台風や地震など災害時の避難所における感染対策に関して、第一人者である岩手医科大学櫻井 滋 教授にお話を伺った。
以下、キーメッセージ。
- 臨機応変な連携が必要。段取りを決めていても大災害時には段取り通りに動かない可能性が高い。
- 避難所の中にコミュニティーを温存することも考えるべき。個室に閉じ込めたり分離したりすればするほど、それを世話をする人も増え、結果として媒介者を増やすことになる(ダイアモンドプリセスの経験から学んだこと)。
- ニーズがわかる人を現地に送って、被災者に代わって必要な物資を要求する仕組みを作ることが重要。オンタイムで届くプッシュシステムのみでは、現場からのニーズがなければ、最終段階で滞り物資は倉庫で眠ってしまう。
- 精神的サポートを行う精神科医や、被災者のコンフリクトを調整するコンフリクト・マネージャーの関与も必要。
- 保健所や県、あるいは国との交渉、オーガナイズ、マネジメントが重要。感染対策は現場に行って手洗いなどの指導をするだけではゴールは達成できない。
などでしょうか。
JB press:https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/62378
Yahooニュース:https://news.yahoo.co.jp/articles/d82e4fe2996f9140d4b222f6e998a1f17bdf152e
次回、さらに広く組織マネージメントに応用できる良いお話を伺えます。