http://mainichi.jp/articles/20160220/ddm/005/070/005000c
違和感を感じた事が二つあります。
まず一つ目は理論外の事です。
マイナス金利の理論的な話は想定されていたでしょうが、
マスコミの反応で特にマイナス金利に伴う利下げや手数料に関するものは想定以上でしょう。
これを『こんなはずではなかった』とするのは現時点から過去に投影するような意味のない話です。
二つ目も
リスク回避で起きた現象をマイナス金利とペアにして話している事です。
別の要因で起きた内容を一纏めにして話すのは如何にも論理的ではありません。
何故こう言う話になってしまうのかと言えば、見る立ち位置が限定的です。
理論なのか、現時点で起きている事象なのか、またはマスコミや世論の反応なのか、的を絞って話を組立てないといけません。
理論でも合わない、要因は別物で市場の動向では説明出来ないかと思います。
物事を整理して理論的な間違いなのか、現時点での対応が良くないのか、まだ他にも打つ手があるのかと対応を指摘するべきです。
マイナス金利導入時の思慮不足を批判したいだけだとこうもなりますが、ヨーロッパなど導入していたがこんな記事は掲載されなかったと記憶しています。
日本のマスコミのおかしな点はコメントする側は庶民レベルで納得するような話でも問題にしないのですが、
業務や公務に値する話でなく井戸端会議のような話です。
マスコミが責任を持つのなら、理論としての正当性、正確な現状把握、そして代替案など明確な主張をしないと責任を負っている立場の人間に負荷を掛けるだけで
進展は期待出来ません。
アメリカのマスコミと同じような低い批判記事では日本のような高学歴で社会的な責任を負う慣習では堪えないと思います。