1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 戦争経験者の爺様が「平和な国で、危機管理能力の欠如を如何に訴えても、まあ、無理かな。全て、対岸の火事、だもんな」と。

2022-09-16 15:11:16 | 法話
読者男性が「朝ドラ再放送『芋たこなんきん』で癌末期で体力低下の夫役の國村隼さんに、妻役の藤山直美さんが『何か話して』と何度も。あれ、結構辛いのよ。私も癌闘病ではなかったが重病入院してた経験があるから、声が出せないんだよな。ドラマ時間配分の都合があるはわかってるんだが、思い出してしまって」と。

【追伸】
この読者男性に「拙僧、今日まで900人以上の葬式、それ以上の人の『生き死に』と関わりを。私自身も11歳まで小児喘息で、チアノーゼ症状が出る程に病状が酷く、年間3分の1は呼吸が苦しいため、座椅子で睡眠を。そんな状態の時に『大丈夫ね、辛くないね、どうね』の問い掛けに答えるは、結構辛かった。そうした経験があるので21年前、末期癌闘病中の父の看病をしている時には、父の方から声が掛かる以外は、拙僧から語り掛ける事は一切。自らがその辛さを経験してないとわからない境地だもんね」と。「安楽死、尊厳死の話が、時々日本も議論に上がるでしょ。あれもですね、健康な人達が議論するから、結局、根幹に迫れないんだよね。憲法改正も同じ。平和な国で危機管理の話は無理かも。国が実際に脅かされるまで、この話は進まないでしょうね。手遅れにならなければいいが」と。