集中治療医学会のホームページが新しくなりました。
私も広報委員として、HP作成WGメンバーとして刷新に関わりました。
広報委員長である名古屋大学救急・集中治療の松田直之先生がHP作成WG牽引して下さり、HP作成WGメンバーが一致団結して作業に取り組みました。
結構いい感じだと思いませんか。是非、ご意見・ご感想をお聞かせ下さい。
ただし、工事中の項目も残されており、今後の地道な更新作業が必要ですね。
メンバーの皆さん引き続きよろしくお願いいたします。
集中治療医学会のホームページが新しくなりました。
私も広報委員として、HP作成WGメンバーとして刷新に関わりました。
広報委員長である名古屋大学救急・集中治療の松田直之先生がHP作成WG牽引して下さり、HP作成WGメンバーが一致団結して作業に取り組みました。
結構いい感じだと思いませんか。是非、ご意見・ご感想をお聞かせ下さい。
ただし、工事中の項目も残されており、今後の地道な更新作業が必要ですね。
メンバーの皆さん引き続きよろしくお願いいたします。
先日、みなさんご存知のユタ学LDSホスピタル呼吸集中治療科の田中竜馬先生が、自治医科大学附属さいたま医療センターICUをご訪問下さいました。その際、田中先生のご依頼で、当センターの教育プログラムや診療スタイルに関してインタビュー形式でお話しさせていただきました。
その動画が、田中先生が主催されているウェブサイト”集中治療クラブ”の”集中治療医訪問”にアップされています。
http://www.intensivecare.club/single-post/2017/01/09/sanui
当センターICUの教育・診療に対するポリシーがよくわかる内容にしていただきました。
田中先生ありがとうございました。また、先生のアイデアとバイタリティーに敬服しました。
重症急性膵炎に対する局所膵動注療法についての後向き多施設観察研究(SAP-CRAI)の主論文がPancreas誌に掲載され、JSEPTIC-CTG初期のメイン研究の一つが成果を産んで一安心しました。
今考えると反省点多数ですが、結果的には1159人の重症膵炎患者さんのまずまずのデータベースができたので、これからhypothesis generating(仮説を生み出す)なpost hoc(あとづけの)解析が複数登場する予定です。
さらに堀部先生を中心に多施設前向き観察研究が始まろうとしています(ちなみに堀部先生は若くて優秀かつやる気溢れる消化器内科医です)。
今後、前向き観察→介入研究という多施設臨床研究の王道的流れを歩むことができれば理想的です。
日本のICUにおけるリハビリテーションの現状を予備的に調査したインターネット・アンケート結果がJournal of Intensive Careに掲載されました。
フルタイムのPT(理学療法士)がいるICUは18%、プロトコールがあるICUは16%、人工呼吸器患者の立位や歩行があまり行われていない現状がわかりました。
広島大学のPT 對東さん、おめでとう。
今後も研究は続きます。乞うご期待。
https://jintensivecare.biomedcentral.com/articles/10.1186/s40560-016-0190-z
久々に日経メディカルの取材を受け、お答えしました。
特集◎集中治療はここまで変わった《1》せん妄◆最小限の鎮静と早期離床で予防できる
最新の集中治療プラクティスに関するリレー取材になっていて、自治医科大学附属病院 布宮 伸先生からご紹介いただき、せん妄に関してお話しさせていただきました。
その他、集中治療に関するホットトピックは何ですか、と聞かれたので、ARDSガイドラインが上梓されたこと、その作成過程の中で腹臥位療法がもっと普及してもよいことがわかったこと、などをお話させていただき、腹臥位のエキスパートのお一人の東京医科大学の今泉 均 先生をご紹介させていただきました。その内容がこちら。
特集◎集中治療はここまで変わった《2》呼吸管理◆うつ伏せでARDSの死亡率が半減
さらに、新しい敗血症ガイドラインや栄養ガイドラインにも言及されています。
詳説◎「日本版敗血症診療ガイドライン2016」案 敗血症の初期蘇生はもっと“緩め”に
リポート◎重症患者の栄養療法で国内初のガイドライン 重症患者へ48時間以内に経腸栄養を始めるには
最新の集中治療が一気にわかります。
で、本題。
日経メディカルでのこの取材が物議を醸し出して、仲間に迷惑はかけられないと辞表を書こうと思ったのは2009年です。全国各地で診療看護師育成の大学院が開設されたり、看護師特定行為研修制度が始まったり、周麻酔期看護師養成の大学院が作られたり(他にもここやここでも)、明らかに時代は変わった印象があります。
正しいと思うことは諦めずに言い続けろ、ということでしょうか。
「早期回復を目指した人工呼吸器患者看護セミナー」(メディカ出版)を行います。
http://www.medica.co.jp/seminar/detail/217
主な対象はナースですが、人工呼吸に関わる全ての医療スタッフが現場ですぐに応用できる内容をお伝えします。
本セミナーの主旨:
人工呼吸器患者さんが、退院後に良好な身体機能、精神・神経機能を発揮して、元の社会生活に戻るためには、人工呼吸開始早期から「できるだけ覚醒してもらい、どのような状態に置かれているか理解してもらい、早期に離床し抜管を目指す」べきと言われています。これには入院直後からの患者さんや家族への積極的な関わりが重要で、中でもその中心的役割を果たすのがナースと言えるでしょう。
しかし、どうすれば患者がせん妄を起こさずにうまく覚醒し落ち着くか、人工呼吸器患者さんとコミュニケーションをどのようにとれば良いか、リハビリはいつからどのように行うか、抜管後の排痰機能や嚥下機能をどのように向上させていくか、など、何をどうしたらよいか今ひとつよくわかりません、という方が多いかもしれません。
本セミナーでは、このような疑問や不安に対し、ドクター、ナース、理学療法士、言語聴覚士の4人が症例やクイズを交えながらわかりやすく解説していきます。
このセミナーを受講すると、ICUや病棟の人工呼吸器患者さんや抜管後の患者さんに「ナースとしてやらなければならないこと、ナースだからできること」を学ぶことができます。
みなさまのご参加お待ちしています。
三重大学救急医学 岩下義明先生を中心に、JSEPTIC-CTGが全面バックアップして行われた全国アンケート研究結果が、日救急医会誌に掲載されました。機会がございましたら是非ご紹介、引用、言及ください。手前味噌ですが面白い結果と思います(オープンアクセス)。
岩下 義明, 讃井 將満, 今井 寛. 集中治療室のない病院における医師の 重症患者管理に対する意識調査. 日救急医会誌. 2016; 27: 175-83
これも第一に岩下先生の頑張りの賜物です。同一テーマの大規模後ろ向き観察研究も、これに続いて完成予定です。岩下先生頑張っていますね。
その他のJSEPTIC-CTGの主要研究の多くも本年中にアクセプト、出版を目指して頑張っています。
9月17日土曜日セミナーの午前中には、JSEPTIC-CTG会議を開催予定です。ご興味のある方はお気軽にご参加下さい。
東京慈恵会医科大学葛飾医療センター 臨床工学部の奥田晃久さんに作成いただきました。
実際にアラーム音を聴取しながら答えられますので、「あの呼吸器のアラームどんなんだっけ」という事態は防げるはずです。
ただし、機種によってはアラーム音が聞き取りにくい、または音量の大きい箇所があります。申し訳ございませんが、適宜音量を調節、あるいはイヤホンなどをご利用の上ご回答ください。
よろしくお願いします。
https://jp.surveymonkey.com/r/MF68T2W
=アンケート概要=
集中治療室で使用する人工呼吸器のアラームを聞いて、聞き取りづらい、うるさ
い、慣れてしまってすぐに腰が上がらないなどと感じたことはないでしょうか。
人工呼吸器に限らずおよそ全ての医療機器のアラーム音は、医療者が感知しやす
く、医療者に不快感を起こさず、できれば患者の人工呼吸器生活に悪影響を与え
ずに、医療者の意味のある介入につながるようなものが理想ですよね。現在まで
アラーム音を改善しようと様々な研究が行われ、2004年にはInternational
Electro-technical Commission(IEC)により音色や間隔の推奨規格が定められ
(IEC 60601-8)、本邦においても2012年にJapanese Industrial Standards(
JIS)から推奨規格が公表されました(JIS T60601-1-8)。一方、推奨されるア
ラーム音が万人にとって聞き取りやすいとは限らないことを示唆する研究結果も
報告されています。実際、アラーム本来の機能が十分に発揮されていない人工呼
吸器アラーム音があるかもしれません。
そこで今回、人工呼吸器アラーム音についてどのように感じるか、アンケート調
査を企画しました。皆様、ご協力よろしくお願い申し上げます。
回答対象者:すべての医療従事者
https://jp.surveymonkey.com/r/MF68T2W
今回のアンケートでは初の試みとして、音声をリンクしています。
機種によってはアラーム音が聞き取りにくい、または音量の大きい箇所がござい
ます。
恐れ入りますが、適宜音量を調節、あるいはイヤホンなどをご利用の上ご回答く
ださい。
どうしても視聴不能な場合には事務局(info@jseptic.com)までご連絡下さい。
10分以内に終わるアンケートとなっております。
皆様、奮ってご参加いただけますようお願い申し上げます。
締め切りは31日までです。
忘れてました。
前号で都合により掲載できなかった以下の原稿が掲載されています。
鈴木 潤先生、森澤 雄司先生ありがとうございました。
心臓血管外科 後編
心臓手術における周術期感染対策:SSIを減らすために現時点でできること
鈴木 潤・森澤 雄司 自治医科大学附属病院 臨床感染症センター 感染症科
Intensivist 産科ICU 刊行されました。良い感じです。
以下、コンテンツ。
Vol.8 No.1 産科ICU
責任編集:中山 理 聖隷浜松病院 産婦人科
藤谷 茂樹 東京ベイ・浦安市川医療センター/聖マリアンナ医科大学 救急医学
産科ICUは,妊婦の病態の特異性もあり一般成人とは違うため,独自に発展してきた傾向があり,集中治療医もあえて積極的にかかわってこなかった経緯があります。しかし,産婦人科医不足,晩婚化や不妊治療による合併症をもった妊婦による病態の複雑化,医療訴訟の問題からも,産婦人科医単独で対応するには限界があり,集中治療医や他科と連携することが大切と思われます。本特集は,多くの集中治療医があまりなじみのない妊婦・褥婦の病態生理を理解し,診断,治療が一通り理解できる内容にしたいと考えております。
前書き:集中治療医が産科ICUにかかわる重要性:さまざまな問題をかかえる妊産婦への対応はチーム医療で
中山 理 聖隷浜松病院 産婦人科
1. 妊産婦死亡率,合併症の疫学的変遷:妊産婦の高齢化に伴い合併症の構成はどのように変化しているのか?
石川 浩史 神奈川県立こども医療センター 産婦人科
2. 妊産婦における生理学的特徴:ICU管理の注意点と胎児の評価
伊藤 雄二 東京ベイ・浦安市川医療センター 産婦人科/西吾妻福祉病院 産婦人科
3. 妊産婦に用いる薬物・放射線の影響:母体の救命を優先しつつ,胎児にも配慮した治療選択を
渥美 生弘 聖隷浜松病院 救急科
安間 保恵 聖隷浜松病院 薬剤部
【コラム】β刺激薬とPGE2,昇圧薬:その安全性,妥当性を問う
須賀 芳文 東京慈恵会医科大学 麻酔科学講座
讃井 將満 自治医科大学附属さいたま医療センター 麻酔科・集中治療部
4. 妊婦の循環器モニタリング:生理学的変化をふまえたモニタリングの考え方
江原 淳 東京ベイ・浦安市川医療センター 総合内科
藤谷 茂樹 東京ベイ・浦安市川医療センター/聖マリアンナ医科大学 救急医学
【コラム】産科急変対応トレーニング:母児に最善の医療を提供するために
鈴木 真 鉄蕉会亀田総合病院 産婦人科
【コラム】なぜシミュレーショントレーニングが必要なのか:死戦期帝王切開(PMCD)を例に
志賀 隆 東京ベイ・浦安市川医療センター 救急科
伊藤 雄二
5. 神経学的管理:子癇発作,脳卒中,てんかん合併妊娠の管理
長谷川 瑛洋 聖隷浜松病院 産婦人科
藤本 礼尚 聖隷浜松病院 てんかんセンター
6. 妊婦の内分泌合併症:DKA,甲状腺クリーゼを中心に
鈴木 利彦 東京ベイ・浦安市川医療センター 腎臓・内分泌内科
吉田 英樹 聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院 救命救急センター
藤谷 茂樹
7. 産科周術期出血1:重症妊娠高血圧腎症の緊急帝王切開術における周術期管理
田辺 瀬良美 東京都立多摩総合医療センター 麻酔科
8. 産科周術期出血2:弛緩出血への対応
入駒 慎吾 聖隷浜松病院 麻酔科
9. 産科疾患と血液凝固障害:出血,血栓,DIC
三島 隆 社会医療法人 母恋 天使病院 産婦人科
【コラム】遺伝子組換え活性化第Ⅶ因子製剤はいつ使うか
野口 翔平 聖隷浜松病院 総合周産期母子医療センター 周産期科
10. 心肺蘇生:質の高いCPRに加え,帝王切開と新生児蘇生に対応できる体制が重要
山下 智幸 昭和大学医学部 救急医学講座
山下 有加 昭和大学医学部 産婦人科学講座
【コラム】死戦期帝王切開に経皮的心肺補助装置(PCPS)を用いるプロトコル:外傷診療の概念を応用した重症妊産褥婦の集中治療戦略
荻田 和秀 りんくう総合医療センター 産婦人科
11. 敗血症,感染症の管理:妊婦であっても対応は一般の患者と同様が原則
軽米 寿之 鉄蕉会亀田総合病院 集中治療科
林 淑朗 鉄蕉会亀田総合病院 集中治療科/The University of Queensland, Centre for Clinical Research
12. 循環器疾患の管理:妊娠前のリスク層別化から周産期の管理まで
中村 智弘 さいたま市民医療センター 循環器科
13. 妊娠高血圧症候群:ICUでの母体管理に向けて
鳴本 敬一郎・杉村 基 浜松医科大学 産婦人科家庭医療学講座
【コラム】妊婦の急性腎傷害(PRAKI):末期腎不全に至る重症例に注意する
福田 奈尾子 東京都立墨東病院 産婦人科/東京大学大学院医学系研究科 救急医学
心臓血管外科 後編
心臓手術における周術期感染対策:SSIを減らすために現時点でできること
鈴木 潤・森澤 雄司 自治医科大学附属病院 臨床感染症センター 感染症科
連載
■Journal clubをやってみよう:第1回:Introductionを読む!
安田 英人 鉄蕉会亀田総合病院 集中治療科/慶應義塾大学大学院医学研究科 博士課程医療科学系 臨床研究学
■Methodsを読むMethod:第1回:EBMを正しく理解していますか?
笹渕 裕介 東京大学大学院医学系研究科 ヘルスサービスリサーチ
■え!?知らないの?不整脈関連のME機器~ペースメーカ編~
伊藤 朋晃 小倉記念病院 検査技士部工学課
■Lefor’s Corner:第20回:Vascular Access and Hemodynamic Monitoring Part I. Peripheral Venous Access
Alan Kawarai Lefor,Misato Maeno Department of Surgery, Jichi Medical Universit
■集中治療に関する最新厳選20論文
柳井 真知 聖マリアンナ医科大学 救急医学
藤谷 茂樹
■JSEPTIC簡単アンケート:第20回:ICUでのリハビリテーション
安田 英人