台湾治郎

自分の生涯・現在の生活

991 ブログ991  わたしの人生に影響を与えた本。

2014-02-03 00:22:41 | 台湾
わたしは、そんなに本は、読まなかった。学生時代位まで。
教員になってからは、専ら推理小説。
それでも、わたしの人生に影響を与えた本3冊挙げろと言うったら、
五味川純平の「人間の条件」
石川達三「人間の壁」
夏目漱石「我が輩は、猫である」「大地」パールバック
人間の条件は、戦争をテーマに梶という主人公の生き様。これは、テレビ・映画両方ヒットしました。特にラストのシーンが大好きでした。捕虜収容所を脱走した梶が飲まず食わずにさまよいながら、日本へ帰ろうとする。そして、とうとう彼は、生きるために『饅頭』を中国人から、盗む。見つかり、彼は、ぼこぼこに殴られる。殴られて、かれは、饅頭だけは、守ろうとする。そして、痛々しげに彼は、歩き続ける。
その間、彼は、一週間も何も食べていない状態。
けど、彼は、その饅頭は、食べない、食べずに日本にいる奥さんの美智子へのおみやげにしようとしている。これを読み終えたとき、食欲は、どうして押さえられるのか?
人間には、愛する人のためには、自分の欲求を押さえるちからがある。
愛の力というのは、・・・・。
人間愛をテーマに。
 2冊目の人間の壁は、学校の先生が主人公。
その先生ではないのです。感動したのは、物語の中で「沢田先生」という方が自分のクラスのいじめを発見し、それが許せなくて、いじめ生徒を殴り、学校をやめるところ。
わたしが教師になる前に読んでいましたから、こういう教師にわたしも成りたいとあこがれた本です。
 猫との出会いは、高校時代。どうして、こんなに夏目漱石の猫は、鋭く、人間観察できるのか。人間のおもしろさ、小説のおもしろさ。人間観察・・・、やめられない。
ものの見方・感じ方。一つ一つの猫の観察が実にすばらしい。
ま、そう言う意味では、その後の作品を読んでも、わたしには、「天才」に思えた。

 色々な本から、いろんな事を学んだがどんな本にも、主張があり、作者の魂がある。
これからもいろんな魂とふれあいたい。本との出会いは、人生を豊かに生きる糧になる。
時として、自分の生きるヒントを与えてくれる。
今は、そんなに本は、読まない。日本に帰ったときだけ・・・。すこし、寂しい気もする。
再見。

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