Suさんの学球日誌

理科&日本語教師のSuさん(旧名SunQ)が、
国内・国外様々な学校を渡り歩き、
いろいろなチャレンジを試みます。

スポーツ祭

2008年09月25日 | 学校生活
 先週行われるはずだったスポーツ祭。台風による悪天候のため一週間のび,今日何とか無事に行われた(sunQの勤務校では,体育祭・球技祭のミックスのような形でスポーツ祭が行われる)。

 午前中は,ソフトボール,バレーボール,卓球,午後からはグラウンドで綱引き,ムカデリレー,大縄跳び,クラス対抗リレーなどを行う。
 

出陣を前にクラスで円陣
 

今さらムカデかよ~,なんて言わずに一生懸命走る生徒たち


競技を終え表彰式,みんな笑顔でお疲れさん!


 行事好きの我が校の生徒,特に3年生は受験勉強そっちのけでこの日のために練習に励む。「こんなことやらせてないで,勉強させなきゃ」という先生も少なくないけど,本当に勉強に打ち込むエネルギーのある生徒は,行事も一生懸命やるものじゃないかなーと私は思う(エネルギーの少なそうな子は,スポーツ祭なんか関係なく帰って勉強してるしね)。

 早い時期に文化祭・体育祭を終わらせて,生徒を勉強に集中させた方が良い,という人が多いけど,勉強→行事→勉強→行事→勉強 とメリハリがあった方がエネルギーが保てるという子だって,結構多いのじゃないかな?

 実を言うと今回は危なかった。先週末から今週にかけて雨続き,本来の予定日は雨、予備日も雨だったので,一度は中止の決定が出たのだ。けれどもこの日を楽しみに練習してきた生徒たちの思いを考えるといたたまれない。会議で発言し,関係の先生方にお願いし,何とかもう一日予備日をずらしてもらい,今日の実施にこぎつけた。

 晴天のもと,笑顔でグラウンドを駆け回る生徒の姿を見て,あらためて思った。一度はつぶれそうになったけれど,みんなの努力で実施できたスポーツ祭のことをおまえらきっと忘れないよね。そして明日からはこのエネルギーを勉強に振り向けてくれるよね。楽しかった思い出が苦しい時を支えてくれる。そう,行事の思い出は一生の財産だ。

 「授業時間の確保」の旗の下,「行事の精選」とかいって学校行事がどんどん削られていくけれど,オレたち教員は生徒が一生の財産を築くチャンスを絶対守ってやんなきゃいけない!と思う。行事を一日やったって,つぶれる授業時間はわずか6時間。他に授業が出来る時間は1000時間以上ある。教員側が努力すれば,その6時間を埋め合わせることは難しいことではないだろう。しかし行事は無くしてしまえばそれっきり。他にそれを埋め合わせる機会をつくることは不可能だ。我々が目指すべきなのは,名目だけの「授業時間の確保」のために「行事を精選する」ことではなく,「生徒のエネルギー確保」のために「授業内容を精選する」ことではないのかな。




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再会

2008年09月14日 | 卓球
一昨日,前任校の教え子から電話があった。長身のカットマンで文化祭好き(3年時は文化委員長),他校の先生から「Qさんの分身」と呼ばれていたかつてのキャプテンだ。大学を卒業した後故郷に戻り,今は家業を手伝っている。

東京で就職している同期のチームメイトが明日久しぶりに帰省し,集まって卓球をやるのだという。先生もお時間ありませんか?というので,もちろん行く行く!と出かけた。

高校卒業後は1~2度会ったが,それ以来5年ぶりくらいだろうか。みんな立派な大人になった。しかしボールを打つ姿はぎこちない。さもありなん。今のボールは直径40ミリ,彼等が現役のときはまだ38ミリのボールを使っていたのだから。

2時間ほど汗を流し,「じゃあビール飲みにいくか」ということになり,飲み屋さんに移動。それぞれの現状を聞きあったり,今だから話せる高校時代のヒミツを暴露したり・・・楽しい話題で盛り上がり,ついつい飲みすぎた。

立派に成長したかつての教え子と再会し,飲み語り合うことは嬉しい。教師にとってこの上ない喜びだ。ありふれた言い方だが,元気をもらえる。

思い出してみると,この子たちが1年生の頃は,部員も少なく卓球も弱くて,県大会出場が目標だった。シングルスやダブルスの代表が1つでも取れたら大喜びしていたっけ。そんな状態からキャプテンがリーダーシップをとり,徐々にチームの体質を変え,県でも勝てるようになっていったのだった。後に関東大会に出場するチームの礎はこの子たちが築いたといってもよいだろう。

苦しい厳しい条件のもとでもコツコツと頑張ることが大事。やがて状況は良くなっていく!そうだよね。

ありがとう教え子たち,先生は元気出して頑張るよ,君たちがそれぞれの世界で活躍してくれることを心から祈っている。そして,新しい楽しい話題を持ち寄って,また会おう!


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3年生の文化祭

2008年09月07日 | 学校生活
手痛い敗戦の翌日,学校に戻ると文化祭の2日目(一般公開日)だった。気が付けば今年は地区大会のことで頭がいっぱいで,自分の学年のクラスの準備状況とか全然みてなかった。かつては「文化祭のQさん」として歴任各校で生徒ともに文化祭を作り上げてきた私だ。今は3学年の主任なので,生徒会の担当ではなくなったが,とりあえず生徒の発表を見てあげなくては・・・・時間は限られているので,とりあえず自分の学年・3年生の各クラスを見ることにした。

今年の3年生の発表は,はっきりと2系統に分かれている。4クラスが劇などの実演系,4クラスが主食系の販売。これは良い。練習した演技をお客さんの前で披露し,拍手をもらうことはストレートに嬉しいし,演技の練習で自分達の団結も深まる。一方,カレー,やきそば,牛丼などの調理団体も文化祭の華の一つだ。必ず大勢のお客さんに来てもらえるし,大繁盛で忙しい思いをする。大忙しで遊ぶひまがなかったことも後から振り返れば良い思い出になる。

まず実演系発表を見る。

1つ目は童話に出てくる狼を題材にしたコミカルな劇(ダンスつき)。元来笑いをとる演出はとても難しいのだが,ところどころにギャグの小ネタをばらまいて,客をひきつけている,良いぞ。

2つ目は「ヲバ芸」。深夜番組の一コーナーで行っているもののパクリだ。わりとナイーブな感じのポップスの歌にオバさんたちが後で合いの手を入れながら踊りまくるというやつで,非常にバカバカしいがはっきりいって面白い!バカも極めれば芸になる,と妙に納得。

3つ目のクラスはポップなダンス,音楽がめまぐるしく変わりダンサーも次々を代わりながらノンストップでダンスショーを繰り広げるというもので,女子の比率が高いこのクラスらしい企画だ。見てる人より踊ってる人の方が楽しそうだな~,でも幸せそうにしている人たちの姿を見るのも悪くないよね

4つ目は「よさこいソーラン」。金八先生で取り上げられたあたりから,幾多の学校の体育祭や文化祭で演じられたであろうこの演目。40人の生徒が一糸乱れず全身を躍動させる姿は,やはり圧巻だ。

3年生の生徒たち、がんばったね! 良い思いでいっぱいできたかなあ。
先生も胸がいっぱいだよ。
あれ? いっぱいなのは胸じゃなくて おなかだ。
そりやそうだ。各クラス平等に接するため,うどん・牛丼・カレー・豚丼を笑顔で完食して見せたのだから(ギャル曽根になる,と思い込んで頑張りました。あー苦しかった)。




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惨敗

2008年09月06日 | 卓球
今年の新人戦県大会はいつもより一週早い。
10月31日と11月1日が団体戦だ。この日までに各地区では予選を行わねばならない。sunQの学校が所属する地区は県下でも規模の大きい所なので日程調整が大変だ。ただでさえ2期制と3期制の学校が混在し,テストの日程がずれている。修学旅行の予定だってまちまちだ。各校の行事日程を考慮し,実施可能な日程を探したところ,なんと8月30日,9月5・6日に予選を行うことになった。

夏休み中に新人戦の予選を行うなんて前代未聞だ。しかも後半の日程は自分の学校も含め,数校が文化祭と重なっている。だがテストと修学旅行を避けることを最重要としていくとそこかしかない。夏休みの練習は最後の地区大会に照準を合わせ計画を立てた。

エース君や要君など力のある3年生が長らくレギュラーをしめていたウチのチームでは,団体戦の出場経験がある2年生は一人しかいない。新レギュラーの2年生に実戦経験を積ませ,経験値をアップさせ,なんとかこの危機を乗り越えなくては,と様々な学校や大会に出かけていった。結果は勝ったり負けたり,そこそこ経験を積ませることができたのでは・・と考えていたが・・・・

地区大会初日団体戦。予選リーグに快勝し決勝リーグ,まずは隣の学校のA校と対戦,3番手の選手が相手のエースに勝つサプライズがあり3-0勝ち,ここまでは良かった。しかし続くB校戦,元気ある1年生選手の勢いに押されなんと1-3負け。最後は優勝候補本命のC校,トップで新エースの子が相手のエースとフルセットの死闘を演じたが最後は11-9で惜敗,あとはずるずると破れ0-3負け。地区を1位で抜けるという目標とはほど等位遠い結果となってしまった。

雪辱を期し,一名でも多く代表と取ろう!と臨んだ翌週の個人戦だったが。ここでも競り合いでの弱さが露呈し,レギュラーの選手達が次々と敗れ,獲得できた代表数はシングルスが2,ダブルスが1。近年に無い最低の結果で終わってしまった。

やっぱり見通しが甘かったんだなあ,と後悔。
しかし敗軍の将兵を語らず。
県大会まであと2ヶ月あることを幸いとして,努力するしかないよなあ・・・
選手とともに再起を誓う,しょっぱい大会となった。

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自由研究

2008年09月04日 | 理科
 今年中学生になった息子だが、いつまでたっても夏休みの宿題をやらない。休み終了間際のある朝、チェックしてみると、英単語のかきとりと数学のワークが3分の1くらい残り、作文と自由研究は手付かずでまるまる残っている。「今まで何をやってたんだ!」と怒り爆発、部活へ行くのをやめさせ、二日間カンヅメ状態で机に向かわせ、ようやく終わりが見えてみたのが31日夕方の7時、いよいよ理科の自由研究に着手することになった。

 実験テーマは「過冷却水」。水はふつう0℃で氷になるが、安定した場所で穏やかに冷却すると-10℃になっても凍らずに液体の状態を保つ。これが「過冷却水」である。父はもっと簡単なテーマにしたかったのだが、息子はインターネットで見たこの実験がどうしてもやりたいというので仕方なくつきあうこととなった。


ただいま実験中




 プラスティック製の容器に氷いっぱい水少々を入れ大量の塩をふってかきまぜるとたちまち温度は-10℃以下に・・・・(氷に塩振ったってせいぜい-5℃くらいまでしか下がらないと思ってた私はイケない教師です)。この容器内に水を入れたペットボトルを浸し、過冷却水にする。



浸して待つこと30分、ペットボトル内の水温は-3℃だが、中はまだ凍っていない。
これが過冷却状態だ。


写真ではわかりづらいが、小さな氷片をいれてやると、過冷却状態が解け、みるみるうちにボトル全体が凍りついた。

 物理的衝撃を与えることで過冷却状態を解くこともできるらしいが、今回は時間が無く、試すことができなかった。ドンと叩くと水が凍りつく・・・・楽しそう!一度授業でやってみようかな。

子供の監督がてら、不承不承始めた実験だが、やってみるとなかなか興味深く、楽しんでしまった。「負うた子に教えられ・・・」ってところか?

なんだかんだで実験を終えたのは夜10時過ぎ。連日夜中まで宿題に取り組んだ息子の疲労の色は濃く、とりあえず寝かせ、研究のまとめは翌朝やらせることにした。

しかし、いくら泥縄で始めた実験とはいえ、1時間程度でまとめられるはずはなく、結局提出したのは翌日・・・情けない

子供の計画性の無さを反省させたことはもちろんだが、監督する親の方にも計画性が必要であったと反省するばかりである。 (あー気をもんで疲れちゃった)


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