こんにちは~♪美容家歴24年のSACHIKOです
日本料理店で会席・懐石料理をいただくとなると、食卓作法だけではなく、お店に入るところからのマナーが必要となります。なぜなら、適当な立ち振る舞いは粗が出ます。その粗が、あなたの「人となり」を代弁していることになり、お仕事でもプライベートでも、減点や格下げみたいな評価をつけられてしまっては残念ですよね。ぜひ、お店を利用する際のマナーを身につけて、いついかなる時も素敵な振る舞いで、リスペクトされる存在であってほしいと思います。
【正しい靴の脱ぎ方&入口の上がり方】
靴を脱ぐ時、昔は後ろ向きで脱ぐのが正しいように伝わっていたかもしれませんが、これは間違いです。後ろ向きで上がるということは、相手(お店)にお尻を向けることになるので、それは失礼な行為です。では、正しい靴の脱ぎ方をご紹介します。
<スリッパが用意されている場合>
スリッパに履き替える場合、スリッパの正面に立ち、そのまま靴を脱いでスリッパに足を入れます。そして、横または斜めに体を向けて膝まづき(←跪座の姿勢といいます)、脱いだ靴の向きを変えて揃え、次の人のために端に寄せておきます。
<スリッパが無い場合>
スリッパが無くても、靴を脱ぐときは真正面を向いて上がり、同様に靴を揃えて置きますが、このときに、素足はNG!あらかじめ、必ず靴下を履いておいてください。女性ならストッキングを着用しておくと安心ですね。
また、日本料理店を利用することがわかっているときは、脱着しやすい靴を履いて出かけましょう。紐靴であったり、女性のヒールでバックルがあるものは、手間と時間がかかるので避けたほうがいいでしょう。入口でもたもたする行為も、状況を読めない人、自分本位な人というマイナスイメージになります。
【とっても大事!和室の歩き方と席次】
お席のある部屋に通されましたら、部屋の中の歩き方に気を付けましょう。畳の縁や敷居は踏まないことです。昔、畳の縁には、部屋の持ち主の身分によって柄や模様が決まっていて、家紋をいれることもあったそうです。ですから、畳の縁を踏まないのがマナーとされてきました。
また、敷居も同じです。敷居を踏むということは、その家の主人をないがしろにするのと同じことと判断されます。くれぐれも、畳の縁や敷居を踏まないように歩きましょう。
そして、どこに座るか…これもとっても大事です。和室の場合は「床の間」の前が上座になりますので、わかりやすいです。そして、出入口に一番近い席が下座です。当然、上座に座るのはご招待したお客様、お祝いの席なら主役の人が上座に座ります。それ以外の場合は、目上の人に上座に座ってもらいましょう。
また、プライベートの場合、西洋料理のお店ではレディーファーストになるので女性が上座に座ります。が、日本式のお店の場合は男性が上座に座ります。これもぜひ覚えておきましょう。
【美しく座ろう!座布団の座り方と降り方】
家庭で食事をするスタイルは、いまやテーブルと椅子のお宅がほとんどです。座布団に座るのは、旅行に行ったときぐらいではないでしょうかね。昔は嫁入り道具に必ず持たされるものでしたが(笑)。もはや座布団があると、正座することが苦痛で敬遠されがちですから、食事をするときに座布団に座ることが難しく思われるかもしれませんが、機会は少なくても必要な場面は必ずありますので、ぜひ身につけておいていただきたいと思います。
さて、和室に入りましたら座る席を確認し、座布団の下座側にまず正座をします。そこでまず口上を述べ、「どうぞお座りください」と勧められてから、座布団に座ります。また、座る際に座布団を自分のほうに寄せたりして動かすのはNGです。自分から座布団に寄って座るのがマナーです。
<美しい座り方>
1.正座からかかとを立てる(跪座の姿勢)
2.座布団側の膝を座布団に乗せ、もう片方の膝も滑らせて乗せる
3.両手で拳をつくり、拳を支えにして膝を引き寄せながら(←膝行という)さらに座布団に上がり、正面を向く
4.姿勢を正し、乱れた服装も正して正座をします
手の拳ですが、親指は伸ばしておきます。座布団を降りる時は、
1.正座からかかとを立てる(跪座の姿勢)
2.両手の拳を支えに足先を座布団の外に出し、膝を滑らせて(膝退という)座布団を降ります
おうちに座布団をがあれば、ぜひ事前に練習することをおすすめします。
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