「通勤ライナー」はなぜ乗客にも鉄道会社にも得なのかー有料座席列車導入は鉄道活性化のカギ

こんにちは。大塚良治『「通勤ライナー」はなぜ乗客にも鉄道会社にも得なのか』(東京堂出版)で鉄道活性化策を提言しています。

小田急電鉄「ロマンスカー@クラブ」シートマップ席番指定導入!

2015-02-10 23:55:55 | 日記
皆様、こんにちは。

小田急電鉄株式会社は2015年2月10日、特急券携帯・オンライン予約サービス「ロマンスカー@クラブ」のシートマップ席番指定サービスの同15日開始を正式に発表しました。同日以降、発車45分前まで任意の席番をピンポイントで自由に選べるようになります。



拙著『「通勤ライナー」はなぜ乗客にも鉄道会社にも得なのか』(東京堂出版、2013年)において、ロマンスカー海老名停車案(同書166~167ページ)とJR・私鉄各社特急の電源コンセント・特急券シートマップ席番指定導入状況の一覧表(同書66ページ)を掲載し、小田急電鉄の重役および経営幹部の方々に口頭でそれらの実現・導入を要望するとともに、拙著をお渡しすることやFacebookでの発信などを通して、働き掛けを続けてきました。

今回のシートマップ席番指定導入は、私の要望だけで実現した訳ではもちろんありません。利便性向上を希求する利用者の方々の声が、小田急電鉄の背中を後押ししたからこそ実現したものと思っております。

「ロマンスカー@クラブ」でのシートマップ席番指定導入で、小田急ロマンスカーのブランド力が向上することは間違いありません。

今後も、小田急ロマンスカーのさらなるブランド力向上と小田急電鉄の企業価値向上の良策として、席番指定可能時刻の出発直前時刻までの延長(できれば出発1分前まで可能となることを希望します)、ロマンスカー車内の電源コンセント設置、およびロマンスカー海老名停車等のサービス向上を要望してまいります。

なお、2015年2月15日以降、特急券携帯・オンライン予約システムでシートマップ席番指定サービス未実施の関東大手私鉄は、西武鉄道と東武鉄道の2社となります(京浜急行電鉄の「ウィング号」は、座席定員制自由席のため対象外)。

この度の小田急電鉄のご英断に、心よりの感謝と敬意の念をお伝えする次第です。

ありがとうございました。

2015年2月10日 鉄道経営学者 大塚 良治

【ご参考】ロマンスカー@クラブの沿革
2001年7月8日 ロマンスカー@クラブ予約開始(同15日 チケットレスサービス開始)
2010年9月19日 号車指定開始
2012年2月26日 スマートフォン対応機能・個室指定機能追加
2013年3月18日 e-Romancecar開始
2015年2月15日 シートマップによる席番指定開始(予定)

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