100回本の翻訳と、100回本や70回(71回)本の小説は何種類か読んでいるんやけど、やっぱりまた購入しちゃった。
このちくま文庫の翻訳は、なんと120回本らしいねん。
水滸伝の話を要約すると、舞台は中国の宋の時代で、まぁいろんな事情により梁山泊とゆうところに集まって山賊(湖賊?)やる話。
宋よりももっと前の時代に疫病がはやった。
洪庵という人が、平癒の祈祷をお願いしに竜虎山へ天師(張真人)を訪ねた折に、そこにある魔王の封印をはがしてしまう。
封印の中から飛び出した108の魔王がそれぞれ人に宿って、自然と梁山泊に集まることになった。
まぁ、封印がとかれてから皇帝は3代(4代だっけ?)代わっているから、魔王って言ってもなんにもないやんって油断している頃にあらわれたって感じやろうか?
封印されていた魔王たちを宿した方々は、好漢といわれてる。
魔王がなんで好漢になるんやろう?今まで、水滸伝だけで5種類以上は読んでいるけど、やっぱよくわからん。
彼らは、やぁやぁと知り合ってから、まず最初に席順を決める。つまりおんなじ魔王でも1から108まで偉い順が決まってる。
1番のお方は、天魁星(てんかいせい) 及時雨(きゅうじう) 宋江(そうこう)。
天魁星っていうのが、宿星っていわれているやつ。宿星っていうのは、まぁその人宿っている魔王の性質なんやろう。(多分)
で、及時雨っていうのは、あだ名。水滸伝では、たいていの登場人物にあだ名がついているねん。まぁ過大広告はなはだしいものが多い。
宋江がようやく人物名。姓は宋、名は江。
一番のお方やのにこの巻では、宋江は出てへんかった。(多分、噂でも出てないはず)
宋江が梁山泊に加わるのはまだまだ後やからね。
で、一巻のメインの方々はというと、宿星ない方もおるんであだ名と字名だけ書くけど、
九紋竜の史進、花和尚の魯智深、豹子頭の林冲、青面獣の楊志、托塔天王の晁蓋、といったところやな。
水滸伝は最初の方が個人にスポット当てて、最後の方が戦争フェーズで梁山泊軍というような感じでまとめられているんで、このへんに出てくる方々は、いわば主要人物。…というより有名人か。
あ、作者「施 耐庵」とか書いているけど、どちらかというと編者らしい。
なぜなら水滸伝は、民衆の間で語られていた講談とかをまとめてひとつの物語にしたために、史実も民俗もバラバラ、登場人物の性格付けもあやふや、あんまり筋が通ってへん物語やから。
なんか、本の感想やなくって、水滸伝の紹介になっているなぁ。