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長周期振動

2007年01月16日 | マンション
地震は波によって伝わります。波には周期があります。

周期とは、波が1波長進むのにかかる時間です。地震の際には0.1秒以下から数十秒まで、様々な周期の地震波が震源で発生するのです。

このうち、2秒以上のゆったりとした地震波の事を「長周期地震動」と言います。

すべてのモノには、それぞれが揺れたがる性質(周期)があります。これを「固有周期と呼んでいます。

ゆったりとした「長周期振動」はやっかいです。

とくに関東平野は厚さ3000メートルのプリンです。

このプリンに周期5の長周期振動が襲うと仮定します、高さ200メートルの超高層50階建ての固有周期は5です。お互いが周期5のため同調してこのビルは考えられない程の大揺れをします。

東海地震と東南海地震が同時に発生した場合(合計マグネチュード8.4)の周期は遠く関東平野では、長周期振動のために平野部では大きく揺れ、3分間以上揺れ続けるそうです。

兵庫県南部地震では、地震波は非常に大きかったのですが、ビルはあまり揺れず揺れも直ぐに収まったそうです。これは、直下型で断層ひずみ型地震のためでもあるそうですが、海溝型の大地震がきた場合「長周期振動」の被害はいまのところ想定されていません。

コンピューターシミレーションが進み超高層ビルの安全性が誇張されていますが、倒壊には及ばないものの相当な被害がよそうされています。

優れた計算力と今の最高の地震学を持ってしても地震予想は難しいそうです。

「天災は忘れた頃にやってくる」は地震学者の寺田寅彦氏の言葉ですが、神戸や新潟クラスの地震が東京を襲ったら国家的な損失になるでしょう。

我々も普段からの心構えが大事です。

生きている時に恐らく経験するであろう大地震は明日にも起きるかも知れません。



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