今回のポイントは一点のみ。
どうしたんだ京介?
偶然にも最近、有栖川有栖の『双頭の悪魔』を再読したところやった。あと『マレー鉄道の謎』も読んだし。
そのあとがきやら郵便夫が建てた建築物の話やらで『胡蝶の鏡』を読んでいても本筋と関係ないところで妙ににやりとしながら読んでました。
元々、建築探偵シリーズは、推理物としてではなく、蒼の成長記録として読んでいたから、蒼があまり出ずに寂しかった。
今後、スポットは京介に当たりそうやから、蒼の出番は減りそうやね。
今回はあんまり変わった建造物も出なかったし、私としては寂しい限り…。
今回の舞台は、ヴェトナム(と京都)。
2人以上が一緒にいると必ず発生するであろう心の行き違いや嫉妬…推理物に限らず、というより物語の中だけに限らず、現実でもいくらでも起こっている。
それでも、実際の事件になかなかつながらないのは、ひとえに人は他人を愛したいと思っているためやと思う。
育ってきた環境や文化の違いを埋めるのは、お互いがいかに相手の立場を想像できるかということやないやろうか。
人生って難しい。