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血筋正し(シジタダシ)と妊娠

2007-05-22 13:11:16 | 沖縄の祖先崇拝
前に沖縄に行ったときに見た事の話を書きました。
沖縄の祖先崇拝:御願(うがん)
沖縄の祖先崇拝:ユタ

実はそこでは触れてなかったのですが、もちろん私も沖縄でユタと呼ばれるある種のシャーマンに見てもらいました。私が勉強している又吉先生の理論は、このユタの研究から得られたものを多く取り入れています。

私を見てくれた人はかなりの高齢で、かつては実験的に米軍基地の米兵を見たことがあるそうで、その時の興味深いエピソードなども聞かせてもらいました(いずれ機会があったら書いて見たいと思います)。

ユタの先生ですが、ユタだから仮にU先生と呼びましょう。U先生に連絡をしてお宅に伺ったわけですが、見た目は普通の沖縄のおばあさんです。年齢はわからないのですが、戦時中の思い出話を聞く限りでは少なくとも70は超えているはずです。

私もユタの話はいろいろと聞いていたのですが、実際面と向かうと何を聞いていいのかわからなかったのですが、一緒に行っていた妻が「子供を授からないのですが、どうしてでしょう」という質問をしました。

質問を受けると、U先生は神様をお祭りする祭壇のようなところの前で線香を立てて拝む事数分、そこで出てきた判断が
「あなた(俺)の家には養子が入ってる。養子というのは接木だ。家系を調べて元の親木が誰であるかを知り、そこから種をもらってくる必要がある」との事でした。

具体的にやる事は家系を調べて誰が養子かを知り、養子元の家が判明したら、そこに感謝してお祈りのようなことをするという事です。

その他に「自分は自信がないのですが、どうしてですか?(俺)」という問いには「養子が入っているからで、親木がわかれば自然と自信も付く」との事。さらに妻の家系の問題も聞いてみた所妻の実家の困っている問題を尋ねた所、祖先の中に「泣いている女の人がいる」のが原因との事で、これも調べた所該当する人がいて、今その所在を探している最中だったりします(この件は複雑すぎてここでは書けません)。

話を元にもどします。養子がいるはずとの事なので、調べましたよ家系を。戸籍を取り寄せて曽祖父まで(曽祖父は幕末の生まれの人なので、戸籍ではここまでしかたどれません)。曽祖父が養子かどうかはわかりませんが、祖父は末っ子で4男ですから、よくある「跡継ぎのために養子に入った」という線はあり得ません(戸籍上も実子ですし)。だいたい祖父は分家で家を出てますので、ますます養子という線は低くなります。そして父が祖父の実子であるのは間違いありません。

まとめると、
曽祖父:養子かどうかは不明
祖父・父・私(笑):実子
という事になります。

そこで父と叔母に色々と話を聞く事にしました(主に叔母に聞いたんですけどね)。するとどうも二人が言う本家(祖父の実家)の跡継ぎの名前が戸籍と違うのです。

父よりも叔母のほうが年上で実家の事がわかっているようなので、根堀葉堀聞いたところ、祖父が生まれてすぐに祖父の母が亡くなり、祖父の姉が母代わりに育てたらしく、父と叔母が本家だと思っていたのは祖父の姉の家系の家だったのです(祖父の姉が同じ苗字の家に嫁にいったのが混乱の元だったよう)。
祖父も父も本家を間違って認識していた、つまり心理的には祖父は祖父の姉の家の養子だったわけです。

どうもユタの指摘した「養子が入っている」というのはこの事を指していたようです。

さて、これらの事が3月に判明したのですが、それ以後何ともいえないのですが私の内面に変化がありました。説明は出来ないのですが、変化があったのは間違いなく感じます。

まあ、いずれにせよ祖父のお墓・本家のお墓を参って、祖父の姉の血筋の家に行ってもう少し詳しい話を聞こうと思い、4月の冒頭に「5月に行こうかね」などと予定を組んでました。そして5月の中旬に行こうと決定した矢先に......

妻が妊娠しました


ええっと、正直驚いてます。タイミング的には「本家を間違えていた」事が判明してすぐの妊娠になります。似た様な事例の話を聞いてましたからもしかしたら起こるかもとは思ってましたが、妊娠が判明したときは唖然としてしまいました。

我が家ではこのような結果になったのですが、もしこの記事を読んでユタに見てもらおうとお考えの方は次のような注意が必要です。

1:ユタ半分、医者半分
昔から沖縄では「ユタ半分」と言われているそうです。これはユタの判断が万能ではないという戒めでしょう。特に医療関係(不妊も医療関係の問題です)は、必ずユタだけではなく、医者の診察も受けましょう。

2:ユタの選択
ユタにも能力差があるようです。沖縄の祖先崇拝:ユタでも書きましたが、ユタはもともと自他の境界が弱いという問題点を持っています(その問題点ゆえに他者の判断が出来るわけなのですが)。とくに未熟なユタの場合、ユタ自身の問題をクライアントに投影してしまう場合があります。その結果ユタの判断に従って拝みをやっていくと、ユタはどんどん元気になりクライアントはどんどんやつれていく、といった笑い話にもならない自体が生じる事があります。

3:判断の解釈
ユタの判断から導き出される解決策は、基本的には沖縄の祖先崇拝の儀礼に沿ったものになります。沖縄でその儀礼に自然と触れながら育った人ならまだしも、全くそういった事に無知である場合は、せっかくの判断が有効に活用できない可能性が大だと思われます。私も妻も又吉先生から祖先崇拝の方法論をある程度レクチャーされた上で、判断の意味を又吉先生と検討出来たという恵まれた環境にあったためユタの判断を活用できたわけです。特に今回私の家系の問題の方は比較的簡単であったのですが、妻の家系の問題は祖先崇拝の事を学んでいなかったら、おそらく何のことやらさっぱりわからないで終わった可能性が大です。

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先日メールで又吉先生と連絡を取る方法を聞かれたので、ここでも書いておきます。まぶい分析掲示板に書けばやり取り可能です。