超神経質の檀家が「住職、先日、バラエティーで『捨てられない人間』をテーマで番組が。それに当てはまる芸能人が集合。風呂の水を3日かけて使い切るとか。が、風呂は1人入れば、数多の菌が湯の中に。1日放置すれば、排水溝より汚いと専門家が。やっぱ、神経質と言われ様と『清潔は大事』と思った、初めは」と。
【追伸】
その檀家男性に拙僧「初めは、とは、どういう意味ですか」と問うと「ペットボトルも、口を付けて飲んだ直後の菌は1000個程と。24時間後には菌が1000万個、48時間後には3億個以上の細菌が確認されたと。初めは『オエッ』と思ったが『そんな事、今更言われたって、残ってたら次の日も、飲んできたがな』という芸能人の話を聞いている内に『えっ、待てよ。そんな不潔な事をやり続けているのに、体は大丈夫(異変なし)なんだ。つまり、菌としっかり共存出来る体になってるんだ』と。そう考えると『そこまで神経質になる必要があるのかな』と少し、自分自身の潔癖に疑問を抱くように。不潔過ぎるのもいかんが、極度に清潔過ぎるのも。考えさせられた番組でした」と。「君以外にも檀家や知人に極度の潔癖が何人もいるが、潔癖って、エスカレートしていくばっかり、なんだよな。今現在の君の潔癖は、今現在の君が持っている知識から来る潔癖症状だろ。これから先、他の知識(清潔情報)が次々入って来る度に、潔癖症状はどんどんエスカレートしていくだけ。これってね、知人医師がある意味、病的だと言ってたよ。が、君は、潔癖に疑問を抱いただけ、大丈夫かもよ」「自分自身を振り返ってみると、至れり尽くせりの国(何でも抗菌。してもらって当たり前)に住んでいるが為に、起こっている症状(潔癖症も)なのかもしれませんね」「拙僧妻の妹は英国人と結婚し、ロンドンに25年以上在住を。その妹の子供達が定期的に日本に。今も1人(21歳)来ているが。数年前、初めて日本に来た時、便座が温いのと、ウォシュレットに『ロンドンは、一般家庭には殆どない』と相当驚いてたよ。こっちは『ロンドンには、ない』という事に驚いたが。何か、こういう至れり尽くせりの話をしていると『そりゃ、この国の民は、こうなる(平和ボケも含)よな』と思ってしまうは、拙僧だけだろうか。