震災の傷跡

　地震発生から二週間，復興への活動が始まっているが，sunQの身近な場所では今なお地震や津波の傷跡が深く残っており，被害の大きさに胸が詰まる思いである。

　銚子市潮見町にて

津波で流された巨大なコンクリートの塊が，
ガードレールにひっかかっている


海岸に隣接する大学のカフェテリアを津波が直撃
ガードレールがなぎ倒され，窓はほぼ全壊，内部は・・・


旭市飯岡にて

以前散歩した路地（被災前），

（被災後）左奥松の木の後ろの家が倒壊し無くなっている
ブロック塀，左側が流され，右側奥は大破


通り沿いの家々は津波で悉く倒壊した。
今は瓦礫が片付けられ，がらんとしている。

がらんとした空地の奥の方には，まだ倒壊したままの家屋もある。

未だ被害の全貌が明らかになっていない三陸のことを思う

想像を絶する状況なのだろう・・・・

祈る，余震等でこれ以上の被害が出ないことを。

あれから一週間

　学校の坂下，アスファルトに走る深い亀裂

勤務校の周辺・千葉県北東部は震源に近く，建物が崩れたり，津波が押し寄せてきたりと，様々な被害が報告されている。

周囲の民家も瓦が落ちたり，かべが崩れたりしている家がちらほら

幸い校舎内に深刻な破損はなかったが，数人の生徒の自宅が津波でやられた。一時津波にひきこまれたが，奇跡的に生還できた者もいるらしい。

　そんなわけで先週は３日間休校，２日間は清掃とＬＨＲだけ。テスト明けなのに全く部活動が出来なかった。

　東京選手権中止，全国高校選抜・関東中学選抜・全国中学選抜中止・・・

苦労の末に代表を勝ち取った選手たちの気持ちを考えると切ない。

　身近な対外試合も全て中止となった。地元のオープン大会，練習試合，公立大会

目標を失って脱力状態の子も多いのでは・・・

　でも，落胆してばかりではいられない。生きていれば次のチャンスが必ずやってくる。

きょうからは顧問がついて，安全に配慮して行えば短時間の練習ができるようになった。


グラウンドに野球部員の声が帰ってきた。

テニスコートにボールが弾む音が響く

そしてもちろん我が卓球部！

ふつうに学校に行ける

ふつうに部活ができる

ふつうに生活できる　って素敵なことなんだよ　よくわかったかい　みんな！

震災

　闇の中にろうそくの光，ラジオのニュースに耳を傾けながら黙々とパスタを食べる。



今日は息子の卒業式，本来ならば撮影したビデオを見ながら，楽しい夕食になるはずだったのだが・・・

式を無事終え一息ついた午後２時４０分過ぎ，大きな揺れが来た，しかも時間が長い！

幸い物が倒れただけで，家にも人にも損傷は無かったが，電気が止まり，数時間後には水道も止まった。

ラジオのニュースによると，東北では津波の被害がひどいらしい。

福島には親戚がいる，無事だろうか？

千葉でも被害が出ているところがある・・・ちょうど先週　ゆったり散歩を楽しんだあの集落じゃないか！

あの辺には多数の生徒たちが住んでいる，生徒たちは大丈夫だろうか？

闇の中，たびたび起こる余震におびえながら，不安だけがつのる。

ほっと一息

　昨日は卒業式。

我がクラスの教え子たち37名も，無事旅立っていった。

今回は転勤してすぐ，学校の様子もよくわからないまま２年生の担任で，２年間担当した。それなりに頑張ったつもりではあるが，やはり不十分な点が多々あった点は否めない
　進学希望だが，未だ合格していない者も３名いる。なんとか３月試験で合格して欲しいが・・・。

救いは，内定が取れず難航していたクラス委員長君の就職が昨日決まったこと，クラスみんなで喜んだ。本当に嬉しかった。

そんなわけで，複雑な気持ちを抱えつつ，きらめく陽光の下で彼らの旅立ちを見送った。

何はともあれホッとひといきだ。

昨晩は職員で卒業を祝う会があったので，楽しく飲みビジネスホテルに宿泊した。今朝はいつもの通勤路を逆向きに走る。

よし，少し散歩してみよう。ふと思い立って車を止める。
ふだん通り過ぎるだけの海沿いの道から細い路地に入ってみる。

猟師町の風情が漂い，なかなか素敵だ。

奥へ進み，集落のメインストリートを横切ると大きな神社があった。

広い境内

脇にはウッドデッキの整備された池，これも素敵だ。

　ふだん通り過ぎるだけの街も，ゆっくり歩いてみるといろいろな発見があって楽しい！

　今日はゆったりした気分にひたろう，なんたって卒業式の翌日なのだから