フォーシーズンズホテルのエレベーターの中で「吉川さんですか?」と問いかけられ、「マジデ、吉川先生ですか?ホンマですか!!」「僕の顔覚えていますか?」と次々と言葉を投げかけられた。そして、「蒼天航路の漫画家・王欣太(KING GONTA)です。」本当に久方ぶり。7.8年前になろうか、年末に帝国ホテルで講談社が主催する第6第7編集室のパーティがあり、そこで連載間もない頃にお会いした。その時に私の廻りにいる小中学生に先生SHOINGを見せていただけませんか?と尋ねられたことがあり、このことを頭の中にしまいこんでいたので「王欣太・蒼天航路」をハッキリ記憶していた。私のロゴも使われたことがあり、時計になったりTシャツになったりしたことを思い出した。
「その蒼天航路が11年に亘り連載され、それが終ることになり、講談社の方々と打ち上げの会がこのHOTELであります。是非先生来ていただけませんか?」と話された。エレベーターの中にいるスタッフの方々に「この人がNHK大河ドラマ「武蔵」を題字したホンモノの吉川壽一さんよ!!」エッホントデスカ!!と歓声が聞こえてきた。
6時45分にフォーシーズンズホテルの玄関にいた。今日は朝10時に講談社に行き、11時まで待っていたが、待ち人来たらず。15階のモーニング・イブニングをのぞいたが、誰も会社に出勤されていなかった。しかし、この会には絶対栗原さんは来られますよ!!という欣太さんの言葉を信じて待っていたら編集子数人と共に現れた。「欣太さんにエレベーター内で会い、今日来てほしいといわれているけど、大丈夫ですかね?」と話しながら4階(3階がロビー)のさくらの間に入った途端、フランス料理のフルコースのセッティングになっていた。欣太さんもおられて「先生ありがとう。ここに座ってください。」そして対面には栗原さん。私の左横に欣太さんとなった。
過去11年間の蒼店航路編集に携わった方々など15名くらいの方々が来られた。栗原さんノッケから490回11年ってヘンでないか、2~3年サボったのではないだろうか。11年間のご苦労というか、それらに開放された王欣太さんの顔は、精気していた。栗原さんもそろそろ王欣太・GONTA先生と呼ぼうかな!!とはじめてほめ言葉が出てきたようだ。常に問題を提起し、さっと次の展開を考え、それに向かった力を出させる何かを持っておられる栗原さんって凄い!!