サロン中央アジア

中央アジアの自然と人々

廃屋と砂地の滑走路

2008-11-05 00:16:20 | 中央アジア日誌
バルサケレメス島には幾棟かの住宅があり、気象観測人の家族が住んでいた。その隣にはレニングラード大学の植物学研究室と資料館があり、毎年夏休みには多くの学生と先生がこの島の生物観察にやって来た。彼らがこの島に降り立つのは、すぐ横にある滑走路であった。私も複葉機でこの飛行場に降り立ち、アラル海の水を調べ、野生の馬(クラン)を見たのは1990年の7月である。いまではレニングラード大学の資料館の窓は壊れ、観測人も住んでいない。この島の頂きに立ってもアラル海の湖面はどこにも見えない。 . . . 本文を読む