今回は、高1生に、ぜひ読んでもらいたい。
そろそろ最終決断が迫られる「文理選択」。
なかなか決められない子たちが
ウチの塾にも多いので、
文理選択の参考にしてほしい。
最初に、なりたい職業が明確に決まっている子たち。
その場合は、
職業に直結する学科に必要な科目から
文理選択をすることになるよね。
学部と職業が完全に直結するのは
医師・薬剤師・看護師・検査技術技師などの医療系、
法曹関係、小学校教員などは例外的ルートはあるけど、
基本的には、その職業に就くために
必要な科目を学ぶ学部に行くことになるよね。
医療系は理系(看護は文系ルートもある)になるし
法学部は文系、
小学校教員は専門科目の選択で決まってくる。
また、将来において
大学でも、企業でも、研究開発に進みたいならば、
理工農系統から専門を絞り込んでいくので、
理系に進むことが多いだろうね。
工学部では化学と物理選択になるのが基本で、
生物選択だと工学部は私立以外では難しいし、
農学部、理学部に必然的に絞られてしまう。
とはいえ、物理が超苦手で生物の方が…
という子たちもいると思うから
学部間で重なり合う専門性のところを考慮して、
選択科目を考えるとよい。
文学や経済学、社会学、言語学などに進みたい子たちは
文系選択をすることになってくるよね。
この場合、社会科2つの取り合わせに
気を遣う必要が出てくることに注意しよう。
法学部や教育学部文系もそうだけど、
社会に公民を入れることができるかどうか、
そして私立でも使えるのかどうか、
という大きな問題がある。
国公立大学の場合、共通テストで
地歴B科目+公民2単位が
可能な大学とダメな大学
2次試験で選択科目の縛りが複雑だったり
私大では
地理や政治経済で受験できない場合がある。
さぁ、ここからが本題になる。
問題となってくる子たち、
そう、学んでみたいこと、なりたい職業が
ハッキリと決まってない子たちだ。
こういう子たちは、
ある程度、科目の好き嫌いと大きな方向性で
選択を進めていくしかないんだよね。
この段階での選択は非常に重要で、
比較的まだ文転はなんとかなるが
理転は正直ムリという考え方が一般的だ。
まぁ、文転の場合でも
学校での理系としてのテストを受けながら
独学での社会の上積みが必要になる。
だから、高3になるところで
大きく方針転換をせざるを得なくなることは
絶対に避けるべきである。
不得意教科ばかりが受験に必要な子たちは
いま考えている選択をしっかりと見つめ直して
苦手科目を克服するにせよ
志望学部を変更するにせよ、
自分の覚悟をしっかりと持って選んでほしい。