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マンションの植栽

2006年10月18日 | マンション



高木

◇落葉高木

ユリノキ(百合の樹) モクレン科

 やっこ凧のような形の葉が特徴的(私は大好きです)。強剪定に耐えます(適期は落葉直前)。
 原産地は北アメリカ東部(yellow-poplarといいます)。日本には明治初期に移入されました。当時の木は新宿御苑に現存しており、迎賓館前の並木はその2代目です。
 かつては、アメリカ先住民がカヌーを作ったほか、 移民が幌馬車の車輪に利用しました。現代は、主に家具に利用されています。
ソメイヨシノ(染井吉野) バラ科 
 いわずと知れた「桜」です。しかし、歴史は浅く、江戸時代末期に染井村(現在の東京都豊島区)から「吉野桜」として普及しました。
 日当たりを好みます。成長が速いかわりに老木化も速いのが特徴です。太い枝の剪定は避けましょう(適期は落葉後の11月頃)。虫の発生が多のが難点です。
ケヤキ(欅)  ニレ科 
 落葉後の樹形も美しいため街路樹として人気があります。弾力に富み、特有の美しい木目のため(木目が「けやけき(きわだった)木」といわれたのが名前の由来)、建築材・家具材として広く用いられます。
 施肥は2月,3月に固形肥料の置き肥を行います。剪定は6月~8月(苗は冬)に行います。新梢を軽く摘芯すると、分枝して姿がよくなります。
 酸性雨に弱いため、大気汚染のバロメーターといえるかもしれません。
◇常緑高木


クスノキ(楠)
 常緑でしかも葉が密であるため、冬の酸素供給源として、貴重な役目を果たします。
 剪定すればするほど、それに反発して成長する逞しい木です(高さ30m,幹の直径5mにもなる場合もあるとか)。街路樹として広く植えられていますが、防虫剤(樟脳)の原料としても知られています。
 その風格といい、長命といい(樹齢900年の例もあります)シンボルツリーとして末代まで残ることでしょう。

サンゴジュ スイカズラ科ガマズミ属の小高木
 濃緑色の厚手で光沢のある葉と,赤い実が特徴的。
 水分を多く含むので、防火用にすぐれ、生垣によく使われます。成長が早く萌芽、復元性があるので強剪定に耐えます。
 団地用植栽として人気がありましたが、虫に弱いため、今は「少数派」となっています。
カイヅカイブキ(カイヅカ)
 カイヅカイブキは、目隠しとして植えられることが多いですが、約100年前スギの突然変異から日本で生産が始まりました。乾燥地でも育ちますが、日当たりの悪い場所では育ちません。強剪定は「先祖がえり」(スギ葉(オニ葉)が出る)を引き起こします。剪定時期は梅雨のころです。
 樹形が変幻自在であるので、植栽として高い人気を誇ります。


サネカズラ(ビナンカズラ) マツブサ科サネカズラ属
 夏に小さな花をつけ、冬には赤い実をたくさんつけます。雌雄異株で、常緑のつる性です。フェンスの生け垣に最適な植栽の一つといえます。
 生長が早いので、まめに剪定することが必要。肥料は原則として不要です。
 樹液を整髪料として使ったので、美男蔓の別名があります。


カクレミノ(隠蓑) ウコギ科 カクレミノ属
 常緑の広葉樹で、中木ですが樹高5,6mに達することもあります。日のあたらない場所でもよく生育する、緑化樹木の代表選手です。昔話にある「隠れ蓑」に葉の形が似ているためこの名がつきました。
 施肥は基本的に不要です。剪定は春から秋の間に行います。


低木

サツキ(サツキツツジ)(皐月)  ツツジ科常緑広葉小低木
 日本固有の花木で、関東以西から九州まで広く分布し初夏を美しく彩ります。
 水やりの際、花に水がかからないようにしましょう。花が腐りやすいからです。
花の終わったものは、花がらをつみ取ったり、穴を掘ってお礼肥をします。剪定は、花が終わったら直ぐに行いましょう。夏に花芽が分化するので、できるだけ早く済ませる必要があります。


マンリョウ(万両) ヤブコウジ科 ヤブコウジ属
 高さ1mほどになる常緑の低木です。鮮やかに赤く熟した果実は、緑の葉とのコントラストが美しく、とかく色合いに乏しい冬の庭に彩りを添えてくれます。
 赤い実の植物は大金にたとえて呼ばれますが、実がよく残るため、マンリョウと呼ばれます。縁起がよいと、正月の床飾りに使われてきました。センリョウとアリドオシを加えれば、「千両、万両、あり通し(ずっとある)」と、特に御利益があるとされています。
 直射日光を好みませんので、日照の悪いマンションに嬉しい植栽です。水はけのよい、有機質に富んだ土地が適します。萌芽力が乏しいため剪定はできません。

アジサイ(紫陽花) ユキノシタ科 落葉低木。
 アジサイほど雨の似合う花はないでしょう。原産は日本ですが、最近の主流は逆輸入ものです。
 病害虫に強く、これといった手入れは不要なため、「お得」といえます。
 広い場所に植えるようにします。大きな花を咲かせるには、剪定せず放置してしておくのがよいからです。剪定するのであれば、花が終わって直後にしましょう。
 花の色は土の成分が酸性かアルカリ性で変わるので、肥料で加減することで色を変えることができます。ただし、極端に色を濃くすると木が弱ることがあります。
 なお、梅雨時に、挿し木で簡単に増やすことができます。

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