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1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 東京九段の暁星学園へ講演に伺ったは、拙僧、もうかれこれ、10年以上になるかな。

2025-02-19 18:00:47 | 法話

【2月20日投稿分】


読者男性が「住職さん、今月ですが、仕事で伊勢の方に出張しますので、伊勢神宮に参詣させて頂こうかと。参詣作法の知識がないので、何か決まり事があれば、教えてくれませんか」と。対し拙僧「じゃ、基本的なところを少しだけ。お伊勢さんは祈願神社ではなく、御礼報謝参詣が基本。拝み方は、2礼8拍手1礼にて。宇佐神宮、明治神宮、出雲大社などは、お伊勢さんより少し控えて、2礼4拍手1礼で。太宰府天満宮さんや、その他の神社は更に控えて、2礼2拍手1礼で。『礼』は敬意、御礼の為、『拍手』は『お参りに来たよ、神さん、出て来てちょうだい』と音で知らせるため。だから、出来るだけ大きな音を立てて拍手を打ってちょうだい。お賽銭は、読んで字の如く、小銭を。これも、ジャラジャラと音を立てて『神さん、来たよ』と知らせるためにて」「へえ、そうなんだ」と。


続けて拙僧「参詣の際の拍手においては、大分県の宇佐神宮では、正面の立て看板に『何故、この神宮が4拍手なのか、それはわからない。昔からその様にしていたので、今もそうしております』と正直に説明書きが。天下の宇佐神宮が『知らん』と言い切りおった。本来なら、宇佐神宮という立場(ネームバリュウ)から『知らん』などという言葉を出すは、自尊心が許さないもの。嘘でも体裁を繕いそうなもの。それを『知らん』と正直に言って退けた。『知らんものは知らん』と正直に言い切る。特に信仰においては、この姿勢が安心と信用、信頼を人々に与える事になるんですよね」と。


続けて拙僧、この読者男性に「伊勢神宮の式年遷宮(東と西に並ぶ宮処を20年毎に建て替える)ですが、平成25年に62回目の遷宮が。この年には拙僧も、家内と2人で参詣させてもらいました。西暦690年の持統天皇の時代に第1回目が行われてから、1300年の歴史があるんですよね」と。対し、この読者男性が「20年って、まだまだ新築じゃないですか。もったいないですよね」と。「そう、もったいないから、解体された材料は無料で、全国の神社に配られるんです。20年にする理由の1つには、人材育成、所謂、後継者(宮大工)を伝承させるため。拙僧が大変世話になってる高野山別格本山大圓院の藤田住職さんが『英照(拙僧の事)さん。本堂屋根の檜皮葺きは、1度葺いたら50年は大丈夫なんだが、区分を決めて20年毎にやってるんだよ。50年も葺き替えをしなかったら、葺ける職人さんがいなくなるんでな』と。伝統(歌舞伎、狂言、茶道、宮大工、寺院、他諸々)を継承させていくというは、本当に大変な事なんだよね」と。


【余談】

神社といえば、ほんと、偶にですが「住職(拙僧の事)さんは、靖国神社には参詣される人ですか」と問われる事があります。対し「近くに赴けば、必ず伺いますよ」と答えると「A級戦犯が合祀されている場所ですよ」と返してくる人が。「何故、あなた(拙僧)は参詣するのか」と問われた場合、その質問内容に応じて、様々な角度から説明をさせてもらっていますが、つい最近でもある人(50代男性)から、靖国参詣を問われて拙僧「第二次世界大戦後、朝鮮国は国を2つに割られ、今でも両国は啀(いが)み合いを。ドイツも大戦後、東ドイツ、西ドイツに。ベルリンの壁がなくなった今でも、国民の中には蟠(わだかま)りがあると。そう考えたら、日本も敗戦国にて。大阪、名古屋辺りで2つに割られ、東日本国、西日本国になって、争いをしていたかも。だけど実際、そうはなってないでしょ」と答えると「A級戦犯の方々が、命懸けでそれを阻止されたとでも」と詰め寄るので「それはわかりませんが、アメリカ合衆国と対話の出来る上層部の中の誰かが、働いてくれたんじゃないのかな、と勝手に推察しております。世界でも稀に見る平和な国で現在、生活をさせてもらっている事を考えますと、ですね」と、そのある人(50代男性)に。


因みに、東京九段といえば拙僧、マザーテレサ(カトリック教会の聖人)さんが日本に来られた時、唯一、公演(1982年4月22日)をされたという暁星学園の講堂にて、有難くも拙僧、同じ場所で10年程前に講演(法話)をさせてもらった事があります。その折、学園の先生に「服装はスーツ(背広)で伺いましょうか」と尋ねますと「いや、僧侶の姿でお願いします。キリスト教の講堂で、住職が僧侶の姿でお話をするという事が、大変意味ある事でございますので」と。この時、拙僧『これ、これ、これだよな』と。因みに、この暁星学園の卒業者には、中村勘三郎さん、北大路欣也さん、松本幸四郎さん、香川照之さん、賀来賢人さん、モト冬樹さん、峰岸徹さん、などなど。


【付録】

拙僧はこれまでに法話の本を3冊、世に出して頂きました。そのご縁がきっかけとなり、テレビ(約半年、週1回)、ラジオ、新聞、雑誌などや、教育委員会、学校、幼稚園、病院、老人ホーム、デイサービス、町内会老人の集い、倫理法人会、他宗寺院、葬儀斎場、社員研修などへの講演(北九州在住の拙僧が、遠方では九州南部、関西、関東、北陸、東北まで)にも呼んで頂き、法話交流を。あらゆる話とまでは言えませんが、様々なジャンルである程度(仏教仏事系の他にも、癒し系、漫談系、人生系、目から鱗系、子育て系など)の話が出来ると思いますので、何かのお役に立ちそうでしたら、時間調整の許す限り、集いの大小問わず(参加者数人でも)足を運ばせて頂きますので、お気軽に、facebook、X、Instagram のメール(コメント欄)で、お声を掛けてくださいませ。勿論、この様なお話でいいなら、でございますが。拙僧も今年で62歳。これより先の残された時間を、1人でも多くの人のお役に立てれば、との思いです。『今、自分に出来る事を、今やる』ですね。


約10年間でSNSに投稿した3000話の長短法話を下記で読む事が出来ます。


金剛寺ブログ    :https://blog.goo.ne.jp/junko-0808

金剛寺ツイッター  :https://twitter.com/kongouji093

金剛寺フェイスブック:https://www.facebook.com/天徳山-金剛寺-1543297575974719/

                   拙僧が持つグループ「出会うは運命、出会ってからは努力、最後は感謝」

金剛寺インスタグラム:https://www.instagram.com/tentokuzan_kongouji/?


【追伸】尚「法話が長い」と不快感を示されておられる方々には、大変心苦しく申し訳ないので、拙僧の法話が目に入らない様に『ブロック』をさせてもらっております。楽しみにされている方々もおられますので、ご理解頂きまして、それでどうか、ご容赦くださいませ。


次回の投稿法話は、2月25日になります。添付写真は、拙僧が暁星学園の講堂で講演させていただいた時のものです。






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