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『死びとの座~鬼貫警部事件簿~』 鮎川哲也

2021年05月26日 21時44分00秒 | ■読書
「鮎川哲也」の長篇ミステリ小説『死びとの座~鬼貫警部事件簿~』を読みました。


りら荘事件早春に死す~鬼貫警部事件簿~に続き、「鮎川哲也」の作品です。

-----story-------------
一人めの被害者は、芸能人の「ミッキー中野」こと「秋葉原好一(よしかず)」だった! 
彼は東京・中野区の公園に置かれたベンチに座っているところを、拳銃で撃ち抜かれて息絶えていた。
――捜査陣は、つぎつぎに出現する容疑者に困惑する。
スチュワーデス、フリーのルポライター、ライバルの同業者たち……動機を持つ人物が多すぎるのだ。
「鬼貫(おにつら)警部」は北へ西へと奔走し、彼らのアリバイ工作を崩そうとするが……。
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『週刊新潮』の1982年(昭和57年)10月21日号から1983年(昭和58年)5月12日号に連作された、「鬼貫警部」シリーズの作品です。

 ■プロローグ
 ■被害者を洗う
 ■進展
 ■冬の旅
 ■北の挿話
 ■失踪
 ■X氏
 ■Xの追及
 ■肉薄
 ■相合い傘
 ■付録1●『死びとの座』縁起 鮎川哲也
 ■付録2●あとがき 鮎川哲也
 ■エッセイ●想い出五十年 山沢晴雄(作家)
 ■解説●鮎川哲也と鎌倉 山前譲(推理小説研究家)


一人めの被害者は、芸能人の「ミッキー中野」こと「秋葉原好一」だった! 彼は東京・中野区の公園・中のセントラルパークに置かれた死人の座と呼ばれるベンチに座っているところを、拳銃で撃ち抜かれて息絶えていた… 交際のあったスチュワーデス「大塚ひろみ」、妹のことで「ミッキー中野」に恨みを持つフリーのルポライター「馬場吾策」、ライバルのものまね芸人「原宿慎伍」等の動機を持つ容疑者が出現するが、決定的な証拠をおさえることができない、、、

「鬼貫警部」は北へ西へと奔走し、彼らのアリバイ工作を崩そうとするが、やっと嘘を見破っても、即犯人検挙とならないから厄介だ… その後、失踪した「原宿慎伍」が、「ミッキー中野」を殺害した銃で自殺、、、

事件は解決したかに思えたが、事件の結末に納得がいかない、推理小説家の「高田謙介」は、「原宿慎伍」の恋人「目黒マリ」と、真相の探るべく調査を開始する……。


ものまね芸人を利用したアリバイトリックは予想できた展開でしたが… 大胆なベンチのトリックは意外でしたねー

名前を隠したオープニングも効果的で面白かったですね… 巧くミスリードさせられました。



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