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『スケアクロウ』 1973年アメリカ

2022年04月02日 17時44分00秒 | ■映画・ドラマ
       " Scarecrow"


先日、NHK BSプレミアムで放映していた『スケアクロウ』を観ました。

-----story-------------
ホモ・セクシュアルではない、男同士の深い友情を描いたアメリカン・ニューシネマの傑作。

出所したばかりの「マックス」は、南カリフォルニアの道路で、同じくヒッチハイクをしていた「ライオン」と知り合う。
「ライオン」は5年ぶりに帰ってきた船員で、自分の居ない間に生まれた子供に会うため、妻のもとに向かう途中だという。
意気投合した二人は、共に行動することにしたが……。

次第に深まっていく友情を、ロード・ムービー風に描く。
ラストの、「ライオン」に対する「マックス」の友情が素晴らしい余韻を残す。
「パチーノ」「ハックマン」の好演は言うまでもない。
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「ジーン・ハックマン」「アル・パチーノ」共演の傑作ロードムービーです。


ヒッチハイクの途中、カリフォルニアのハイウェイで偶然出会った「マックス」「ライオン」… 刑期を終えた「マックス」は、故郷のピッツバーグでカー・ウォッシュの開業を目論み、一方のもと船員「ライオン」は5年前に妊娠中の妻を残してきたデトロイトに帰る途中だった、、、


喧嘩っ早く、どこか神経質で他人を信用しない「マックス」、陽気で人なつっこいが心に深い傷を持つ「ライオン」、性格のまったく違う二人だが、旅を続けるうち、互いの孤独を分かち合い、やがて友情を深めていくが…。



カンヌ映画祭国際グランプリを受賞した際、絶賛されたというアメリカ各地でロケ撮影した繊細な映像美が印象的でしたね… 二人のキャラクターが微妙に変化していくあたりの描写が見事でしたねー




終盤、公園で錯乱状態に陥り病院に担ぎ込まれ眠り続ける「ライオン」に、「お前がいないと洗車屋ができない、お前の面倒は俺が見る」と「マックス」が語りかけるシーンに続き、一人で駅へ向かった「マックス」が、ピッツバーグ行きの往復切符を買うシーンは忘れられないですねー 二人の男が次第に友情を深めていく過程を描いたロードムービーでした。



-----staff/cast-------------
監督:ジェリー・シャッツバーグ
製作:ロバート・M・シャーマン
脚本:ギャリー・マイケル・ホワイト
撮影:ヴィルモス・ジグモンド
美術:アル・ブレナー
編集:エヴァン・ロットマン
音楽:フレッド・マイロー
出演:
 ジーン・ハックマン マックス・ミラン
 アル・パチーノ フランシス・ライオネル(ライオン)・デルブッキ
 ドロシー・トリスタン コーリー
 アイリーン・ブレナン ダーリーン
 リチャード・リンチ ジャック・ライリー
 アン・ウェッジワース フレンチー
 ペネロープ・アレン アニー
 ルターニャ・アルダ
 リチャード・ハックマン








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