サロン中央アジア

中央アジアの自然と人々

周期律表にある元素でカザフにないものはない

2008-06-24 23:50:11 | 中央アジア日誌
22日まで来日していたナザルバエフ大統領と日本政府との会談の主要課題はウラン取引と原子力平和利用に関するものだったようである。原子力の平和利用とは原発の推進ということであり、処理できない放射性廃棄物をいつまで作り続けるのだろうか。カザフにしては世界第2位の埋蔵量があるウランで稼ぎたいのであろうが。一昨年の小泉のカザフ訪問はひとえにウラン買い付けだけだった。ウランの前にはアラル海環境問題支援を吹っ飛ばした小泉訪問だった。カザフの政府要人のパーティーなどでのスピーチは羊と地下資源の自慢から常に始まる。1990年代初めのカザフ人口は1700万人で、羊の数は3400万頭だったから、国民一人が2頭の羊を持っていると話した後には、必ず周期律表に載っている元素でカザフにないものはないと続いた。たしかに、鉱物資源の豊かな国であるが、掘り出したあとの処理のずさんさが気になる。写真はバルハシ湖北岸のバルハシ市にある銅精錬工場(1990)である。 . . . 本文を読む