Suさんの学球日誌

理科&日本語教師のSuさん(旧名SunQ)が、
国内・国外様々な学校を渡り歩き、
いろいろなチャレンジを試みます。

1年目終了

2024年03月22日 | 日本語教育

 3月に入り、様々な学校で卒業式が行われている。Suさんの勤務する学校はでも、今月12日に数十名の生徒が旅立っていった。

この学校は原則2年制、Suさんの担当は、昨年夏・秋に途中入学してきた生徒たちだったので、卒業はまだ1年先。けれども17名の生徒たちは、3月で初級の学習を終え、4月からは全員新しいクラスに振り分けられる。

 ここから先のクラスは、進路希望先(大学学部、大学院、美術系大学・大学院)や習熟度の高さに応じている。彼らが日本で夢をかなえていくためには、今後どんな環境で学ぶのかは重要な問題だ。それぞれ新しいクラスに馴染んで、しっかり頑張って欲しいと思う。

 先日授業の一コマを使って、クラスのお別れ会をやった。

 全員でしりとり遊びをし、記念写真を撮った。

 そして、私から一人一人にメッセージを書いたカードを手渡しした後、彼らにも私にメッセージを書いてもらった。

日本語が得意な生徒は、日本語で頑張って書いてくれた

途中でクラス替えがあったため、メンバーの母語は全員中国語

 中国では、まだ「学校の先生は敬うべき存在」という意識があり、こういう時にはしっかり感謝の言葉を書いてくれる。

「先生の授業は、ユーモアにあふれていて、とても楽しかった」とか、「先生は、学生があるべき姿を真剣に説いてくれた」とか書いてくれていて、素直に嬉しい

 私にとって、本格的に日本語教師として働いた初めての年。良い生徒たちに出会えて本当に良かったと思う。

 4月からは、この子達ではなく、また新しく来日した子たちに初級の日本語を教える事になっている。また、感謝の言葉をもらえるように頑張っていこうと思う。

 

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町の講座で講師②

2024年01月27日 | 日本語教育

  町講座2回目、今日のテーマは「海外から来て、感じたこと・困ったことを尋ねてみよう!」

まずは、日本に在留する資格について簡単に解説

よく耳にする「技能実習生」については、少し詳しく説明した。

今回は、特定技能でバングラディシュから来日したSさんが参加してくれた。

 さっそくグループトークで、お話ししてもらう。

参加者のみなさんは、先週「やさしい日本語」のトレーニングをしているので、易しい言い方で質問をしてくれている。Sさんも、一生懸命日本語で話してくれた。日本に来て感じたこと、食べ物のこと、仕事のこと、いろいろな話題で盛り上がり、良い交流になった様子

最後は、グループディスカッション。今後どのようにして、町の多文化共生事業を進めていくかアイディアを出してもらった。

 

 2日間の短い講座ではあったが、参加者の方々のアンケートでは、多くの方から「有意義だった」という評価をいただき、私も一安心。

今ふだんは、この町を離れてくらしているが、いずれはここに帰ってくる。終の棲家を住みよいところにするため、もっともっとがんばんなきゃね

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町の講座で講師①

2024年01月20日 | 日本語教育

 昨年春、町役場から依頼があり、こんな講座を開催することになった。

 一年半ほど前、小規模ながら町で日本語教室(ボランティア)を開くことになったことを報告した。

 

日本語教室スタート - Suさんの学球日誌

今月初め、県主催のオンライン講習が終了。我が町の多文化共生プロジェクトチームからは、すーさんをはじめ数名のメンバーが参加し、今後の活動の指針となるような知見を得...

goo blog

 

 数名のスタッフさん・生徒さんとで続けていたが、様々な困難があり、残念ながら今は休止状態にある。

安定して活動を継続していくためには、スタッフさん・生徒さんともに人数を増やしていく必要がある。とりあえずスタッフさんの養成が先では?と考え、この講座を行うことになった。

 人口2万人ほどの小さな町で、大した宣伝もしないで参加者が集まるのか?と不安だったが、募集定員15人のところ11人集まったとのこと。

これは頑張らなければ、とSuさん先週は頑張って準備をした。

 2回シリーズの講座で今日は1日目、概要は以下のとおり。

1 在日外国人数増加についての理解

 

 2 本講座の目的

3 参加者同士の関係づくり

 本講座の重要な目的は、こころざしのある人どうしが相互に連携することだと説明すると、みなさん積極的に自己紹介を行ってコミュニケーションをとって下さった。(嬉しい!)

4 後半は、外国人の方とコミュニケーションを取る大事な技術・「やさしい日本語」についての研修

現在さまざまな自治体で「やさしい日本語」についての冊子を作成している

ふだん我々が使っている日本語を、どうすれば易しくできるかを解説

大事なことは、以下に示す「難しい言葉」を使わないようにすること

とても長くて複雑な文章も、ワセダ式で分かりやすくなることを体験

 

2時間、大変良い雰囲気で講座終了。おかげさまで、参加者のみなさんからは高評価をいただいた。

2回目は来週実施、今週おぼえた「やさしい日本語」を早速使って、外国人住民の方々にインタビューする予定。

来週もうまくいきますように!

 

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仕事が増えた

2023年10月16日 | 日本語教育

 10月に入り、ようやく暑さも衰えを見せ、冷房なしで寝れるようになった。

青空のもと秋風に揺れるコスモス

仕事の方は、新展開! 10月から新規に学生が何十人か入国・入学してくるので、新クラスがつくられることとなった。

Suさんの日本語授業の担当日は、週一回から三回へ三倍増! しかも新クラスの担任まで仰せつかってしまった  

クラスの生徒は中国人が多いが、モンゴル、ベトナム、フィリピンから来た子らもいる

理科の方は、火曜の物理がなくなり、月曜の化学は水曜に移動したので、秋からの出勤日は以下の様になった。

月・火は仕事なし、水1-4限日本語(自クラス)・5限化学、木1-4限日本語(自クラス)、金1-4限日本語(他クラス)

半日勤務が3回だから、楽そうに見えるが、朝7時前に家を出て午前中勤務し、その後授業中にやったテストの採点や担任するクラスの諸事をこなすため1-2時間くらいサービス残業すると、帰宅は15時を過ぎるので、けっこう時間は食われる。

そして大変なのが授業の予習。今までは一回4コマ分の予習に、4日計10時間くらいかけてゆったりと準備することができたが、これからは一日分を2日計6時間以内でまとめなければ、追いつかない。 ホントは週二回勤務で担任無しだったはず…こんなあわただしく日々を過ごすつもりじゃなかったのに…

メインテキストは有名な「みんなの日本語」、他にも副教材がいっぱい 

まあ、泣き言は言うまい。今回は教務部長の先生から強くお願いされたので仕方ない、人間仕事を振られるうちが花だ。

 最近勤めたところでは、上司に恵まれず信頼されることが無かったが、Suさんは本来、義理と人情で動く男。能力と経験を見込まれて、仕事をお願いされたら、いやとは言えない!

 いろいろ工夫して時間をつくり、ランニングや卓球で体力を育み、英語・中国語の力を伸ばし、何よりも日本語教師としての能力を伸ばしていかなきゃね~ がんばるべえ

 

 

 

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デビュー

2023年07月25日 | 日本語教育

 現職について1か月、昨日ようやく1回目の日本語授業を実施することができた

担当授業の曜日の巡りあわせで、今まで機会が巡ってこなかったのだ。

Suさんの担当は、月曜5限の化学、隔週火曜6‐9限の物理、そして月曜1-4限の日本語。

化学は3回、物理は1回授業のチャンスがあったのだが、月1-4限は行事や休日でつぶれてしまい、今週が初実施となったのだ。

 担当は7月入学の初心者クラス。毎日午前中の4時間授業があるが、担当の先生は全部で4人いて、Suさんは月曜日だけの担当である。

これが教科書「みんなの日本語」、中国でも使っていたポピュラーな教材である

 

副教材はこんなにいっぱいある、学生さん大変だなあ

Suさんは教員としては経歴40年近い超ベテランだが、この学校ではど新人につき、新人研修を受けなければいけない。昨日は早速、新人指導担当の先生に参観してもらった。(できれば2・3回目くらいの授業を見てもらいたかったが、来週から学校は夏休みになっちゃうので仕方ない)

 初めてのクラスで初めての日本語授業、後ろにはベテランの先生の眼…  なかなかハードだったが、まあ自分なりの授業をやるしかない!

授業は、パワポを使い進めた。文型の説明などパワポは便利だ

 

Suさんのモットーは「できるだけ楽しそうに授業をやること」 だって、先生がつまらなそうにしてたら、生徒もつまらないよね

昨日もそれは貫くことが出来たと思う。いろいろ不備はあったと思うが、ま初回だからね~

 授業後、担当の先生から事後指導してもらった。近年、若い先生を指導することはあっても、指導を受ける機会なんて無かったので新鮮💛

これが評価表、各項目1-5で評価される

初心者クラスとしては発話スピードが速いこと、学生に話させる時間が少ないことなど数々の改善点を指摘された。でも決してめげる必要はないと思う。だってど新人なんだから、これから直していけば良いよね。

 さあ、これから日本語教師がんばるぞお! と気合入るが、残念ながら来週から学校は夏休み

次回の日本語授業は8月21日、初回の反省を活かし、十分に準備して臨もうと思うSuさんでありました。

コメント (2)
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