癌になりまして・・前立腺癌の重粒子線治療闘病記

群馬大学病院重粒子線医学センターでの前立腺癌治療日記・・癌の発見から重粒子線治療、治療後の経過・・病後の新たな毎日

癌の告知・・重粒子治療闘病記

2013-05-26 12:38:36 | 日記
8月○○日が来た。
大丈夫に違いないと自分で思い込むようにしていた。
仕事中ではあったが、11時過ぎに病院に出掛けた。
廊下で待っていると、M先生が診察室に入った。俺と目があったが・・いつもと違う!・・ダメか?!
M医師の話は淡々と誠に明解であった。『18ヵ所採取した細胞の5ヵ所から癌細胞が見つかりました』
癌細胞は、前立腺の両葉から見つかったが、前立腺内に限局したもので、グリソンスコアは『6』であるとの説明を図を書いて丁寧にしてくれた。
簡単に言うと、前立腺内に収まっている比較的大人しい癌細胞があったということらしい。
妙に冷静に説明を聴いていた。
全く予想していなかった訳ではないが
・・どうも実感がない・・・あ~あ、
やっぱり癌なのか・・俺はもうダメか
M医師は、今後の治療方法を説明している。転移がないか調べる必要があるので、骨シンチ検査ができる病院に予約をしてくれた。9月○○日に市内の総合病院に行くことになった。
もし、転移してたら・・一機に不安になった・・成るようにしか成らない。
・・開き直った!!・・早つ!
お母さん(妻)に電話・・出来るだけ冷静に伝えた。
励ましてくれる声が、いつもより固かった。
まあ、しょうがない!治療をするしかない。直ぐには、死なんだろう。
出来だけ、明るい癌患者になろう!

『追伸』

グリソンスコア・・・癌細胞の悪性度を表す数値で、細胞の最も多い成分の悪性度と次に多い成分の悪性度を合計して評価する。2~6は、大人しい癌細胞・・らしい

骨シンチ検査・・アイソトープを含んだ薬剤を静脈注射し、専用のカメラで撮影して癌細胞が骨に転移していないか確認する検査