青い空をキャンバスにして…☆
空のこと、雲のこと、星のこと、そして・・・
 




「『想定外』言い訳に使うな」 土木など3学会、声明で苦言

 想定外という言葉を使うとき、専門家としての言い訳や弁解であってはならない」。土木学会など3学会は、こうした内容を盛り込んだ共同緊急声明を発表した。東北関東大震災や福島第1原発事故について「想定外」を繰り返す東京電力や菅直人首相らに対し、専門家らが苦言を呈したようだ。

 声明を発表したのは、社団法人の土木学会をはじめ、地盤工学会、日本都市計画学会の3学会だ。2011年3月23日、阪田憲次・土木学会会長らが会見を開き、声明文は同学会サイトなどでも公表した。阪田会長は「安全に対して想定外はない」と指摘した。

(後略)


http://www.j-cast.com/2011/03/26091397.html





土木学会長・地盤工学会長・日本都市計画学会長 共同緊急声明

(略)

 今回の震災は、古今未曾有であり、想定外であると言われる。われわれが想定外という言葉を使うとき、専門家としての言い訳や弁解であってはならない。このような巨大地震に対しては、先人がなされたように、自然の脅威に畏れの念を持ち、ハード(防災施設)のみならずソフトも組み合せた対応という視点が重要であることを、あらためて確認すべきである。

(略)


http://committees.jsce.or.jp/2011quake/node/29



---------------------------------------------



地震の後の様々な報道を見るたび、何かおかしいと思っていたのが、「想定外」という言葉です。

そんな簡単に「想定外」なんて言わんといて欲しい。
「想定」してへんかったんは、あんたらだけちゃうんか?
そう感じてたときに見つけたニュースです。




宇宙137億年、地球46億年の歴史の中で、
人間が生きてきた時間、文明を築いてきた時間、科学を発達させてきた時間なんて、
ほんの一瞬です。

ほんの一瞬しか体験していない人間が、
まるで何でも分かっているかのような口調で、
自然界について語るのは、思い上がりではないか…
もっと人間は自然界に対して謙虚にならなくてはいけない。


直接的には、津波石と呼ばれる石がかなり内陸に分布している。
そこまで津波が来たことがある証拠。

間接的には、平野や盆地がつくられたのは、例えば河川や海などの水の作用があってのこと。

地震や火山などの活動も様々な地形を造っていく。

隕石が落ちたことで恐竜が絶滅した(かもしれない)。

「全地球凍結」という時代もあった(らしい)。


地球上で起こる「事件」の数々は、
普段の私たちが経験している日常からは想像もできないような出来事なのですが、
自然界はそういう「事件」が起こりうるものである
という巨視的な見方というか感覚を「科学的」に身につけるには、
地学を、特に地球史を勉強することがとても重要になってくるのではないか、
と思うわけです。


そういった自然を見る目があれば、
今回の地震が、とても「想定外」のものとは思えない。



地学教育の持つ役割の一つは、自然界の大きさ、自然の力の大きさを
「体得する」ことにもあるのではないか、
と、最近つくづく思っています。











コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )