自治医大教室では
中3生に「志望校決めろ❗️」
と言った。
高校ではない。
大学だ。
もう3年後だから、全然早くない。
目標がクリアだと
モチベーションが上がる。
大学や学部によって配点も違うので
配点が高い科目を重点的に頑張る
「駆け引き」もできる。
ウチの塾の講師たちは
塾生のみんなに
「○○大学行きたいです❗️」
と言われたら、
ガゼン燃えてくるんだ。
今回の中間テストが終了した後に
「できた?」
と、あちこちで尋ねて回った。
滅多に聞かないことだが
「(明るい顔で)メッチャ出来ました!」
という声がいくつもあった。
その度に
「ホントにできたの〜?」
と返していた。
点数が取れた子たちは
案外慎重なコメントをすることが
多いからなんだよね。
でも今回の感じは
なんか突き抜けているようで
悪くない感じだった。
その一方で、
一時期点数が下がっていたが、
今回メチャクチャ頑張って
巻き返そうとしていた子の顔が
曇っていたのが気になった。
自分が思い描いていた程の点数の伸びが
なかったという印象だったのだろう。
テストってやつは、一度下がると
元の点数には一気には戻らない。
ここは辛抱のしどころだ。
ずっと点数が良かった子の中にも
自分だけ駄目だったと言った子がいた。
「どこがどうってわけじゃないんですけど
なんか上手くいってないような...」
この場合、2つのパターンが考えられる。
実際上手くいってなかった場合もあるが、
更なる成長の一歩という場合のほうが多い。
こういう場合の生徒のコメントは、
そのコメントだけでなく、
その子のそれまでの勉強の流れやあり方と
合わせ聞くのがいい。
それを言う時の表情や間や言い方に
トコトン注目する。
そこには沢山の情報があるからだ。
ウチの塾の近くにある塾が
10月で塾を閉めることを決めたそうだ。
一時は2教室に増え、
3教室目も出すと言っていたのだが、
結局2教室目をたたみ、
とうとう今年、
年度を待たずに廃業するという。
7年ぐらいやっていたのだろうか。
10年以上続く塾は
わずか10%ほどだ。
厳しいね。
それはさておき、
その廃業する塾の塾長が、
その塾に通っている子たちを
ウチの塾で面倒をみてもらえないか?
というお願いをしに来られた。
他の学年はともかく、
中3生を11月から受け入れるのは
その前に自治医大教室は
ありがたいことに今のところ
定員に達しており、
新たな生徒を受け入れるキャパがない。
かといって、
ウチの塾の他の教室まで
通ってもらうのは厳しいだろうな。
いずれにしても
あと数日で返事をしなければならない。
中3生の面談で話したこと。
習慣化しなさいって
ウチの塾の講師たちは言うけれど、
それには「段階」があるんだ。
そして、
多くの子たちの習慣化は
最終段階の一段前だ。
つまり
最終段階の習慣化
それは、
意識もなく、苦もなくできる
この状態のことだ。
でも、これは本当に
日常的に
毎日毎日
数年間やり続けないと
たどり着けない領域だ。
まぁ、実際には、
この段階になる習慣化なんて
ほとんどないだろうね。
ほとんどの習慣化は、
その一歩手前で終わる。
それが
やらないと罪悪感を感じる
あるいは
何か、やり残してるなぁ、
という
モヤモヤした気持ちになるからやる。
勉強に関しては、
ほぼ全員が
この段階にしか到達しないはず。
この段階での
習慣化を作るには
「 何かしらの強制的な仕組み」
これが絶対的に必要だよね。
ウチの塾の子たちにも言えることだが、
高1生たちは
今の勉強量から、
20%増やせば
中間・期末テストで取れる点数が
上がると思っている。
でもね、実際はさ、
今までの3倍くらい頑張らないと
なかなか点数は上がらないよ。
20%増やしたところで
成績が上がらない理由の一つは、
いくら子ども自身が
20%くらい増やしたと本人は思っていても
実際の勉強量は
言うほど増えていないということ。
理由の二つ目は
20%程度の「時間」を増やしたとしても
ペース配分をしたりして、
やっていることの絶対量が
変わっていないことが多いこと。
点数を伸ばし、
学力をつけるには
勉強の「組み立て」から
変えないといけない。
今までの自分と
全く違うレベルの
勉強にしていかないと
今の自分から脱皮することは難しい。
20%増やす程度では
今までの自分の勉強の組み立ては
変わらないのだ。
それだと
いつもの不満足な点数になってしまう。