ネクロポリス…「死者の都」という何となく暗い感じのタイトル。
内容は、まさしく「死者の都」と呼べる街での物語でした。
その舞台は、アナザー・ヒルと呼ばれる世界で唯一、死者と生者が交わることのできる場所です。
今、暮らしている世界に、ぽっかりとアナザー・ヒルがあるV.ファーという島が追加された世界観である。だから、多くの人は、死者と会うことができるのは御伽噺のように感じている。
V.ファーに暮らす人々でさえ、厳しい規制があってアナザー・ヒルに入るのは難しい。ましてや、日本やアメリカなど外に暮らす人々には、V.ファーの血筋でなければなかなか入ることが出来ないようだ。
V.ファーは、イギリスと日本が混じったような文化を持っている。
庭園を愛し、紅茶を好む風土に、日本の文化がブレンドされている。
話のメインとなる死者に会うためにアナザー・ヒルに滞在するイベントのことをヒガンと呼んでいる。そのヒガンに参加するために、主人公ジュンはアナザー・ヒルに訪れた。
ジュンは、日本で生まれ育っているので、V.ファーの文化には馴染んでいない。でも、ジュンの中に流れるV.ファーの血のせいか、それともビギナーズラックなのか、「お客さん」と呼ばれる死者との遭遇率がとても高い。何度ヒガンに参加しても、一人も「お客さん」に会えない人も居るらしい。
ファンタジーの主人公としては、読者と一緒に異文化に馴染んで行けるので、こういうタイプの主人公は多いと思う。
ファンタジーを読みなれていない読者は、日常から離れた出来事を受け入れるのに時間がかかるので、より読者に近い感覚の人物を主人公にすると、読みやすいわけだ。
ネクロポリスは、ファンタジー、ホラー、ミステリーの要素が詰まっているので、読者を早くヒガン(ファンタジー)に馴染ますのに程よい主人公だと思った。
無形文化財にも指定されているヒガンという文化だが、ジュンが訪れたその年のヒガンは、異例のこと続きだった。
その年は、V.ファーを騒がす連続殺人事件があった。
ヒガンに被害者達が現れれば、犯人が分かる確率は高いので、V.ファーで殺人事件はそんなに起こらない。
アナザー・ヒルの中でも連続殺人者が現れた。犯人は一体誰なのか?
メインとなる謎だけではなく、たくさんの謎が散りばめられていて、最後まで読むのが面白かったです。
殺人鬼や死者を題材にしているのにも関わらず、決して暗い話ではなく、それはやはり、ヒガンを通して死者を身近に感じてきたV.ファーの住人の考え方が、とても明るく好奇心旺盛だからでしょう。
なんか、凄く映像で見たくなるお話でした。
内容は、まさしく「死者の都」と呼べる街での物語でした。
その舞台は、アナザー・ヒルと呼ばれる世界で唯一、死者と生者が交わることのできる場所です。
今、暮らしている世界に、ぽっかりとアナザー・ヒルがあるV.ファーという島が追加された世界観である。だから、多くの人は、死者と会うことができるのは御伽噺のように感じている。
V.ファーに暮らす人々でさえ、厳しい規制があってアナザー・ヒルに入るのは難しい。ましてや、日本やアメリカなど外に暮らす人々には、V.ファーの血筋でなければなかなか入ることが出来ないようだ。
V.ファーは、イギリスと日本が混じったような文化を持っている。
庭園を愛し、紅茶を好む風土に、日本の文化がブレンドされている。
話のメインとなる死者に会うためにアナザー・ヒルに滞在するイベントのことをヒガンと呼んでいる。そのヒガンに参加するために、主人公ジュンはアナザー・ヒルに訪れた。
ジュンは、日本で生まれ育っているので、V.ファーの文化には馴染んでいない。でも、ジュンの中に流れるV.ファーの血のせいか、それともビギナーズラックなのか、「お客さん」と呼ばれる死者との遭遇率がとても高い。何度ヒガンに参加しても、一人も「お客さん」に会えない人も居るらしい。
ファンタジーの主人公としては、読者と一緒に異文化に馴染んで行けるので、こういうタイプの主人公は多いと思う。
ファンタジーを読みなれていない読者は、日常から離れた出来事を受け入れるのに時間がかかるので、より読者に近い感覚の人物を主人公にすると、読みやすいわけだ。
ネクロポリスは、ファンタジー、ホラー、ミステリーの要素が詰まっているので、読者を早くヒガン(ファンタジー)に馴染ますのに程よい主人公だと思った。
無形文化財にも指定されているヒガンという文化だが、ジュンが訪れたその年のヒガンは、異例のこと続きだった。
その年は、V.ファーを騒がす連続殺人事件があった。
ヒガンに被害者達が現れれば、犯人が分かる確率は高いので、V.ファーで殺人事件はそんなに起こらない。
アナザー・ヒルの中でも連続殺人者が現れた。犯人は一体誰なのか?
メインとなる謎だけではなく、たくさんの謎が散りばめられていて、最後まで読むのが面白かったです。
殺人鬼や死者を題材にしているのにも関わらず、決して暗い話ではなく、それはやはり、ヒガンを通して死者を身近に感じてきたV.ファーの住人の考え方が、とても明るく好奇心旺盛だからでしょう。
なんか、凄く映像で見たくなるお話でした。