癌になりまして・・前立腺癌の重粒子線治療闘病記

群馬大学病院重粒子線医学センターでの前立腺癌治療日記・・癌の発見から重粒子線治療、治療後の経過・・病後の新たな毎日

重粒子線医学センター外来診療(2)

2013-06-30 16:59:03 | 日記


ここのラーメンは、旨い!カロリーも高い!今朝5km歩いたが、このカロリーにはとても届かない。

11月○○日は、2回目の重粒子線外来診療だった。
今回は、尿の勢いの検査があったので、病院に行くまでオシッコを我慢していたが・・駄目だ!・・その後、ポカリ2本飲んで・・なんとか終了した。

それから、初めての△△医師の診察があった。

①「お薬手帳」は、いつ何時でも、常時身に付けておくべきである。
②通院は1時間程度の距離が基本で、治療予定も変更がある。
③体重は、75kgまで落とさないと照射出来ない可能性がある。


この医師のお陰でダイエットに対する意欲が増したし、病院に行く時だけは、「お薬手帳」を持参するようになった。
・・・感謝している。・・・本当に・・本当だ!


ホルモン治療のその後

2013-06-29 09:26:09 | 日記


散歩の途中・・また、ミスドである。
酒を飲んでいないためか、甘いものが無性に食べたくなる。コンビニのデザートコーナーで、減量中は我慢出来たが・・つい、手が出てしまう。
リバンドはこうして始まるんだろう。・・それにしても、旨い!
そうだ!これもホルモン治療の影響か?

そのホルモン治療だが、10月に最初のホルモン注射を受けた。以前にも書いたが、リュープリンという男性ホルモンを抑制する薬剤で、効果が1ヶ月あるものと3ヶ月持つものがある。
最初に1ヶ月物、その後3ヶ月物2回、最後追加で1ヶ月物を射ったので、都合8ヶ月間に亘って治療したことになる。

効果覿面で、1ヶ月で、PSAが8.2から4.0まで下がった。その後も・・0.4・・0.2・・0.1と下がった。

勿論、副作用もある訳で・・
最初にM医師から言われたのは「肥りやすくなるので注意!」だった。
一番感じたのは、ホットフラシュだろうか。汗が急に出始め止まらない・・元々汗かきなので余計に止まらない!・・これには困った・・

男性ホルモンを抑える訳だから、女性ホルモン優位となり・・髪の毛が増える!!・・そう思うでしょう、当然!
ましてや、半年前からスカルプDを使い始めている。・・どうだ!
スカルプDでシャンプーする時には、マッサージもしている。・・完璧だ!

でも・・・・
髪の毛が、なんとなく・・細くなった・・ような・・・・

冗談半分で笑いながら、M医師に聞いてみた・・「う~ん、個人差が・・」そんなに真剣に答えなくてもいいんだが・・
マスクをした看護師2人の目が・・間違いなく笑って私の頭を見ている・・ここは、一緒に声に出して笑う所でしょう!
私が帰った後に・・「今さら・・ねえ・・もう禿げてるのに」って・・笑ってるんだ・・きっと!

ホルモン治療の影響で顕著だったのは、やはり男性機能の減退だろう。もう、この年では、どうでもいいんだが・・・まったく、そんな気が起きない!(どんな気だあ!)

今は、ホルモン治療を終えて、1ヶ月経過しているが、治療の影響は暫く続くらしい。
それより、飲酒の許可がまだ下りない!

減量のその後

2013-06-22 09:05:50 | 日記
今、休みの日の習慣となった散歩の途中で、開店したばかりのミスドでコーヒーを飲んでいる。以前はウオーキングの途中にコーヒーとドーナツなど、もってのほかだったが・・
減量!を言い渡されてから、8ヶ月が過ぎた。
昨日、お風呂上がりに計ったら(これも習慣で毎日スマホに記録している)、76.6kgだった。当時からは11kg減量である。もう、治療も終わったので、太ってもいいのだが、苦労して痩せたので・・勿体無い!
スーツもチノパンも30年振りのジーパンも買った。今、足に張り付くようなジーンズの感覚が懐かしく、心地よい。

あの宣告の後、どうやって減量するか考えた。
身長181だから、標準体重は72kgくらいだが・・16kg減量・・無理だ!
とりあえず、75kgを最終目標にして、当面は80kgを年内に切る!

食事制限が手っ取り早いだろう。
かみさんの提案で、朝は「いきいき雑炊」なるもの・・フリーズドライの雑炊で、40キロカロリーしかない。
昼は、仕事で外食なので、少な目に・・夜はご飯を食べない!
・・・・
寂しい・・味気ない・・辛い・・
そんな訳で・・酒の量が増えた。(酒は、肥らないと言いながら)

会社から帰ると歩く・・休みの日も歩く・・結構、頑張った・・多少の悲壮感もあった。

12月20日にやっと80kgを切った!
その後、80kg前後をさ迷い、年末は79.6kgで年を越した。2ヶ月で8kg減量した。
しかし・・それから・・落ちない
今日は、昼にカツ丼食べたから、0.3kg位太ったかも・・と思うようになった。
減量でこんなに苦労するとは・・思えば、ずっと70kg位で、デブって言われた事がないし、思った事もなかった。
50才過ぎて肥り始め、いつの間にか、かみさんにデブって言われるようになった。
それでも、会社の人から「背があるから、肥って見えませんよ」と言われ、真に受けていた。(後悔)

目標には届かなかったが、12kg減量して治療を受けることができた。

ただ、その後、もうひとつの試練が待っていた。

『禁酒』

実は、重粒子線治療が終わって1ヶ月半以上経った今も・・飲酒の許可が下りない。
人間ドックの前日以外は毎日飲んでいた私が、2ヶ月半飲んでいない。
多分、年中通っていた飲み屋では、死亡説が流れているだろう!

さあ~て、もう少し歩くとするか・・

重粒子線医学センター外来診療(1)

2013-06-19 20:47:59 | 日記
10月○日、○○大学病院の重粒子線医学センターの外来に受診した。明るく綺麗な待合室で、受付の方も感じがいい。さすが、先進医療・・高額医療だ。
最初、別室に案内され重粒子線治療の説明DVDを約20分見た。内容は・・治療の特徴や設備の説明のような・・よく覚えていない。
その後、○○教授から詳細な説明を40分間ほどして頂いた。穏やかな話ぶりで落ち着いた印象の人物である。

まず、前立腺癌の進行度であるが、
①病期(ステージ)は、Ⅱ期(限局性 癌)T2a
②PSA10未満(8.2)
③グリソンスコア(7)
再発の危険度は「中リスク群」に分類されるとのことである。
「中リスク群」は、半年のホルモン治療後に16回の照射で、5年生存率95%程度らしい・・逆に5%の確率で5年以内に死ぬんだと思った。・・癌を宣告された時とは違い、死が具体的に数値化された。・・とは言え、自分自身の事ながら、どこか第三者的に聞いていて実感がない。

重粒子線治療の特徴についても説明があった。
①病巣に線量を集中出来る。
②標的細胞を死滅させる効果が高い。
③治療期間が短い。
副作用は、
①排尿障害5~6%
②排便障害2%
X線などの放射線に比べ、副作用は少ない。まして、摘出手術とは比較にならない。
治療費用は、314万円で治療開始直後に請求される。・・・などなど・・

出来れば通院で治療を受けたいとの意向を伝えると・・通院可能との回答であった。
ずいぶん丁寧な説明であった・・
リスクや副作用の話があったが・・もう、後戻りは出来ない!・・やるっ気ゃないでしょう!

その後、美人の看護師から細かな確認があった。色々話があったが・・問題は・・『70kg台まで痩せて下さい。治療期間は、その体重を維持して下さい』・・簡単に言うが、それは簡単じゃないだろう!・・10kgの減量!
・・やってやろうじゃないか!
でも、最先端治療の重粒子線は、太ってると駄目なのか?・・届かないのか?
重粒子線医学センターでの初診は、大きな課題を持ち帰る事となった。
『減量!』・・その後、辛い辛い食事制限が続く事となった。

『追伸』
重粒子線は、X線などの放射線とは違い、体表面では線量が低く、粒子が停止する直前に線量が最大化(ブラッグピーク)する。粒子のスピードによってブラッグピークの深度が変わるため、患部に焦点を合わせる事が出来る。ただ、体表面から患部までの距離が近いほうが焦点を合わせ易いのかも知れない・・
また、重粒子線は細胞のDNAを切断するため、癌細胞を死滅させる生物作用はX線の2~3倍になる。陽子線より直進するので、深い所の患部をシャープに治療出来る特徴がある。・・・心配で・・勉強した。

緊急入院!(4)・・退院

2013-06-13 21:39:00 | 日記
やがて朝になった。
腰の痛みと頭痛で、殆んど寝ることが出来なかった。
8時過ぎに○○医師がきて、午前中に退院出来るとのこと。頭痛は、冠動脈を拡張させるニコランタの影響で、その内に慣れるというが・・痛い!
普段、血の廻りが悪い所に、急に血管が広がったので、余計に痛いのかも・・
看護師が鼠径部のテーピングを取り消毒をしてくれた。そして、漸く歩く事が許された。2日ぶりに歩くと・・ふらふらする。
薬剤師が来て、シグマートという薬を処方してくれた。
掛かり付けの内科医に「診療情報提供書」を書いてくれて、退院手続きを行った。2泊3日の入院で、85,000円でした。
入院中、塩分のない食事が如何に不味いか思い知らされた。退院して最初に思ったのは、・・珈琲が飲みたい!
モスバーガーに寄って、厚切りベーコン・バーガーと珈琲を注文した。旨い!うまい!

『追伸』
あまりに頭が痛いので、「診療情報提供書」を持って、掛かり付け内科に出掛けた。それによると、「不安定狭心症の疑いで冠動脈造影検査を行ったが、有意狭窄は認められなかった。ただし、左冠動脈前下行枝の流速低下があったので経過観察」・・と、書いてあった。
余りの頭痛に耐え兼ね、薬を替えて貰った。頭痛が治まった。