1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【2189話目】某地方銀行では拙僧の知るところ、40年前から新入社員に数日間、掃除を。掃除をさせたら、その人間の性質や、仕事が出来るかどうか、だいたい分かると。それを参考に配置を決める、と。

2021-06-15 08:36:26 | 法話

檀家の父と子(息子9歳)が、参拝後に寺内庭掃除を。その親子の会話が耳に。「ちょっと来てごらん。掃除は見える所だけすればいいじゃないぞ。垣根の裏を見てごらん」「あっ、凄い落葉」「あの落葉をほっといたら、腐葉土になって何倍も掃除が大変に。人生も同じ。この意味、わかるか」「少しだけ」と。よか親子。

【追伸】これは、数年前の話。秋も深まってきた頃、檀家の小学生が1人でお寺へ遊びに。その時、拙僧、銀杏拾いの最中。「それ何」「銀杏だよ。・・ああ、・・そうか。君は、食べる時の銀杏しか見てないんだな。銀杏、好きかい」「大好き」「手伝うか」「やる」「じゃ、ゴム手袋付けな。手が荒れるからな」と。それから3時間。銀杏数百個拾って、洗って、干して、銀杏拾った後の落ち葉の掃除を。「こんなに大変なんだ」とその子が。「食べれば、一瞬だけどな。何かを得ようと思えば、それなりの努力は必要だよ。10日後にまたおいで、君が仕事した銀杏あげるから」「今度、父さんを連れて来る」と。





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