サロン中央アジア

中央アジアの自然と人々

ウズベキスタン大使館主催シンポ

2008-06-11 23:49:37 | 中央アジア日誌
昨日(6月10日)東京でウズベキスタン大使館主催シンポが開催された。題して、"Aral Sea Problem,its Impact on Gene Pool of Population,Flora and Fauna and Measures on its Mitigation" である。日本人のアラル海問題研究者が今までの成果を発表するのをウズベキスタン大使が聞くかたちでシンポは進められた。私は発表しなかったが、最後にコメントを求められたので、「アラル海地域に住んでいる人々は国から棄民されたと思う。この人たちの立場からアラル海問題を見続けていかなければならない」と申し上げた。大使には十分伝わったかどうか分からないが、少々きつい発言をしたが、ウズベクにしてもカザフにしても絶対少数の旧沿岸地域に暮らす人々に焦点を当て続けることが大事であると思っている。国際会議を何回開催したかを競うような援助活動では駄目である。アラル海を1960年代の状態に戻すことは不可能になった現段階でなにをするべきかを国際的に議論されねばならないだろう。そうしなければ、アラル海問題から我々はなにも学ばないままに旧湖底沙漠だけが残るだけである。 . . . 本文を読む