気の向くままに junne

不本意な時代の流れに迎合せず、
都合に合わせて阿らない生き方を善しとし
その様な人生を追及しています

(‘77) 7月9日 (土) 帰路

2023年07月21日 | 日記・エッセイ・コラム
5月7日以来、物事は起こりうる時に起こるものである…と納得してしまう事も有った。
九時三十分。五分遅れのバスに乗って平野を後にしてバスターミナルの在る美崎町へと向った。美崎町、私はバスから降りると写真屋に走り、頼んでおいた写真を受け取ると、店の前からTAXIで空港へと向った。何をそんなに急いでいたのだろうか…?
十一時十五分。日射病に冒され復調せぬまま今帰路に着く私。最初から最後迄予定外の(果たして何が予定であったのだろう)事ばかりで終始してしまったけれど、それなりの収穫も大きかった。僅か64日間で、なかなか体験出来ない貴重な体験を十二分に味わった。良くも悪くも、それらはこれからの私にとって、いつの日か貴重な意味を以って価値体系化され、影響を及ぼしてくる事だろう。

空港売店。泡盛(どなん45度)三本と魔除けのヘビの細工物五本、それにそれらを入れる袋を買い一つにまとめた。十一時四十五分、南西航空のプロペラ機(セスナ)は私を八重山の雲の中へと連れ立った。一時間二十分のフライト。午後一時五分、那覇空港着、次の羽田への便迄、幸運にも待ち時間が少なくて済んだ。私の足はすんなりと歩を進められた。午後一時三十分、JAL−908便は那覇空港を飛び立った。これから三時間のフライトを私は目を閉じて過ごそう。もしも心地良くなって眠ってしまったら…それもいいだろう。今この空の上で、私は気にする事など何も無いのであるから…。小さな窓の外には淡い青、ライトブルーの空が見えるだけ。他には何も見えない。何も無い…。
四時三十分、JAL−Flight−908、羽田空港着。後は御徒町の我が家、私の部屋に戻るだけである。
そして次の仕事が待ち受けている。
もうこれ以上は何も書かないでおこう。
これが64日間の「寂しき狩人」の旅の幕切れである。

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