<スマトラ沖大地震・インド洋大津波>タイ;津波被災者支援のための署名活動

被災コミュニティーの土地を奪い、リゾート開発を目論む投資家、地方行政の動きに対して、「NO!」と言いましょう!

「モーケン子供銀行」3.17

2005年03月17日 17時58分13秒 | ▽▽▽タイの津波記事▽▽▽
「モーケン子供銀行」
Matichon 2005/3/17

国内・海外のマスコミが被災地を慰問し、津波によって関心が寄せられるようになっ
たモーケン(海の民)のことを社会に伝達している。モーケンの村では、子供たちが
「モーケン銀行」を設立した。津波後に自分達でがんばっているモーケンの子供につ
いて、広く社会に伝えようと思う。
パンガー県タクアパ郡タップタワン村のモーケンの15歳の男の子は、以下のように
話した。「僕はバティック布生産グループのメンバーで、もう数枚の布を作りまし
た。津波や魚、鳥、花、漁船、山々などの模様があります。モーケンの子供たちのこ
とに関心を持った人が来てくれるようになってうれしいです。モーケンは、一般の人
たちが僕達を汚くて、付き合うべき人たちじゃないと思っていることを知ってます。
だから誰も援助してくれないし、モーケンの商品を買ってもくれないんじゃないかと
心配でした。でも友達が作り方を教えてくれてから、大勢の人たちが支援をしてくれ
るんだとわかって、うれしかったし、仕事を続けていくことに確信が持てました。そ
れに一緒に仕事をしたい人もどんどん増えて、僕はグループの売上の300Bahtの一部
をもらってお菓子を買いにいったよ。」
「メンバーは2通りいて、常勤のものと、時々もしくは土日のみ参加するメンバーと
がいる。全員は、生産の成果に基づいて報奨金を受け取っている。僕達はバティック
布を売ろうなんて今まで考えたこともなかったけど、今ではみんなこぞって作ってい
るよ。最近では200枚のバティック布を注文してくれる人がいて、もし全部つくれた
ら、2万Bahtのお金が得られます。子供みんな笑顔になっちゃって楽しいし、幸せで
す。モーケンの子供を支援しようとしくれる人に感謝しています。」
「グループで銀行、もしくは貯蓄グループを作って、僕はその一員に志願しました。
メンバーに、得たお金から1日10Baht,1月に300Bahtを出してもらうようにして、将来
的な教育資金として貯蓄します。僕は自分の仕事から収入を得ていることに誇りも
持っています。」
 同じメンバーの20歳の男性は以下のように話した。「今までにグループは、5万
Bahtの収益を得ていて、今取り組んでいる200枚のバティック布が完成すれば2万Baht
がもらえるから、合計で7万Bahtになります。200枚の注文が入ったときなんて友達み
んなでうれしくて笑みがこぼれました。一般の人たちはモーケンが汚いと思っている
から、バティックが売れるなんて思いませんでした。でも援助をしてくれる人が大勢
いて、そんな不安は消えました。」
「僕達はみんなで話し合いの場を設けてグループについて話しあいました。もし収益
の管理をしっかりしないと、お金は全部なくなっちゃうし、そしたらグループも成長
しないで、しまいには駄目になってしまう。でもみんなそんな風になりたくないと
思っているし、グループをしっかりと成長させたいと思っています。将来のことまで
考えて、僕達は銀行、もしくは貯蓄グループを設立して、月に売上から300Bahtを貯
蓄することにしました。今はグループの貯蓄額を増やしているけど、もし誰かに貸し
出しするときには、みんなで集まって規則作りをします。」
「僕達は、他の仕事に関しても話し合いをしています。将来的には、モーケン文化様
式のレストランや喫茶店を開きたいと考えています。女性のメンバーは料理がみんな
上手ですし、僕達の作る料理は、バティックや木製人形などと同じように認められる
だろうと考えています。」

「死の世界でさえ不平等」3.17

2005年03月17日 17時56分42秒 | ▽▽▽タイの津波記事▽▽▽
「死の世界でさえ不平等」
Bangkok Post 2005/3/17

プーケットは単に白い砂浜、エメラルド色の海、サンゴ礁のみで有名なのではなく、
セックス観光(行政は目をつぶっているのだが)も中心地でもある。セックス観光は
タイの観光収入の重要な一部分であり、人権を無視された女性達によって支えられて
いる。津波によって殺されたセックスワーカー達は認識さえされなかった。
それはなぜか?
セックスワーカーの権利主張を訴えている団体EmpowerのSaranyapornさんは、津波に
よっ約2000人のセックスワーカーが死亡したと推計している。しかしこの推計は、タ
イ人女性のみで、ビルマ人女性などは含んでいない。セックスワーカーの親類の多く
が、彼女達がどこで何を仕事としているのかを知らない。携帯電話のみが、遠く離れ
た家族が連絡する唯一の手段である。突然、娘や妻、母からの連絡が途絶えた故郷の
人々の気持ちを想像してみよう。セックスワーカーの多くは貧しい田舎からの移住労
働者で、ハイシーズンの際にはプーケットを訪れ、そしてローシーズンには他の観光
地へと移動する女性達が多い。タイではニックネームで呼び合うことが多いので、死
亡者が果たして自分の友人なのかどうか、定かとはならない。
 津波が襲ってきた際、セックス産業で働くビルマ人女性達は、売春宿の後ろの部屋
で眠っていた。生き残った者は、逮捕と強制送還を恐れて、身を隠さなければならな
かった。
 被害が甚大だった村の1つ、ナムケム村には大きなビルマ人コミュニティーがあ
り、多くの若いビルマ人女性が売春宿やカラオケバーで働いていた。彼女達は、ビル
マに帰国するビルマ人男性達の相手をしていたのだ。しかしSaranyapornさんが津波
後にナムケム村を訪れると、誰一人彼女達について語る人はいなかった。まるで、彼
女達がいなかったかのように。
 Empowerは、セックスワーカーへの正当な権利、保障の要求と、セックスワーカー
への生活・教育支援などに取り組んでいる。

「津波犠牲者へのスラーターニー県からの支援」3.17

2005年03月17日 17時55分08秒 | ▽▽▽タイの津波記事▽▽▽
「津波犠牲者へのスラーターニー県からの支援」
Phuucatkaan 2005/3/17

17日パッタルン市議会議長のKoosin Phaisaatsit氏やパッタルン県民などがパンガー
県知事のもとへ赴き、パンガー県津波被災民に対する援助金を手渡した。援助金は、
パッタルン県の公務員、商人、県民らが、タクアパ郡クックカック行政区、バーンニ
アング村、ムー5の恒久的住居建設費用に使ってもらうために、集めた60万Bahtであ
る。以前にもパッタルン県は、消耗品、9台の貨車、200棺の木棺、合計金額1000万
Baht以上を支給している。
 スラーターニー県からは、タクアパ郡クックカック行政区ムー2の恒久的住居建設
支援資金として、スラーターニー県の県民、商人、学生、大学生などが寄付金として
760万Bahtを集めた。恒久的住居の建設は1月5日から開始され、「スラーターニー県
民が支える村」という計画名のもと、家屋54軒を再建する。住居建設にあたっては54
軒に住む被災民を選んで作業にあたらせている。住民は新タイ人もしくは海の民で、
仕事をなくしたものも多く、村では同時に職業訓練を行っていく予定。

「プーケットの観光関連従事者、失業増加」3.17

2005年03月17日 17時54分25秒 | ▽▽▽タイの津波記事▽▽▽
「プーケットの観光関連従事者、失業増加」
Phuucatkaan 2005/3/17

津波の影響を受けたプーケット県労働者に対して、1月から現在までプーケット県社
会保障事務所は、津波によって失業した観光関連の労働者に対して680万Bahtを支給
した。ホテルやレストランなどが未だ営業を再開しておらず、おそらく今年末まで営
業再開を延長することから、結果的に失業者が増加している傾向にある。以上のよう
な観察を裏付ける数字として、雇用の一時停止と辞職が現在まで増加し、更に最近で
はリストラが生じていることが挙げられる。12月にリストラもしくは辞職した労働者
は59人、1月にリストラもしくは雇用の一時停止されたものが101人、2月に雇用停止
もしくは辞職したものが636人、そして3月の1日から14日までの期間に雇用停止もし
くは辞職した人が174人となっている。最も多くの失業者を出しているのが、貸部
屋、小規模ホテル、食事所、マッサージ店、ショー・ビジネスなどである。