今、NHKの地方格差を考える特番を見終わった。
内容については、全国からさまざまな人を招いて、意見を語ってもらうというものだったので、特筆するようなことはあまりなかったが、「自分たちの問題、責任」という結論になったのは、どうもどうかなと。。。
でも、こうした番組が数多く放送されることで、本当に地方は疲弊し、困っているということを都会の人にわかってもらえればいいのかもしれない。
ちょうど、昨日ある小さな町の工務店の方と話をしているうちに、コンパクトシティの話題になった。
これまでのような公営住宅を作っても、利益を生まないし、自治体に新規で建設できる資金もない。
そこで、低層にグループホームのようは福祉施設や商業施設、その上に住宅を設けて、高層住宅を作ろうと動いていると話していた。
資金は、金融機関や民間から調達し、行政に借り上げてもらうことを構想していとのこと。
田舎であっても、利益を生むことが出来れば、ビジネスとして成り立つし、行政も福祉など行政サービスを提供できる。
まさに一石二鳥というわけだ。
しかし、現在の制度では、こうした事業をスムーズに運ぶものがなく、町と試行錯誤しながら作業を進めているとも話していた。
NHKの番組内でも、コンパクトシティについては、賛成と反対が二分されていた。
経済効率だけで考える行政的視点は、地方文化の破壊にもつながるという意見もあった。
効率だけを追求するのは愚かだが、病院や福祉施設、高齢化などを考えるとき、「住民が望み必要とする」コンパクトシティは、これからの重要な政策になっていくのだろう。