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元不登校の皆勤賞へのロード

中学時代ろくに学校に行かなかった自分が高校は皆勤賞を目指す。管理人は平田真優香さんを応援してます。

学生の間に2トンの本を読もう。 猪口孝

2016-01-25 16:23:04 | 読書日記
おい!普通にブログ更新してないじゃねえか!うるせえ!






今更ですが2015年に読んで面白かった本10選。前回の続きと言う事で2014年下半期に読んだ物も含む!


1.アーサー・C・クラーク著『2010年宇宙の旅』

もうわざわざ紹介するのも馬鹿馬鹿しくなる程の超名作。『2001年宇宙の旅』の続編ですね。
壮大な宇宙の物語で有りつつ登場人物一人一人の思惑を丁寧に描写してるのは流石クラーク。


2.アントニイ・バージェス著『時計じかけのオレンジ』

此方も言わずと知れた名作。映画を観る前に原作読もうと思って読んだけどまだ映画見てないわ。
壮大な物語でも何でもない、ただのチンピラの話なのにどうしてページを捲る手が止まらないのか。


3.ウィリアム・ソウルゼンバーグ著『ねずみに支配された島』

人と共に現れた鼠や猫が在来種を食い尽くし、それに抗った人々の戦いの歴史を纏めた良書。
人の活動も自然の内ですが人のいない自然を求める心もまた自然の内だから俺は何も言わん。


4.A・J・ジェイコブズ著『聖書男』

神を信じない男が本を書くネタにする為に一年間の間聖書の教え通りにNYで生活してみた本。
すっげえ面白かったぞ!キリスト教嫌いの俺にとってはキリスト教を勉強する良い教材でした。


5.デイヴィッド・ベニオフ著『卵をめぐる祖父の戦争』

ドイツ軍による包囲網下にてユダヤ人のレフとイケメン兵士コーリャが卵を求め旅する冒険活劇。
戦争の悲惨さも人の持つ強さも弱さも愛も勇気も恐怖も全部を描いて、それでいて楽しい名作。


6.内藤朝雄著『いじめ加害者を厳罰にせよ』

いじめを防ぐにはどうすれば良いかを現実的に説いた良書。俺この本がいじめ解決の最適解だと思う。
加害者側とかカウンセリングとか心が大切とか関係無い話してないで、法令違反者は警察にしましょう。


7.バーナード・ショー著『ピグマリオン』

花を売り歩く毎日で下町訛りの強い少女を言語学者が上流階級の令嬢の様に仕立て上げんとする喜劇。
この中で一番好きな物語。言語学者ヒギンズと花売り娘イライザのコンビ好き。最後の一文が凄く良い。


8.福沢諭吉著『帝室論』

原文そのままを読んだので読み辛さは甚だしきものなり然りと雖ども帝室への尊皇の心は固より
帝室を萬機を統べ給ふ日本人民の精神を収攬するの中心なりと云ふ其知見は深く感心する所なり


9.藤原義弘監修『深海 鯨が誘うもうひとつの世界』

海底に沈んだ鯨の遺骸の肉を食う鮫や蟹や大具足虫等様々な生き物を紹介する超綺麗な写真集。
骨に根を張る骨喰花虫とか腐った骨から出る硫化水素を求める平野枕や羽織虫とか深海楽しいなあ。


10.レイチェル・シュタイア著『万引きの文化史』

世界における万引きの歴史を纏めた一冊。貧困層は刑務所に、富裕層は病院に送られる風潮糞。
この本でも紹介されてるけど、窃盗を無くす最良の刑罰は恥辱刑だろうな。日本でも早く導入して。






沖縄でも雪降ってるのに大阪は……。

私が人生を知ったのは、人と接したからではなく、本と接したからである。 アナトール・フランス

2014-08-10 23:02:53 | 読書日記
台風凄かったな。






今更ですが2014年下上半期に読んだ本で特に面白かったもの10選。忘れてた!



1.清原幹雄著『生野銀山と銀の馬車道』

明治期の鉱業の柱としてまだまだ地力の弱い日本を支えた生野銀山とそれに纏わる歴史書。
昔はキチンと外国人を排斥してたんだなあ……。明治から敗戦までの日本には英雄多過ぎ。




2.チヌア・アチェベ著『崩れゆく絆』

精霊信仰により成立していた共同体がキリスト教徒に滅ぼされる様子を描いた小説。
みんな違ってみんな良いが理解出来ないキリスト教徒ゲフンゲフン人達がいるんだ。




3.マーラ・ヴィステンドール著『女性のいない世界』

何だかフェミっぽいアオリですが「女性に権利を!」なんていう頭悪い感じの本じゃないです。
個別具体的な問題と世界で起こっている性比不均衡を取り扱った一冊。日本って良い国だな。




4.オルダス・ハクスリー著『すばらしい新世界』

究極の管理社会を描いたSF。正直構成に甘い部分はあるけど補って余りある心情描写が良い。
ごめんちゃんと分かってないんだけど作中で言われるフォード様ってヘンリー・フォードだよね。





5.ニール・セッチフィールド著『世界で一番恐ろしい食べ物』

世界中から所謂ゲテモノを集めた一冊。日本からのランクインが思いの外多くてわろた。
中国や韓国からのランクインもかなり多く世界の極東は食の魔窟か。皆違って皆良い。




6.永山久夫著『戦国の食術』

戦国時代における当時の武将を主に日本人の食に関する技やこだわりを纏めた一冊。
読み終えたら湯漬けがすげえ美味しそうに思えてわろた。食べる事は生きる事だ!




7.ジュール・ヴェルヌ著『地底旅行』

最強のSF作家の一人ヴェルヌによる例によって面白過ぎる一冊。ハンスこいつフォッグ氏だろ。
物語の半分以上を地底への移動に使うのが天才たる所以か。普通表紙の怪獣をメインにするぜ。




8.主婦と生活社編『手巻きタバコ STYLE BOOK』

私は煙草に頼らないと間が持たない人でないし煙草も喫煙者も嫌いですが煙草文化は嫌いじゃない。
徹底的にカッコつけるのってカッコいいよね。自分の苦手な分野でも学べるのが本の長所だな。




9.瀧澤中著『どうして、国を守らなければいけないの?』

正直こんな題名の本が日本にはあるってのが馬鹿馬鹿しいと言うか悲しいと言うか。本自体は良書です。
現在日本は3ヵ国から領土侵略を受けてますがそれでも軍隊はいかんってんだから敗戦の呪縛は凄い。




10.フィリップ・カー=ゴム著『「裸」の文化史』

おっぱい!おっぱい!






チチをもげ。

インドの全財宝をあげても、読書の楽しみには換え難い。 エドワード・ギボン

2013-12-25 22:21:56 | 読書日記
こないだ江坂の大同門に行ってきた。うめえ。






今年ももう直ぐ終わりだね!あと一週間ないとかビビる課題進めなきゃ。ちょっとずつしてるし!ホントだし!
ので2013年下半期に読んだ本で特に面白かったもの10選を開催致します!え?上半期やってないって?




1.ディーノ・ブッツァーティ著『神を見た犬』

私の読む小説にしては割と新しめの作品。後で気付いたけど結構新しめのが多いわ。寧ろこの中じゃ古め。
本書は短篇集ですが著者のディーノは心温まる話からバカみたいな話からホラーから何でもござれな天才。




2.ジェームズ・ヒルトン著『チップス先生さようなら』

調べたら映画もやってるのね。だろうなあ良い作品だもの。誰も不幸にならないとっても温かいお話。
本当の意味で知的でユーモアあふれるチップスの教員としての一生を描いた作品。今際のセリフは泣ける。




3.柳谷晃著『時そばの客は理系だった』

落語を通じて数学に触れていたかつての日本人達を扱う歴史書としても読める一粒で二度美味しい本。
落語に触れて自然と数学が身に付く事を「教養」って言うんだろうな。成る程文明開化が出来たワケだ。




4.早坂隆著『兵隊万葉集』

日清~太平洋戦終結までの日本兵の歌を集めただけの本。だけなのに何故これ程畏敬の念を抱くのか。
近代日本の歩んだ歴史を完全に人の感情の面から見られると言う歴史書としても非常に面白い一冊。




5.ハロルド・ハーツォグ著『ぼくらはそれでも肉を食う―人と動物の奇妙な関係』

人間と動物のありとあらゆる問題について言及してる非常に考えさせられる一冊。評論で一番オススメ。
兎に角数多くの事例を、様々な意見を取り扱っており、読めば嫌でも賢くなれる。いやコレマジな。




6.恩田陸著『私の家では何も起こらない』

不気味な屋敷と其処に住まう幽霊達を狂言回しとした連作。私は凄く気に入りましたが母は「気持ち悪い」だって。
幽霊が怖い話も人間が怖い話も不気味な話も優しい話も切ない話も愉快な話も色々てんこ盛りの素晴らしい一冊。




7.スティーヴン・キング著『幸運の25セント硬貨』

短篇集。かの有名なキングが「良いお話も書けるんだぜ?」と言いつつ結局ホラーばっかないつも通りの一冊。
表題の『幸運の25セント硬貨』も良い話と言うより楽しい話だな。『ゴーサム・カフェで昼食を』が好き。




8.ジュール・ヴェルヌ著『八十日間世界一周』

冒険作家の金字塔ヴェルヌの作品。有無を言わさず行動に移すフォッグ氏がイケメン過ぎてヤバい。こうなりたい。
執筆当時(1873年)の日本の描写がまた細やかで歴史的資料としても一見の価値あり。何せ世界を一周だしね。




9.アーサー・チャールズ・クラーク著『幼年期の終わり』

私の知る限りで最高のSF作品。これ程綿密に組み立て描かれた作品はSFに限らずともなかなかない。
確かな構成に裏打ちされたリアリティが凄まじい。もう将来地球はこうなるんじゃないかと思えてならない。




10.ジェイムズ・サーバー著『傍迷惑な人々』

今年一番吹いた小説っつーか何つーか。図書館で読んでたんだけど笑いを堪えるので必死だったぞ!
著者が自身の描いた絵について解説とそれに纏わるエピソードを淡々と続ける『本棚のうえの女』で死んだ。






終わり!寝る!