もう随分以前からお聞きしていたが、東京での時間と「北大路魯山人料理研究会」の開催時間とがどうもうまくかみ合わなくてかれこれ一年余を経過してしまった。しかし、日曜日が土曜日の開催となったお陰で「御縁」に巡りあうことができた。
もう3年以上も毎月開催されておられる様子でビックリしましたが、千代田区神田錦町で「漁楽洞」をされておられる御主人の保坂様はじめ、新日本調理師連合会の事務局長の三浦様、企画の松橋様が多士才々の方々にご案内され、本日も20名余がお集まりになられたのです。
この会は、板丁さんから日本料理士を育てる養成塾を立ち上げて国際化、グローバル化の中にあって「日本料理」の繊細から多彩色そして生きの良い魚や野菜をより精彩を持たせておいしく調理する方々を養成すると共に魯山人を御手本として茶道・華道・書の道に卓越していただき、"おしながき"にも人をもてなす心得を表現していきたい。それには文武両道ではないが、調理と道にも精進できる環境を若手に与え、学ばせることが飽食の時代では必要なのだという保坂さんの一途な心を皆で実現したいという同志の集まりだということです。
私にも(財)毎日書道会のT氏を通して、その打診・依頼があり、初顔合わせで参加させていただきました。
北大路魯山人料理として
(1)小樽の塩焼き木の芽酢かけ(明るいウマサとすっきり塩味をはじめて味わった一品)
(2)鯛の一夜塩(ヒトヨシオ)ワサビとからみの大根のからさが旨いとなった一品
(3)ほったて汁(マスやタイの中オチをホッテしまうのはもったいないのでホッタテ汁としていただく)
新日本料理としては
(1)米茄子の鰯のステーキ(いわしのあのニオイが全くしないすべての魚はいわしを食べて大きくなるが、やはり大変おいしい一品だった)
(2)新蕗土佐醤油まぶしと新わかめ山葵和え盛り合わせ
(3)桜鯛の細引きごはん(口には出せないおいチィさで何杯もいただきたかった)
日本酒のヌル燗が合致してウーンごチそウサマでした!!