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元不登校の皆勤賞へのロード

中学時代ろくに学校に行かなかった自分が高校は皆勤賞を目指す。管理人は平田真優香さんを応援してます。

かれを知り、おのれを知れば百戦するも危うからず。 孫子

2014-06-22 18:56:55 | 人形劇
課題うわあああああ!!!!!






前回までのあらすじ:お師匠サマー!


セト「一撃で葬ってくれるわ!『破壊輪』!」

モノクマ「そんな威力の高い物を黙って受けると思ってるの?余裕で回避だよ!」




セト「甘いぞモノクマ!『破壊輪』は囮に過ぎん!」

モノクマ「ざなどぅ!」



セト「二重詠唱!本命は回避先に向けて唱えた『催眠術』だ!」

セト「『催眠術』を受けた者は受けたその時の態勢を変更出来なくなる!」




セト「貴様を一撃で破壊出来る保証は無いのでな、縛らせて貰ったぞ」

モノクマ「あららら……これでボクは君が魔法を解いてくれるまで攻撃が出来ないのか」




モノクマ「でもボクが直接手を下さない範囲でなら戦えるんだよね!最後まで戦い抜くのがモノクマ流よ!」

モノクマ「召喚魔法を発動する!助けてグングニルの槍!」




セト「それも織り込み済みだ!『光のピラミッド』を発動する!」

セト「貴様も知っている通り『光のピラミッド』は王宮全てを覆い以降の魔法を全て打ち消す!」




モノクマ「『光のピラミッド』だって!?そういうの冷めちゃうなあ……」
セト「貴様御自慢のこの槍は実際中々に厄介なのでな、手段は選ばんぞ」

モノクマ「それ使っちゃって大丈夫なの?解除には3名以上の神官と王の同意が必要なんだよ?」
セト「貴様を無力化した今一番恐ろしいのは魔法で王の不意を突かれる事だ、残る狼藉者は物量で押し潰すまで!」




モノクマ「何だよ何だよ、ボクを殺すとか何とか言っといて結局なあなあに済ませちゃってさ!」
セト「奢るなよ蛮族が、貴様を今此処で討つ事と王の無事を天秤に掛けられると思うてか?」

モノクマ「目的意識の違いだね、オマエラの最優先事項は外敵の排除でなく王の保護って事だね」
セト「貴様が大人しく投降すると言うのなら望み通り殺してやるがな」




モノクマ「いやいや此処はお言葉に甘えて退散させて貰うよ!幸い逃げる事に関しては問題なく実行出来るし!」

セト「ならばとっとと失せろ、せいぜい腕の良い除念師でも探すんだな」




モノクマ「最後に一つ、ボクが神官に赴任する前に空から落ちてきたのがいるでしょ?」
セト「それが何だ」

モノクマ「彼さ、彼女かな?身元がハッキリしてないよね?本当に信用出来るのかなあ……」
セト「……貴様が今何を言ってもノイズにしか聞こえんな」




アテム「『光のピラミッド』が発動したようだな」
マハード「大勢が決した場合に発動させるとセトが常々申しておりました」

マナ「じゃあこの戦争も終わり?誰も御前まで来られなかったねー」
マハード「それでは王よ、取決め通り防人からの正式な通達が届くまで今暫しの辛抱を」




完二「防人長ー!盗賊王による王宮急襲の報を受け巽完二ハロウィンタウンより只今戻りました!」
セト「早かったな、帰投早々で悪いが直ぐに働いて貰うぞ」

完二「今そこで騎馬隊長から聞いたッスよ!モノクマのクズヤローがクーデター仕掛けたらしいッスね!」
セト「お前達がいたならば逃す事も無かったろうが過ぎた事は仕方ない、早速王宮全土の治安維持に当たれ!」




完二「あ!それについて一つ報告ッス!通り掛かったんで堂衆達と一緒にバイラス水軍を追っ払ったッス!」
セト「そうか良くやった。先程伝令で大体の戦況は聞いた、後は残党を払うだけか」

完二「あ!さっき其処で青い服着たいかにもバイラス水軍っぽい奴も船に突き返しときましたよ!」
セト「そ、そうか良くやったぞ(俺も青い服装なのだが……)」




リンク「王宮の奴に見付かったと思ったら「てめえバイラス水軍のスパイだろ!」とか言われたけど違うぜ……」

リンク「どうなるんだ俺……武器も無しに何処へ行くんだ……大体バイラス水軍って何だ……」




モノクマ「一から出直しだね!うぷぷぷぷ、全く絶望的だよ!ボクは来たるべき脅威に備えたかっただけなのに」

モノクマ「ま、今からでもやれる事を一つずつ頑張るしかないよね!希望は前に進むんだ!」






続くのですよ!

欺瞞し、裏切る、これ人間生来の心根なり。 ソポクレス

2014-06-12 18:16:32 | 人形劇
雨すげえんだが。






前回までのあらすじ:長い三行


バクラ「あの野郎……俺を痛め付けてからバイラス水軍に向かいやがって……」
心「何寝転んでんだこんなトコで」

バクラ「丁度良い所に!俺を助けろ!」
心「恵比寿、治療用のケムリはあるか?」
恵比寿「ネエナ!」




心「ならこうだ」

バクラ「うお!?てめえ何を!?」




バクラ「おいコラ魔法使い!俺に何をしやがった!」

心「俺の魔法は知ってんだろ?御存じ何でも生きたままバラバラにする魔法だよ」




バクラ「裏切りやがったな!畜生が!」
恵比寿「我々ニハ偉大ナ目的ガアルノダ!囮ゴ苦労!」

バクラ「てめえらは俺がこの手で殺してやる!絶対だ!」
心「ハナっから誰もてめえなんぞに協力してねえよ、何が盗賊王だよ裸の王様の間違いだろ」




心「恐らく魔法書庫は此処だ、探せ」

恵比寿「何モ見エナイゾ!」




恵比寿「オ!コレジャナイノカ!」

心「間違いねえな、コレさえあれば……後はこの禁術を唱えられる奴だな」




キサラ「先程から王宮が騒がしいですね、何かあったのでしょうか」

キサラ「それにしても私のセリフは白色で読み難いですね……もしかして全然出番が無いのって」




キサラ「おや、貴方は?どうやって此処に?」

スラリン「オイラはスラリンってんだけど王宮に文句がるんだ!誰に言えばいいのかな?」




キサラ「それなら王様でしょうか……私も最近来たばっかりであんまりよく分からないのですが」

スラリン「そっかありがとう!」




マナ「お師匠サマ!お待たせしました!」

マナ「近衛隊所属お師匠サマの一番弟子マナ、ただいま参上です!」




マナ「ってーあれー?私とお師匠サマだけですか?他のみんなは?」
マハード「遅いぞマナ!渦巻きの陣で他の者は周りを段階的に囲っている、お前は私と共に王の御側にだな!」
アテム「落ち着けマハード、過ぎた怒りは業務に支障を来すぞ」

マハード「ですが王よ!うむむむむ……」
マナ「やーい怒られてるー」
マハード「お前はなあ!」






続くのだ!

革命を成功させるのは希望であって、絶望ではないのだ。 クロポトキン

2014-06-02 18:36:51 | 人形劇
最近バスで女子高生に痴漢される。






前回までのあらすじ:あやうし!盗賊王


エトナ「着いた着いた!宝物庫だ!スイーツ何年分?計算し切れないわね!」

フロン「わー、いっぱいですね、まあどんな金銀財宝も愛には敵いませんけどね!」




エトナ「これ全部金貨じゃん、フロンちゃんはお宝要らないの?なら全部貰っちゃお!」

フロン「みんなで仲良く分けましょうよ~」




エトナ「いやー私の想像だとみんな殆どやられてると思うんだよね」
フロン「そうなんですか!?なら助けに行かないと!」

エトナ「あいつ等だってバカじゃないんだから逃げてるって!つまり此処の財宝を回収する事こそ私の使命!」
フロン「成る程!それがエトナさんなりの愛なんですね!」




エトナ「まあそんなトコロね(最初から奴らを囮に火事場泥棒する計画だったがな)」

フロン「これ開きませんねー、重いし運び出すのも難しそうだから諦めましょう」




フロン「これ何ですか?中に龍が入ってますよ」

エトナ「あーこれアレじゃん、触んない方が良いよ、王宮の連中でも殺せない龍を封印したんだと思う」




騎馬隊長「申し上げます防人長!ボージン海岸にバイラス水軍のキャラベル船が現れました!」

セト「何だと!?船だけか?潜水艇や”人魚姫”に”ノコギリ”を相手に出来る余裕は無いぞ!」




騎馬隊長「現在視認出来るのはキャラベル一隻のみです!武装も確認出来たとの事!」

セト「バイラス水軍が交易所から資金を引き上げたと言う話は聞いていない……」




ペリー「開国シテクダサーイ」

セト「故に戦争を仕掛けてくる事は無いと思うが万が一もある、直ちに我王殿を向かわせてくれ!」




モノクマ「うぷぷぷぷ、何だか大変な事になってきたね!」
セト「……モノクマよ、バイラス水軍が現れたそうだがこのタイミングの良さをどう説明する、貴様の申し立てで王宮から防人の主力を遠ざけた途端に盗賊王が現れ挙句の果てには外国の正規軍だ」

モノクマ「ボクが外務卿だから日取りを合わせるのは容易いって?流石だね!大正解だよ!」
セト「認めるのだな、外患誘致の嫌疑で戦時特例法に則り今直ぐ貴様を抹殺する!」




モノクマ「ちょっと良いかな?勘違いしてると思うんだけど何もボクはこの国を滅ぼしたい訳じゃないんだよ?良い国だとは思うよ、民は笑顔だし。ただこの国はさ、『遅い』んだよね」
セト「……どういう意味だ」

モノクマ「民主主義、共和制の限界かな?民意を重視するのは素晴らしいけど要するに多数決でしょ?それは同時に優秀な人材の長所を殺しちゃうんだよ。それはこの国も同じだよね、各地域で選ばれた議員で構成される評議会の意向により指名されたボク達神官団が国の政を司る、要するに民主主義だね。一見して民主主義は構成要素の大多数が不満を抱かない結果を出せる素晴らしい制度だよね。勿論そこは利点だけど、言い換えちゃうと妥協案しか実行出来ないんだ!あんまり独善的だと直ぐ罷免!仮にそれが最適解でもね!独裁者って言葉があるよね?あれっていつもボクみたいに悪者扱いだけどさ、常に正解を導き出せる人が独裁するなら何一つ問題はないんじゃない?」
セト「その点は問題在るまい、民が迷い果てた時こそ王たるアテム様が我等に王道を示し導かれるのだ」




モノクマ「確かにそうだね、この国は基本的に民主主義だけど有事の際は立派な指導者であられる王が取り仕切るもんね。その点この国はマシかな?少なくとも外国のフリゲート艦から自国の護衛艦がロックオンされた時でさえ遺憾の意で済ましちゃう国よりマシかな?警官が凶悪犯に向けて銃を発砲したら先ず間違い無く出世の道が閉ざされちゃう国よりマシかな?阪神淡路大震災が起きても自衛隊が嫌いだからって出動命令をダラダラ伸ばして大勢の人間を見殺しにする国よりマシかな?でもね、最初にも言ったけど、改めて言わせて貰うならそれじゃ『遅い』んだよね!何かあってから優れた指導者に一任なんて遅いんだよね、だったら最初から全部任せとけよ!」

セト「現実的にそんな事が可能だと思うのか」
モノクマ「現実に出来る人がいるなら任せるべきでしょ?『前例がない』とか『国民の理解を得られるか判らない』とか直接否定する理由にはならない大人の事情のせいで誰が見ても明らかな正解を見送られちゃ堪んないよね!それって結局は保身だよね!自分で自分を確信出来ない、他人の評価に基づいて全てが築かれた人材は其処が限界なんだよ!王様は優秀だよね、ボクを外務卿に推したのは彼でしょ?一見重用してるかの様でボクの叛意を見抜いて泳がせたんだよ、新参者が窓口担当になった途端戦争だなんて先ず疑われるしね!虎の子の軍隊は信頼の置ける人物且つボクと反目してるキミにしっかりと託してね。それでもダメなんだよ!遅いんだよ!今のこの惨状を見なよ!評議会の顔色を窺って後手に回り続けた結果がコレだよ!ボクが不安要素だってんならさっさと殺すのが正解だったんだよ!お陰様でボク如きの反乱で王宮はしっちゃかめっちゃかだよ!だから今こそ真に強大な指導者が必要なんだよね!大体国境警備って何だよ、国境警備が必要な程の脅威を持った共同体が近くにあるなら先ず叩き潰せよ!ハロウィンタウンが怖いなら皆殺しにしとけよ!そうしてればこの度の事態だって、最低限の見張りはそりゃ必要だけど大部分の軍隊は王宮に集約出来たからボクの反乱も難なく鎮圧出来たのにさ!だのに出来る限り余所と仲良くしましょうだなんてヌル過ぎるよ!長い目で見ろよ!少なくとも仲良くする相手は選べよ!オマエラは仲良くするつもりでも向こうがそれに応じる保証なんて何処にも無いんだよ?不可侵条約を一方的に破られて北方領土が火事場ドロに遭いましたじゃ遅いんだよ!バンブーな島に住む自国民を虐殺されそのまま居座られてからじゃ遅いんだよ!そんなほしの王子さまカレーぐらいの甘口お花畑だから周辺海域に地下資源が見付かった途端尖った島々の領有権を主張されるんだよ!ま、それも仕方ないけどね。戦争するとなれば支持率落ちちゃうもんね。誰だって戦争はしたくないしね、だからダラダラと解決する事の無い平行線の話し合いを続けるんだよ。どーせ最後には殴り合うのにね!ホントその間の時間が無駄だよね!尤もその時々の責任者は兎に角後の世代に丸投げしたいんだけどね!民主主義はさ、長い目で見られないのでなく長い目で見て見ぬフリするしかないんだよね、どーせ手っ取り早くて最善の策は実行出来ないし」




セト「では貴様が王になると言うのか?はたまたあの盗賊王か?」
モノクマ「良い質問を投げかけてくれたね、そうなんだ問題は其処なんだ。ボクは王様なんてガラじゃないし盗賊王は中身カラッポのアポにも程がある。彼は自分が王になるとか何とかはしゃいじゃってるけどあんなの王宮陥落の為の前座だよ」

セト「……貴様一体何が目的だ」
モノクマ「だからぶっちゃけ反乱とか考えてなかったんだよね!一応バクラクンとは通じてたし外国ともそれとなーく通じてたけど適任者がいないんじゃ意味ないよ!理想は評議会をぶっ殺してアテム様を改めて王に据えたかったけどさ、そんなの彼が応じてくれるワケないじゃん?」
セト「なら何故モノクマ「見付けたんだよ!遂に!適任者を!いや気付いたと言った方が適切かしら?」




モノクマ「それはセトクン、君だよ。うぷぷぷぷ」

セト「何を……モノクマ「キミは王と民の為に争いとは無縁なか弱い少女を監禁し内に眠る龍を掌握しようとしてるよね!それだよ!それこそ王に相応しいよ!大多数の為に小さな幸せを率先して踏みにじれるキミこそ王に相応しい!結局民主主義だって同じなんだ!大多数の為に少数派を迫害するんだ!大多数の人間は人殺しを良しとしないから人殺しを行う少数の異教徒を弾圧し尊厳を踏みにじるんだ!数が多けりゃ全てを正義に出来るんだ!」




セト「同じなら今のままでもモノクマ「同じならより速い方が良いよね。独裁主義だろうと民主主義だろうと少数派を無視するのは変わんないしね!「人殺しにだって人権はあるんだ!」って言うけどさ、問題なのは人権があるならそもそも逮捕だってどうかと思うのに懲役刑は良いけど死刑はダメだなんてワケワカンナイ事言う奴がいるのが問題なんだよ!人権あるのかないのかどっちなんだよハッキリしろよ!……これが多数決の限界。一つの結論を出すのにも何千年と掛けちゃうんだ。全員が納得出来る正解なんて有り得ないからね!ならもうユーが王様になっちゃいなYO!そんで全てを決めちゃいなYO!」

モノクマ「迅速かつ急速なテコ入れが必要なのです。速さのない対応策など、後に立つ後悔と同じなのです。世界を支配するのは、すなわち速さだと思いませんか?だからこそF1ドライバーはモテるのです。遅い作業なんて、バカでもクズでも誰にでもできます。一生をかければダメな人間でも名作を作れるのです!速い方が、偉くて賢いのです!平泳ぎや背泳ぎよりクロールの方が偉いのです。カーブやフォークよりストレートの方が偉いのです。懐石料理より、ファーストフードの方が偉いのです。月間漫画家より週間漫画家の方が賢いのです。つまり、速さこそが世界基準の価値なのです。」
セト「……お前の考えはよく判った」
モノクマ「ふんふんそれで?迷える子羊達を導いてくれるの?」




セト「愚問だな!俺は王に尽くす!貴様自身も認めているだろう、あの御方こそ全てを統べるに相応しい!貴様の言い分はよく判った!俺は目覚めたぞ、貴様の言う通り王は甘い!だが事は実に簡単だ、王はその寛大な御心で全てを慈しみ俺はより一層鋭き王の刃となりて王の慈しみを否定する不届き者を斬る!これが俺の王道だ!早速手始めに王を脅かす貴様を此処で葬ってくれるわ!」

モノクマ「ショボーン……残念だなあ、判ってもらえなかったならまだしも判った上で断られちゃったか、でもボクにはボクの『希望』があるんだよね!キミが王になってくれないってんなら不本意ではあるけれどスペシャルなオシオキで独裁者に据え置くしかないよね!」






続くんやで!

仏の顔も三度まで

2014-05-09 18:56:33 | 人形劇
昨日ブログ更新してないのは忘れてた。最近アクセス数良いから勢い落としたくなかったがな!






前回までのあらすじ:盗賊王が戦備を整えて王宮に襲撃するもそれを上回る強さの神官団であった


リンク「さっきからエライ騒動になってんな、何があったんだ?」

ピット「どうやら戦争っすねー、つっても相手は国じゃないみたいすね」
タンタン「あいつら盗賊王かもね」




リンク「じゃあコイツ〆る必要無かったかな、てっきり王宮の人間に見付かったのかとばかり」
タンタン「見るからに悪者っぽいもんね……」

ピット「あっちこっちで争ってるっすねー」
リンク「お、あれは……」




下っ端「お前防人だな?悪いが死んでもらうぜ!」

斑鳩「遊撃・警邏担当『防人』所属斑鳩、舞い忍びます!」




下っ端「おら食らえ!」ガキイン!

斑鳩「踏み込みが甘いですね!」




斑鳩「飛燕鳳閃・壱式!」

下っ端「うぐぐ参った!」




下っ端「と見せ掛けて!今ですアニキ!」
斑鳩「!?」


ゼットン「おらあ!」
斑鳩「くっ……もう一人いたとは」




リンク「どりゃあ!」

ゼットン「うぐご!何だ何だ!?」
斑鳩「貴方は!」




リンク「よーし後に続け!」

ピット「アイアイサー」

タンタン「それそれ!」
ゼットン「あでででで!」
リンク「おうそれ寄越せや」




ゼットン「てめえら調子に乗んじゃねえ!全員纏めて焼き払ってやる!」

下っ端「アニキ……上です……」




リンク「グサー!」

ゼットン「ぎゃああああああああああ」




リンク「ま、ざっとこんなもんよ」

ピット「あんたら中々強いっすね」
タンタン「オラっぴとセリフの色が被ってるアイツどっかで見た様な……




斑鳩「あの……」

リンク「それでえーっと……」




リンク「アイツは王宮側の人間だ!逃げろ!」
ピット「てけてけー」

タンタン「助けてあげたんだし大丈夫じゃない?」
リンク「それで前回捕まってるんだぞ!逃げた方が無難だ!」




斑鳩「……」

斑鳩「……有難う御座いました」




バクラ「何とか王宮内部に入れたは良いが玉座は何処だ……?」

バクラ「此処は……違うのか?」




我王「お前さんが最近色々と騒がしい盗賊王か?また今日も派手にやってんなあ……」

バクラ「……てめえは神官か?」
我王「何も学ばず何も生み出さずただただその日を生きるのみ、そんな生き方で疲れんのか?」




バクラ「こちとら生臭坊主の説法聴きに来たんじゃねーんだよ!王の居場所まで案内しろ!」

我王「なあ盗賊王、俺は疲れたよ……」




我王「盗賊王として生きる事……王宮に仕え神官として生きる事……虫魚禽獣死ねば皆同じだ」

バクラ「(段ボールの奴と違って物理的にデカくはねえ……死霊共で一気に片付けるか)」
我王「人が仏になるのなら生きとし生けるものは皆仏だ」




我王「どうせ同じならならより楽な生き方をすればどうだ?」
バクラ「!?」

我王「人から何かを奪う日々というのは正直肩が凝る」
バクラ「(無音無動作で召喚術だと……!?どいつもこいつもどうなってやがる!)」




バクラ「(本当に出来んのか!?神官共を蹴散らして王を殺す事が……)」
我王「昔の俺にあやかるのは勝手だが……かつて盗賊王だった者として後輩に引導を渡してやるのが慈悲ってもんだろ」

バクラ「(落ち着け……まだ策はある、奴らの存在に気付き慌てふためいた時こそ王の首を狙うチャンス……!)」






続くんですぞ!

千丈の堤も蟻の穴より崩れる

2014-04-25 15:56:11 | 人形劇
今日は学校行ったけど早退してきた。キツい!






前回までのあらすじ:本隊は戻さないわ討伐隊を出立させるわで王宮内は蛻の殻に


~1日目・夜~
~王宮~

防人「本隊の帰還は明日かー、何事も無けりゃいいけど」

ドドドドドドドド
防人「ん?何だ?」




バクラ「おら退け!」

防人「うわっと!」
バクラ「盗賊王のお通りだぜ!」




セト「城門の方が騒がしいな……」

セト「何かあったのか?」




バクラ「想定通り兵の配備は薄いな、蹴散らすぜ!」

サム「間者は仕事をこなした様ですね」
防人「防人長と伝令に事のあらましを伝えろ!急げ!」




エトナ「んじゃ打ち合わせ通り後で合流って事で」
フロン「気を付けてくださ~い」

バクラ「行くぞシルクハット!狙うは王の首だ!」




騎馬隊長「其処までだ!止まれ盗賊王!」

サム「防人の騎馬隊が来ましたよ!」




バクラ「対策は抜かりねえ!俺が前に出るからシルクハットは下がってろ!」

ロック「俺様はこの辺りで降りりゃいいんだな」




バクラ「少ない人数で手早い対応ご苦労だったな!」

バクラ「両翼展開!後に続けシルクハット!」

騎馬隊長「くっ手出し出来ん!」




サム「そーれ爆弾ぽいー」

騎馬隊長「大樽爆弾だ!下がれ下がれ!」




バクラ「城門は突破だ!ちょろいもんだぜ!」
ダンボー「おーい止まれー」

サム「あれは神官でしょうか!神官と近衛隊を仕留めれば王宮陥落は目前です!」
バクラ「俺がやる!てめーは先に進んでろ!」




ダンボー「オラア!」

サム「何ですと!?加速した戦車を一撃で!?」
バクラ「うぐっ!」




ダンボー「てめーらが最近巷で話題の盗賊王か、生きて御前まで行けると思うなよ」

バクラ「(オイオイオイオイ神官ってこんなにつえーのか!?)」




ロック「どっせーい!」

バクラ「でかしたぞ!少し足止めを頼む!」




ダンボー「ゴロン族如きが私に敵うと思うなー!」
ロック「グエー!」

バクラ「召喚魔法だ!言う事聞かねえやつだが背に腹は代えられねえ!」




バクラ「出でよ!鎧竜グラビモス!」

グラビモス「オオアーン!!!!!」
ダンボー「おうこっち見ろや」




ダンボー「纏めてオラア!」

グラビモス「アオン!」
ロック「参った参った!」




サム「バクラさんは大丈夫でしょうか……おやあれは?」

マリク「来たよ姉さん、通達はまだ来てないけどさっきから騒がしいのは多分アレだ」

イシズ「重戦車の様ですね、それよりも王の安否が心配です」




イシズ「早急に終わらせましょう、あれを止めなさい」

マリク「全く姉さんは少しぐらい自分の心配を……『悪夢の鉄檻』!」




サム「この鎖は!?戦車を止められるですと!?」

マリク「じゃ、後は姉さんに任せたよ」




イシズ「『現世と冥界の逆転』!」

マリク「うわそれ使うの?やり過ぎだって」




サム「何が起き……!」

マリク「全く……タウクで大雑把には王の未来を見てるんでしょ?じゃあ大丈夫だって」




イシズ「近衛隊が打ち破られるとは思えませんが万が一もあります、直ちに王の下へ参りましょう」

マリク「この戦車結構良いやつじゃない?鹵獲しとこうよ防人の連中喜ぶだろうなー」






続くんじゃ!

反間

2014-03-30 20:15:01 | 人形劇
今日ずっと暗かったな。お出掛けする気概失せるから雨許すまじ。お出掛けしたけど。






前回までのあらすじ:盗賊王進軍中


~1日目・昼~
~王宮~

斑鳩「防人長、件の盗賊についてですが」

セト「逃したのだったな、外部から何者かに破られた以上過失を問う事はない。引き続き一任するぞ」




斑鳩「善処致します、それと盗賊王についてですが」
セト「昨夜担当させる者に通達し今日には討伐へ向かわせる。万が一向こうが来てもお前を含む本隊の敵ではない」

斑鳩「本来なら目標を即座に認識出来る私が出向くべきなのですが……申し訳ありません」
セト「お前の齎した情報だけでも王と全ての民の糧となる。受けた傷は浅くなかろうに、今はよく休め」




セト「しかし結果として斑鳩を救い王を脅かす盗賊王を暴いた者が盗賊とは……」

セト「一度接見してみたいものだ。ところで……」




セト「一体何の用向きだ」

モノクマ「うぷぷぷぷ」




セト「外務卿が軍部の人間と関わる必要があるのか?」

モノクマ「つれないなあ、外国との窓口係は国防と切っても切れない関係でしょ!」




セト「理解が足りないな、此方が情報を必要とすればその都度伺うのだから重要性の高くない情報なら持ち込むな」

モノクマ「そういう事なら問題ないね!何たってボクはナショナルからのお知らせぐらい大切な話を持って来たからね!」




セト「……手短に話せ」
モノクマ「いやね?なーんか最近ハロウィンタウンがアヤシイんだよね~」

セト「……俺の部下もハロウィンタウンの異変を報告していたな」
モノクマ「でしょでしょ?だからさ、今日出立する討伐隊と入れ替わりで本隊が戻るじゃない?」




モノクマ「あれそのままハロウィンタウンの偵察に向けたら?盗賊王の討伐は必須でしょ?明日には戻せばいいよ」
セト「それでは今日の王宮警備が手薄になるぞ」

モノクマ「それは警戒時にしてはって事でしょ?平時に比べたら普通だし仮に盗賊王が来ても近衛隊とボク達で十分だよ」
セト「確かにハロウィンタウンは気になる、遠い地域でもない以上油断は出来ないか……」
※平時…普段。同時に3名まで神官の外出が許可される。王宮内における全ての戦闘行為を原則禁止。
 警戒時…具体的な脅威が確認されてる時(盗賊王がいるっすねって場合とか)。外務卿以外の神官は原則外出不可。
 戦時…戦争紛争状態の時。神官団に戦時特例が適用される。




ダンボー「……」

ダンボー「……」




イシズ「……何やら不吉な予兆がします」

イシズ「近い未来に王宮へ脅威が迫る……それも一つではありませんね」




イシズ「王よ、セトの報告にもありましたがハロウィンタウンが動くのではないのでしょうか」

アテム「セトの報告によれば王が代わったのやもかも知れないとの事だがあの国は外へ出たがらない国だ」




アテム「無論万が一もある、盗賊王に乗じる事も考えられる以上無視は出来ない」

イシズ「杞憂で終われば良いのですが。千年タウクは未来を見通します故私としては見過ごせないのです」




ダンボー「……」

ダンボー「……」




マリク「なーんか王宮が静かだな、防人の本隊は今日遠征から戻るんじゃないの?」

マリク「参ったなー、最近墓荒らしが多いからちょっと警邏を頼みたいのにな」




我王「何でも帰投が延期らしいぞ、ハロウィンタウンの偵察任務で明日には戻るそうだ」

マリク「うえーマジか、まーあの国何だか不気味だしな。昨日の御前会議でもセトが何か言ってたし」




マハード「モノクマによるとどうも此方の軍備を伺う節があるらしい」
マリク「え?あの国と国交あんの?」
我王「そう頻繁じゃあねえが使節は来てるぜ」

マリク「あいつら防人隊の人員を拘束したんだろ?無事帰ってきて良かったよホント」
マハード「非公式の、通達も無ければ不審者として拘束されても仕方ないだろう、向こうも仕事だ」
我王「その辺の意向を聞こうにも使節が来るのは月に一度だからな、まあ待つか」




マリク「そっかー防人戻らねーのか、じゃあ今日の警備どうすんの?墓守こっちに呼ぶ?」
我王「一応今は警戒時だが脅威は盗賊王とか言うチンピラだけだしな、近衛で充分だろ」

マリク「いやーでもやっぱ生きてこそでしょ、代々続く王墓ったって王に比べたらねえ?」
マハード「墓守長としてその発言はどうかと思うぞ……」




ダンボー「……」

ダンボー「……」




ダンボー「……」

ダンボー「おーし充電完了っと」






続くのじゃ!

事は密なるを以て成る

2014-03-16 21:03:15 | 人形劇
諸事情につき明日は多分更新出来ません。多分ね。






前回までのあらすじ:大脱走


~1日目・朝~
バクラ「まだ揃わねえじゃねえか!ふざけんじゃねえぜ!」

バクラ「今日進軍すんだよ!王宮とその領土の全てに金銀財宝は俺様のもんだ!」




下っ端「進軍は構わねえんですけど此処に在る財宝はどうするんで?」

バクラ「そいつは今から入用になるんでな!有効に使わせてもらうぜ」




ゼットン「例の間者は信用出来んのか?」

バクラ「主義主張でなく打算で組んでるからな、信用は出来ねえが最低限の働きはするだろうよ」




黒ひげくん「言われた通りこっちの仕事はやっといたよ、急な話だから主戦力は投じれないって」

バクラ「それで充分だ、どの道奴らに水面下を探る術はねえから勝手に敵を想像させてやるぜ」




バクラ「で、この犬は何だ」

エトナ「あれ?これジャックの犬じゃない?」
バクラ「ジャック?誰だ?」




心「待たせたな、今戻った」
恵比寿「タダイマンボウ!」
フロン「おかえりなさ~い」
バクラ「おいおせえじゃねえか、例の物は見付けたのかよ?」

心「直接目にしたワケじゃねえが偶然耳にした話だと確かに其処にあるらしいな」
バクラ「おいおい回収出来てねえのかよ、つーかそのなりは何だよ!」
心「魔法を奪われてこのザマだ、油断したなクソ、体は置いて行かざるを得なかったんだよ」
恵比寿「私ハ奪ワレテナイゾ!」




バクラ「ハロウィンタウンにそんな事が出来る奴がいんのか?」
心「俺と同じ魔法を使ったと思ったら俺は殆ど出せなくてな、今も少ししかケムリは出ねえし体も戻らねえ」
バクラ「丸々ケムリを奪われたってわけか」
心「どうもそいつはハロウィンタウンの連中とは無関係みたいだったけどな」

恵比寿「自分ノ魔法ナノニ体ガ戻ラナイトカダッセ!」
バクラ「お前もやられてんじゃねえか」
心「戦えないわけじゃねえけど同じ魔法でケムリの量が違えば話にならねえな」




バクラ「何にせよご苦労だった、早速で悪いが今から王宮に殴りこむぜ、戦えんだろ?」
心「急な話だな、何があったんだよ?」

ゼットン「此処の場所が王宮の連中にバレたんだってよ!頼むぜ盗賊王!」
バクラ「うるっせえな分かってんだよ!だからこうして全財産はたいてんだろ!」




エトナ「こうしてってどうして?」
バクラ「噂をすれば影ってな」

サム「皆さんただ今戻りましたよ!」
バクラ「おせーぞてめー!誰の尻拭いで俺が自腹切ってると思ってんだ!」




サム「まあそうかっかなさらず、良い話を見付けてきましたよ」

バクラ「おうおうこいつは大したもんじゃねえか」




ジェフティ「初めましてバクラ様、この度の商談を務めさせて頂きます通商連合のジェフティです」

バクラ「宜しく頼むぜ死の商人サンよ、良い品持って来たんだろうな?」




ジェフティ「それはもうご覧の通りですよ、如何ですこの重厚な戦車!」

バクラ「確かに王宮の防人部隊ぐらいワケねえ様に見えるがよ、敵は兵隊だけじゃねえんだぜ?」




ジェフティ「お客様の不安は御尤も!では先ず此方の『レイダースドーザー』をご覧下さい」

バクラ「大層なナリじゃねえの」
ジェフティ「このレイダースドーザーは自前のショベルを用いてどんな悪路でも走破します」




ジェフティ「側面にライトと互換の効くレーザー銃を2門備え車載可能領域も広く多目的に運用可能です」

バクラ「成る程良い品じゃねえか!こっちは買ったぜ!」




ジェフティ「続きまして此方は戦車突進能力に重きを置いた特注品の『バイキング』です」

バクラ「バカみてーなデザインだな」




ジェフティ「そう思われても仕方ありませんがご覧下さい、この凶悪な前面を!」

ジェフティ「速度を失わないギリギリの範囲で可能な限り重量を増し突撃力を最大限に引き上げた逸品です」
バクラ「これの突きを受けて無事に済む城門はそうそう無さそうだな、こっちも買ったぜ!」




バクラ「良い話見付けて来るじゃねえかシルクハット!これがありゃあ王宮なんざ軽いもんだぜ!」

サム「何せ原因は私ですからね、汚名返上に務めさせて頂きましたよ」
ジェフティ「それでは支払額の目処が着きましたら予め外してある外装の補完を行わせて頂きます」




バクラ「良い話にはしっかりと支払わせて貰うぜ!全部持ってきな!」

ジェフティ「これ程のレアメタルの数々……次の商談の際も必ずや一流の品を提供させて頂きますよ」




バクラ「良い取引だったぜ、次も宜しく頼むぜ」

ジェフティ「此方こそ、今後とも通商連合を宜しくお願い申し上げます」




バクラ「全ては整ったぜ!てめえら配置に付け!国盗りの準備だ!」

ゼットン「……まだ全員揃ってねえけど」
バクラ「もう知るか!時間がねえんだよ!」




サム「これは私が担当しましょう、すみませんがゼットン、後ろに火薬を載せて貰えませんか」

ゼットン「一兆度の火の玉だ!」




バクラ「で?お前の能力を奪った奴は何だってハロウィンタウンに?」

心「さあな……霊圧を消すとか何とか言ってやがったがそれ以上は分からねえ」
恵比寿「レイアツッテ何ダ?オバケノオーラカ?」




バクラ「さーてもういっちょ戦力を増強するぜ!」

フロン「わーバクラさんカードの召喚術が使えるんですか?セプターみたいですね!」
エトナ「うっそこんな教養無さそうな奴が使えんの?マジ?」
バクラ「うるせえぞてめえら黙ってろ!」




バクラ「ほらよ!地球巨人ガイアプレートを特殊召喚!」

フロン「凄いです!」
エトナ「何かズルしてんじゃないの?」
バクラ「てめえら俺をバカだと思ってんのか?」




ロック「おうおうゴロン族の筆頭ロック様を呼び出したのは何処のどいつだ!」

バクラ「俺様で悪かったな、早速だが仕事の話だぜ、時間が惜しいんでな」
ロック「バクラか!とうとう戦争か!お前等人間はホント戦争が好きだな!」




バクラ「理解が速くて助かるぜ、ほれ前金だ」

ロック「おいおいどうしたこんなに沢山良いのかよ!」
バクラ「それだけの働きを要求してるって事だよ、何せ今回は王宮を落とすからな」




ロック「任せろー!パワークリスタルがこんなにあれば誰にも負けんぞー!」

バクラ「全てが済めばそれの何倍でもくれてやるぜ!何てったって王宮は宝の山だろうからな!」




スラリン「お早よーもう王宮行くの?」
エトナ「あんた超マイペースね」

バクラ「おいおいしっかりしろよ、今から此処を出て今夜には王宮を急襲するぜ」




バクラ「行くぞ野郎共!全てを蹂躙しろ!」

心「今さっきハロウィンタウンで聞いた事のある声が聴こえた様な……気のせいか?」






続くんだってば!各人の戦闘力は出来る限り原作準拠です。ゼットンは流石に調整不可避だけどな!
ので今一ハッキリしない心の魔法や現段階で明らかになっていない恵比寿の魔法はググれば判ります。

羊を失いてのち牢を補う。 劉向

2014-03-05 15:59:21 | 人形劇
親子丼うめえ。






前回までのあらすじ:盗賊王のアジトを脱出したリンク御一行であった。


~0日目・朝~
~王宮・収容所~
リンク「おいいいいい!!!!!ちょっと待てえええええ!!!!!」

タンタン「捕まっちゃったねー……」
斑鳩「大監獄製の簡易牢獄です、魔法使いであっても脱獄する事はかないませんよ」




リンク「何でだよ!!!!!おかしいだろ!!!!!」
斑鳩「何一つおかしくありません、盗賊を捕まえただけの事です」

リンク「気でも狂ってんのか!!!!!あんな目に遭って俺が盗賊王なワケねーだろ!!!!!」
斑鳩「確かに盗賊王の一派ではありませんが先王の宝剣を盗んだのは事実でしょう」




リンク「お前が俺を盗賊王だって決めつけたから話がずれただけで元々盗んでねえよ!!!!!」
斑鳩「貴方に命を拾われたのは事実です、しかしそれで貴方の罪が赦された訳ではありません」

リンク「お前は少し人の話を聞け!!!!!大体助けてやったんだから恩赦があってもいいだろ!!!!!」
斑鳩「犯していない罪に恩赦が必要なのですか?語るに落ちましたね」




リンク「お前いい加減に……ちょっと!!!!!何処行くんだよ!!!!!」

斑鳩「(救われたのは事実……しかし罪人なのも、そして悪人でないのも事実……私はどうすれば)」
リンク「罪人は事実じゃねーから!!!!!勝手に捏造すんな殺すぞ!!!!!」




タンタン「念願の王宮まで来てまさかこんな事になるなんてね……」
リンク「くっそあんな女見捨てりゃ良かったんだ、あいつと出会ってからロクな事がねえ……」

タンタン「あれ?でも格子ならスラリンだったら抜けられるでしょ!」
リンク「そうか!流石スライム族だぜ!やったぜ脱獄だ!」




タンタン「……」
リンク「……」

タンタン「……えっと」
リンク「いつからいない?盗賊王の所から逃げ出すときはいなかったよな?あれ?」




?「あれあれあれー?珍しいな人がいるっすねー」

?「王宮の人間じゃないっすよね?」




?「もしもーし、そんなとこで何してるっすか?」
リンク「うお、何だお前ロボットか?」

ピット「始めましてー、自分ピットドロイドと申しますっす」
タンタン「王宮のロボットじゃないの?」
ピット「王宮とは一切合財無縁なロボットっすねー」




リンク「王宮と無関係なロボットがこんな所で何してんだ?見学?」
ピット「見学かー、うーんまー当たらずとも遠からずってとこすねー」

タンタン「王宮側じゃないのならさ、出して貰えたら嬉しいなー……」
ピット「此処からっすか?いいっすよー」




ピット「えーと先ずは鎖を焼き切って」

ピット「自分武装換装済んでるんでこんぐらい楽勝っすねー」




ピット「こうしてぱかーっとね、ほいどーぞ開いたっすよー」

リンク「おー」
ピット「これ勝手に開けたら呪いが掛かる魔法が仕掛けられてるっすね、対人魔法なんで効かないすけど」




リンク「助かったぜありがとうな!」
ピット「どいたましー」

タンタン「王宮の構造には明るいの?」
ピット「そこそこっすかねー」




ピット「分かる範囲で案内するっすよー」
リンク「いやマジで助かったわありがとう」

タンタン「進行と撤退のどちらも視野に入れた上で一先ず安全な所へ行きたいね」
リンク「武器は取り上げられてて無茶出来ねーから撤退かな……スラリンも気掛かりだしな」




斑鳩「……少し宜しいでしょうか、貴方方の処遇についてですが」


斑鳩「上に掛け合った結果、私の監視付を絶対とした条件の下でなら……嘘」




斑鳩「……許しません、許しませんよ盗賊リンク!」

斑鳩「私は貴方を許しません!地の果てまでも追い掛けて必ずや貴方を捕まえて見せます!」






続くのじゃ!

善人と呼ばれている人の生きる条件は、虚偽である。 ニーチェ

2014-02-20 22:53:37 | 人形劇
BF4で新しいステージ来たな。






前回までのあらすじ:漬物食べたい


リンク「もう今日は此処で野営しようぜ」
タンタン「王宮結構遠いなあ」

斑鳩「仕方ありませんね、明日には着くと思いますよ」
スラリン「オイラその辺の川で水汲んでくるねー」
?「おや?こんな所で何を?」




リンク「あんた誰」
サム「私はサムと言います。君達は野宿かい?」

タンタン「えらい普通の名前だね」
斑鳩「自動車ですか!鉱物資源の慢性的な不足に直面したこの時代にしては大した物をお持ちですね……」




サム「商売柄必要でね、それよりこの辺りは盗賊王が出る、今夜は私の家に来なさい」
リンク「え?マジで?良いの?俺達が盗賊王だったらどうすんの?」
斑鳩「だったらではなく貴方達が盗賊王です!」

タンタン「いつまで言ってるのさ……」
サム「楽しそうな旅をしているようだね、君達が盗賊王なワケないな」
リンク「お世話になりまーす」




サム「やあ着いた此処が私の家、いや我々のアジトだ」
バクラ「おせーぞシルクハット!このバクラ様を待たせるとはいい度胸だ!」

リンク「何かいきなり怒られてんぞ大丈夫なのか」
サム「どう見ても私が一番早いじゃないですか……」




バクラ「で?どうだったんだ今日は」
サム「上々でしょう、見て下さいよこのダイヤに加え此方は例の聖杯です」

バクラ「聖杯か!よしよしこれで残す所はアレだけだな……」
?「お!聖杯じゃん!やるじゃんチョビヒゲ!」
?「それが在ればレモンヨーグルトも飲めそうですね!」




バクラ「で?そいつ等は何だ」
サム「道中に拾いましてね、鉄製の良い得物を持っていますから巻き上げようかと」
斑鳩「どういう事ですか!?貴方達まさか!」

エトナ「えー追い剥ぎ?そんなのスーパー美少女エトナちゃんのする事じゃないなー」
リンク「おいおい辞めとけこの女はヴィムの軍属だぞしょっ引かれんぞ!諦めて飯を出せ!」
バクラ「おいおい軍人様かよ!なら生きて返すわけにはいかねえなあ!」




バクラ「アジトまで知られた以上はこの盗賊王バクラ様が容赦しねーぜ!」

盗賊王:バクラ




バクラ「おい悪魔!てめーも戦え!」

エトナ「ええ~やだよめんどくさーい、フロンちゃんにやらせなよ」
バクラ「てめえ……」
エトナ「大体あたし達ってそういう上下関係でつるんでるワケじゃないし~」




バクラ「おい天使!てめーも戦え!」

フロン「喧嘩は良くないです!愛があればみんな仲良くなれます!」
バクラ「……もういい」




バクラ「おいシルクハット!元はと言えばてめーが持ち込んだ話だ!てめーがやれ!」
サム「軍人がまさかあんな所にいるとは……仕方ないですねえ」

リンク「おいおい銃はダメだろ!お願い斑鳩さん助けて!」
斑鳩「まさか銃まで……これは見過ごせませダンッ




斑鳩「ぐっ……!」
リンク「……え?……マジで撃ったん?」
タンタン「たっ大変だ……!」

エトナ「うわちゃー重傷だ」
バクラ「俺様は盗賊王だぜ!その女が軍人なのを除いたってお前等全員生かしちゃおかねえよ!」
サム「この銃は次弾の装填が骨ですねえ」




リンク「……こりゃあヘラヘラしてる場合じゃねーな」

リンク「おいタンタン、やるぞ」




タンタン「……どの道それしかないよね」
斑鳩「何を言って……この人数差では無理です!逃げて下さい!」
リンク「お前みたいな人の話を聴かねー堅物でも女を盾にして逃げましたじゃ王宮に文句言えなくなんだよ」

エトナ「うわ何かカッコいい!今の所女の子を盾にしただけだけど!」
サム「装填完了です!さあ手を上リンク「先ずあの黒いのな」
タンタン「合点承知」




リンク「ドラア!」
サム「うぐご!」
バクラ「!?」
フロン「はや!はやいです!」


バクラ「(何だコイツ……滅茶苦茶強いじゃねーか!シルクハットだってそこそこ腕は立つぞ!?)」
リンク「おし次」
タンタン「あいよ」
バクラ「待て……不本意だが取引しようじゃねえか」




リンク「俺らが生きて帰る以外の提案なら即斬るから」
バクラ「あれを……自動車をくれてやる、その女を一刻も早く助けてーなら急いだ方が良いぜ」

リンク「よしタンタン運転頼む、俺は斑鳩を運ぶ」
タンタン「経験無いけどやってみるよ」
バクラ「クソッ……」




リンク「全員乗った、タンタン出してくれ」

タンタン「事故ったら全員お陀仏だよね……」
リンク「取り敢えず直進してくれ、距離を開けたい」




リンク「……これだけ開けりゃ大丈夫か、警戒は俺が続けるから安全運転で頼む」

斑鳩「二人とも……恩に着ます」
リンク「礼はいいから斑鳩は道案内を頼む、このまま王宮を目指そう」




エトナ「あーあ、車が取られてアジトまで王宮にバレちゃった」
バクラ「間が悪過ぎたぜ……そいつが軍人を連れて来たのも相手が強いのも此方が戦力不足なのも全部な」

フロン「お引越しですか?」
バクラ「いや……それよりもっと手っ取り早い手があるが……」




バクラ「てめえら帰投がおせーんだよ!少なくともこいつらがいりゃあ逃さずに済んだのによお!」
?「何だこりゃ?滅茶苦茶じゃねーか」
?「何がどうしてこうなった?」

バクラ「しかもこの期に及んでまだ全員揃いやがらねえ!いいか!数日以内に王宮を攻略するぞ!」
?「おいおいエライ急な話だな?まあ一向に構わねえがな」
バクラ「ここが王宮の奴にバレたんだよ!向こうが討伐隊を組織する前に此方から攻める!」




バクラ「予定より大分早いが搦め手には働いて貰うぜ!ところでこいつは何だ」
?「道中で拾ってな、何でも王宮に文句があるそうだ」
スラリン「スラリンだよ、王宮に行くんだったらオイラも連れてってよ」

バクラ「そういう事なら歓迎するぜスライム、総力戦に向けての戦力は多いに越した事はねえ」
エトナ「王宮に文句ってフレーズは最近どっかで聞いた様な……?」
?「このスライムは初めて会った気がしないような……?」






続くんです!

飢えた犬は肉しか信じない。 チェーホフ

2014-02-09 16:34:36 | 人形劇
春休みだって判ってるんだけどどうしても日曜日は鬱になるな。






前回までのあらすじ:ハロウィンタウンを脱出したリンク御一行は何やかんやで王宮を目指すのであった。


リンク「はー遠いな王宮」
スラリン「徒歩はしんどいから転がって行こうかな!」

タンタン「ねえ案内人さんあとどれぐらい?」
斑鳩「まだ距離は在りますね」




?「てんてんどんどんてんどんどわん」

リンク「ん?何だ?」
?「ふっくら衣の揚げたて海老天おつゆの染みたご飯がオツザンス」




てんどんまん「アタシはてんどんまんザンスー」
斑鳩「農民の方ですか?」

てんどんまん「そうザンス、天丼に使う漬物で良いのが出来たから交易所から王宮に上納するザンス」
リンク「俺は勇者リンク、こいつらはスライムのスラリンとおおきづちのタンタンと税金泥棒の斑鳩だ」
斑鳩「……そう言う貴方はちゃんと税金を納めているのでしょうね?」




リンク「俺は一応兵役申請してる予備官だから結構免税されてるんで、おお美味そう」
てんどんまん「勿論美味しいザンス!」
斑鳩「これはこれは……見事な出来ですね」

スラリン「オイラもストーンスライムになれば漬物石になれるかな?」
タンタン「こっちも漬物?」
てんどんまん「そうザンス、どれもこれも良く出来たザンス!」




斑鳩「交易所に向かうのですね?王宮に向かうのでしたら防人として随伴出来たのですが……」
リンク「おっ、税金泥棒が金主様に媚びてる」

てんどんまん「心配無用ザンス!こう見えてもアタシは結構腕が立つザンス!」
スラリン「オ、オイラの腕が無い!」
タンタン「元々だよ!」




てんどんまん「!!!!!ああああー!!!!!」
リンク「ん?何?」

斑鳩「あれは……!」
スラリン「え?何?」
タンタン「うわ!ヤバい!」




グラビモス「オオアーン!!!!!」乗りの時のやつ

リンク「うお!ドラゴンだ!」
スラリン「ドラクエらしくなってきたね!」
斑鳩「飛竜種ですね……不味い事になりました」
てんどんまん「あ!お箸忘れたからアタシは戦えないザンスー!」
タンタン「お箸で戦うんだ……」




てんどんまん「どうするザンス?助けてザンス!」
リンク「おい斑鳩!お前軍人だろ出資者を守れよな!」
斑鳩「それは無論ですがグラビモスですか……通常は専門の討伐隊を組む必要がある相手です」

スラリン「どう見ても刃物通らないしね」
タンタン「オラっぴの木槌とスラリンの必殺技で何とかするしかないよ……」
グラビモス「アオン!」乗りの時のやつ




リンク「そうだ!コイツ岩食うんだろ?此処に丁度良い物が!」
てんどんまん「美味しい漬物を漬けた石なんだからきっと美味しいザンス!」

タンタン「いけるの!?大丈夫!?」
斑鳩「グラビモスはそれに含まれるバクテリアの為に鉱物を食べますから漬物石は最適解かも知れません!」




リンク「どうだ……食うか?」
てんどんまん「頼むザンスー美味しい美味しい漬物石ザンス!」
グラビモス「アーアアアン」凶竜化のやつ

タンタン「これでダメなら戦うしかないね」
斑鳩「王宮への貢物とあっては見過ごせませんからね……」
スラリン「あれ?スラ・ストライクってどうすればいいんだっけ?」




グラビモス「アオン!」

リンク「お気に召した様で!」




斑鳩「今の内です!」
リンク「おい見たか俺の活躍を素晴らし過ぎるこの機転」

てんどんまん「テンテンドンドンテンドンドワン」
スラリン「えーと確か伸びて縮んでそれでどうするんだったっけ」




リンク「此処まで来れば一安心だな」
スラリン「あれ?そう言えばスーパー・スラ・ストライクなんてのもあったような気が」

タンタン「漬物石無くなっちゃって大丈夫かなと思ったけどそれで済むなら元々要らなかったね」
てんどんまん「結果オーライザンス!」




てんどんまん「助かったザンス~今度アタシの地元で美味しい天丼を御馳走するザンス!」

斑鳩「お気をつけて!」
リンク「俺椎茸嫌いだからさ!その辺よろしく!」
スラリン「えーっと先ず伸びて?後ろを離す?」
タンタン「いつまで言ってるのさ……」




リンク「……漬物食べたかったな」
斑鳩「商品ですからね……」

リンク「あと今回から剣と盾を持つ手が入れ替わってるんだけど気付いた?調べたら俺左利きらしいんだよね」
タンタン「メタ止めろ」






続くんだ!