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セルフビルド de 自宅建築日記 @秩父 -自分の家は自分で建てる!!-

人力社のカメラマン阪口です。ただいま埼玉の秩父地方で家をセルフビルドで建ててます。www.jinriki.net

土台の設置1

2011年09月30日 | セルフビルド/構造体
ここまでに掲載しました仕口の作り方で土台を削り続けておりました。その数、、、わからん。
とにかく、たくさんです。
そうしますと、置き場がなくなって参りました。
この後には、梁桁の部材50本以上と柱の部材70本以上が届きます。
どうするか???

そんな訳で、基礎の上に土台を先に設置する事にしました。
当然雨ざらしになりますので、後々、何か考えねばなりませんが、
ひとまず、やってしまおうということです。

一応、我が家は住宅金融公庫の木造住宅工事仕様書に準拠して建築しております。
ホントにその通りりに出来てるかどうかはわかりませんが??? まぁ、がんばっております。

そしてその仕様書では、土台と地面からの高さが1m以内の軸組には防腐防蟻の処置を取るようになってます。
要するに防腐剤を塗ればいいんだなということで、カインズホームで買ってきました。

クレオソートは臭いがすごく、また健康にも悪いような気がしましたので、それより少しいいやつです。
もっと良さそうなのはすごく高かったのでやめました。まぁ十分でしょう。

ローラーで四面に塗りました。


あと、細工した部分は蟻が食いやすいとの事で、より入念に塗ります。
透明なので、ちゃんと塗れているのかわからず、ついつい塗りすぎてしまいます。


一斗缶を一缶で土台全体にちょうどでした。
柱がたったらもう一缶買ってこようと思います。

腰掛け鎌継ぎの作成その2

2011年09月28日 | セルフビルド/構造体
次に腰掛け鎌継ぎのメス側を作っていきます。こっちの方が難しいです。
まず、墨付けですがこんな感じ。


ここの茎の部分を、角のみで6cmの深さに彫ります。


次に腰掛け部分に丸ノコで切り込みを入れます。うちの場合はここも6cmです。

ここまでは、材木の反対側の余分な部分を切り落とさない方が作りやすいです。

この段階で切り落としましょう。


切り落としたら、腰掛け部分をノミでさらいます。

茎の中も奇麗にします。この中がバリなどで深さが足りないと、後できちんと入らなくなります。


次に矢印部分ですが、まず滑り勾配のところを、小型のノコギリで切れ目を入れます。

「 / 」こんな感じに切るのですが、けっこう難しいです。

切り終わったら、ノミで矢印部分をさらっていきます。
この時、矢印の先端側からノミを入れ始め、根元の方へと進みましょう。逆だと割れが出来ちゃいます。


奇麗に整えたら完成です。


けっこう大変ですね。

腰掛け鎌継ぎの作成その1

2011年09月27日 | セルフビルド/構造体
みなさま、大変ご無沙汰をいたしておりました。
自宅セルフビルド、挫折していた訳ではありません。
ただ、ずーーーっと材木の刻みを続けており、あまりに変化が無いので、
ブログの更新をさぼっておりました。すみません。
ただ、色々な方面からの問い合わせをいただき、再開を決意しました。
いつまで続くかわかりませんが、よろしくお願いいたします。

さて、土台の刻みの続きですが、前回はTの字に交差する部分の仕口でした。
今回は、材木を直線方向「==」に継ぐ時に使う、腰掛け鎌継ぎです。
一般的に住宅用の木材は4mが基本になって流通してます。
もちろん、すごくお金を出せば8mでも9mでも買えるでしょうが、やはり一般的ではありません。
我が家の短片は約8m、長片は約13mありますので、どこかで縦に継ぐ事になります。
そんな時に使う継ぎ方の一つが腰掛け鎌継ぎです。

まずはオス側、墨付けはこんな感じです。

矢印みたいですね。

最初に腰掛けを含めた根元部分に切れ込みを入れます。12cm角なので半分の6cmです。


次にサイドから縦方向に切っていきます。丸ノコだと最後まで切りきれないので、終わりは手ノコで。切りすぎ注意!!




今度は、丸ノコの切込み深さを調整。
うちの場合は、材の太さが12cm、鎌の茎の所の太さが3cmなので、のこり9cm、両側を切るのでその半分の4.5cmです。これで切り込みを入れます。


次に鎌の部分を斜めに切ります。

だいぶ形が見えてきましたね。


そしたらノミで、茎の部分をきれいにして行きます。

ここが太いとあとで入れる時に苦労しますから丁寧に。


最後に腰掛け鎌継ぎの肝となる、滑り勾配です。これを入れる事で吸い付くように入って抜けなくなります。
まず鎌に斜めに墨を入れて、

ノコで切ってしまいます。


これで完成!!


オス側は結構簡単です。難しいのはメス側ですね。

腰掛けアリ継ぎ2

2010年10月19日 | セルフビルド/構造体
それでは次に、腰掛けアリ継ぎのメス側の刻みにいってみます。
はっきり言いまして、私のやり方は完全に自己流で、
本職の大工さんが見たら絶句するかと思われますが、お気になさらずに。。。

まず墨付けはこんな感じです。

前にも書きましたが、腰掛けアリはT字に交差するところに多用しますので、
そこには柱も来ることがとても多いです。
ですので、一緒に柱の刺さる平ほぞのメスも作ります。


まずはアリの斜め線にそって、深さ6cmに合わせた丸のこで切り込みを入れます。


次に角ノミで、平ほぞの穴をあけます。
柱が土台へ刺さる場合、ほぞは貫通していた方が良いとの情報もあったのですが、
本によっては貫通させる必要なしとのものもありました。
貫通させない場合は、メスの穴はオスのほぞより半寸程度深くとのことでしたので、
メス穴を10cm、オスほぞを9cmにすることにしました。

ここからが自己流手抜き作業なのですが、

そのまま角のみの深さを6cmに合わせて、アリのメスの部分を掘ってしまいます。


さらに、横移動して腰掛けの部分も掘ってしまいます。
これは、ほんとは精度が出ないのでいけないですね、ホント・・・
基礎の上におく土台だから許されるやり方かな。
頭上の梁がこの組み方だったら、私もいやですもんね(--;)
 
さて角のみで、ざっと掘っただけなのでバリが多いです。
それをさらっていきましょう。

まずは、はじめに丸のこで掘った斜め線の部分を、きっちり下まで切ります。

次にノミでバリをとっていきます。

どんどんとります。

そして完成です!!

オスをはめるとこんな感じです。
何とかなりそうですね。。。あーしんどかった。



腰掛けアリ継ぎの刻み1

2010年10月13日 | セルフビルド/構造体
それでは、材木の刻みを始めまっす!!
まずは、腰掛けアリ継ぎのオスからです。
この仕口は材木ををTの字に組む時に多用する物で、
今回の土台の刻みでも、たくさん出てきます。

では、墨付けからです。

まずは、材木の中心線に墨ツボで墨を打ちます。これが全ての基準になるので、慎重になります。


つぎに、巻き尺を使って、アリ継ぎやホゾ穴の位置に印を付けていきます。
この時にA点からB点まで30cm、B点からC点まで70cm、C点からD点まで20cmと印を付けると、
伝言ゲームの時のように、だんだんずれてきてびっくりします。
電卓を使って、AからBまでは30、AからCまでは100、AからDまでは120と
印を付けていくのが良いようです。途中で気づきました。。。
最初の数本は知らなかった事にします。

それでは、アリのオスの墨をつけます。
アリは縦に一寸、横は根元が一寸、先側が一寸半、さらに手前の腰掛けと言う部分の厚みが半寸でいきます。
ついでに言いますと、本来なら土台の場合は下に基礎コンクリがあるので、
腰掛けはいらないのですが、今後の練習もかねて付けてみました。

図のように描きましたら、その形に添って丸ノコで切れ目を入れます。
切るのは、墨線の半分よりも外側(切り落とす側)を切るのが正解ですが、
なかなか難しいです。気持ちだけでも、これでいきます!!


次に両サイド。下半分を切り落とすので、サイド面の中心線を丸ノコで切ります。


そして裏側です。今回のアリ継ぎは台形の部分が縦に一寸、腰掛けが半寸ですので
全体では縦に一寸半、4.5cmのところを横に切ります。
丸ノコの刃の切込み深さを6cmにして、一気に切っちゃいました。


そしたら、今まで切り込みを入れたところを手ノコで切っていきます。

どんどん切ります。

最後、ココで切り過ぎに注意しましょう!!


そして完成です。

腰掛けはこんな感じです。
いかがでしょうか?結構ウマくいきましたかね???

刻みに使用する道具1

2010年10月10日 | セルフビルド/構造体
実際の刻みのご報告の前に、私がこれから使用する道具をご紹介しまーす。


まずは、サシガネと巻き尺と墨ツボです。
サシガネは、角材に墨つけしていく時に欠かせない道具です。
巻き尺は説明の必要ないですね。
墨ツボはa点からb点までの直線を引く描く時に便利な道具で、特に材の中心線を出すのに使います。
どれも、これが無いとどうにもならない重要な道具です。


つぎに、シャーペンと電卓です。
本職の大工さんは墨付けには文字通り墨とスミサシという竹のヘラを使われますが、
どうにも難しいので、普通のシャーペンでやっております。
あと、電卓は色々と役にたちますです。


刻みで一番使用する工具が、電動丸ノコです。
120mm角の材木を裏表からの二回で切断できる切込み深さの190タイプのを一台と
小ぶりで取り回しの便利な165タイプの二台を用意しました。
(って書くとかっこいいですが、ホントは164を最初に買ったら、120の角材を切断できなかったんです。。。)
でもまあ、二台あると色々と便利で助かりますよ、ほんと!!
すごく便利な道具ですが、とても危険な道具でもあります。結構怖いです。。。


工具の定番、のこぎりです。これも使用頻度はとても高いです。
高価なモノほど良く切れますね。両刃で木目に対して縦と横で使い分けられるタイプがおすすめです。
もう一つのナイフみたいな形のは、先端まで刃がついおり、
しかも押しても引いても切れるタイプで、細かい細工をする時にとても重宝しております。


大工仕事の象徴的なノミとトンカチです。
しかし、ノミを使っての作業はとても難しいものですがら、
極力使用しないように、他の工具で工夫しています。
それでも、無いとどうしようもないですが、やっぱり難しい!!
ひたすら練習あるのみですか。。。あと、磨ぎも重要ですね。でも磨ぎも難しいんだよな。。。


そして秘密兵器の電動角ノミです。
プロ用の道具なのですが、四角の穴を開けるためだけに存在する工具です。
付いている刃は、一寸角のものですので、一回突き刺すと3cm四方の穴があきます。
これがあるのと無いのでは全然刻みのスピードが違ってくる画期的な道具です。
新品で買いますと数十万はするようですが、
ヤフオクや中古工具屋さんなどで、1-3万円で売ってる事があります。
わたしも中古屋さんで、2万円で買う事が出来ました。
在来工法を考えてらっしゃる方には、ぜったいにお勧めです!!


最後に、いつも側に置いている参考書です。
いくつか購入しましたが、刻みで特に参考にしているのが、
「自分で我が家を作る本」山と渓谷社と
「棟梁に学ぶ家 木造伝統工法 基本と実践」彰国社 です。
特に、棟梁に学ぶー の方は、ものスゴーク詳しくて読んでるだけでも楽しいです。
ぜひご覧下さいませ。

この先も色々な工具が出てきますが、
土台の刻みには、ひとまずこれらで十分なようです。
それでは次回から刻みに入ります!! がんばります!!!!

仕口と継ぎ手

2010年10月09日 | セルフビルド/構造体
在来工法で家を建てる場合、材木と材木を組んでいくことになります。
そのときに、材木が直角につながるところに作るのが仕口で
材木をまっすぐに繋ぐのが継ぎ手です。
これらの刻み方には、とてもたくさんの種類がありますが、
ド素人の私にそんなことができる訳もありません。
なるべく簡単なものを、いくつかチョイスしてやっていくことにします。

そんな訳で、まずは基礎の上に乗る最初の木材部分である土台の刻みには
こんな感じの仕口と継ぎ手を選んでみました。

まずは継ぎ手の「腰掛け鎌継ぎ」です。矢印のような形をした継ぎ手です。

これがオス側です。

こっちがメス側です。ちょっと複雑ですね。

繋ぐとこんな感じになります。
一般に構造用の材木は4mで販売されてますので、幅4m以上の家を建てるときは
どこかでこんな感じで継いでいかなければなりません。
この継ぎ手が、今回の土台の刻みでは一番むずかしいものです。

次に仕口の「腰掛け蟻次ぎ」です。
これは、材木がTの字になるところに作ったものですが、
通常そこには柱も建つことが多いので、だいたい柱のほぞ穴も一緒に作っています。

これがオス側です。

メス側に組むとこんな感じです。ほぞ穴には、Kの六番という柱がささる予定です。

上二つに柱のほぞ穴を合わせた三種類で、土台を作っていきたいと思います。
詳しくは、また後日にご報告しますね。では。


土台伏せ図

2010年10月09日 | セルフビルド/構造体
基礎が完成したのに合わせませして、いよいよ材木の刻みを始めていきたいと思います。
まずはその前に作らなければならないものがあります。それは「伏せ図」です。
伏せ図とは、間取り図と違って、構造材の組み方を描いた図面のことで
材の大きさや長さ、組み方などを具体的に表記したものです。
これがないと、どこにどのような部材を配するのかわからない訳です。

通常は基礎工事のための基礎伏せ図の次は、土台と床組を表した床伏せ図なのですが、
私の場合は、床組まで一度に書くとややこしいので土台の伏せ図をまず作りました。

かなり自己流の書き方ですが、方眼の一マスを30cmとして、ほぞ穴や継ぎ手の位置まで書き込みました。


次にこれをばらして、
一本一本の材木の刻み方を詳しく描いたものも作りました。

これらが間違っていたら、すべてがパーですので怖いです。
かなり慎重に描きましたが、合ってるかどうかは、刻み終わった後に
実際に基礎の上に並べてみるまでわかりません。怖いよー!!