幸せのレシピ
監督:スコット・ヒックス
【ケイト・アームストロング】キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
【ニック・パーマー】アーロン・エッカート
【ゾーイ】アビゲイル・ブレスリン
あらすじ
マンハッタンの高級レストランで料理長を務めるケイト(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)は、ある日、姉を交通事故で失い、残されためいのゾーイ(アビゲイル・ブレスリン)を引き取ることに。一方、仕事場には、ケイトとは正反対の性格の陽気な副料理長ニック(アーロン・エッカート)が新たに雇われる。(シネマトゥデイ)
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観たいなぁと思っていたんですけど
映画館で観ることを、何となく逃していた作品でした。
やっと、レンタルで観ることが出来たんですけど
すっごくよかったなぁ。
ラブコメディで、甘~いラブラブな感じかなと
思っていましたが全然違いました。
主役は、キャサリン・ゼタ=ジョーンズとアーロン・エッカート2人で、
ありがちな恋の物語だと思っていたんです。
けれど、子役のアビゲイルちゃんもしっかり主役!
むしろ、ケイト役のゼタ=ジョーンズと、
姪っ子ゾーイ役のアビゲイルの2人が軸になっています。
アビゲイルちゃんは、『リトル・ミス・サンシャイン』でも
天才子役ぶりを発揮していましたが、この作品でも
母親を亡くし悲しみの中にいる難しい役を見事に演じていました。
ゾーイがキュートでいじらしいんですよね~。
彼女がすごくいい演技をしていたので、
この作品自体がとってもハートフルなものになったんではと思うほどでした。
いきなり、姪っ子を育てることになってしまった完ぺき主義者のケイト。
そして、ママを事故で亡くしたばかりで、なかなか心を開こうとしないゾーイ。
この2人が打ち解けていく過程がとっても自然でホンワカしててよかったです。
もちろん、ケイトとニックが段々といい雰囲気になっていく過程も
ものすごくよかったですけどね♪
子育てをしたことがないケイトはゾーイを引き取ったものの
どう接したらいいのか分からず、関係はギクシャク。
職場は職場で、新たなシェフ、ニックがが加わり
自由奔放で陽気な彼に自分のペースを乱されてこちらもギクシャク。
このどちらのギクシャクも、少しずつほぐされていくのですが・・・
お互いの気持ちの通じていく様子が、とっても丁寧に描かれているし
自然で暖か味があってすごくよかったなぁ。
幸せとは何なのだろうか。
今までの自分の人生は、はたして正解だったのだろうか。
ゾーイとニックに出会ったことに触発され、
これまでの自分のやり方に
今まで一度も疑問を持ったことがなかったはずのケイトは悩みます。
肩ひじ張らず、時には人に心を開くこと。
自分の思いに正直になること。
優しさと思いやりを持って人と接すること。
いままでの考え方や、物の見方をちょっと変えるだけで
人生はそれまでとは違ったものになることもあるのかもしれない。
そんな幸せになるためのヒントを
教えられたような気がした作品でした。