
先週末の発表から来週日曜日の実施まであっという間という極めて異例な展開となっている京急のダイヤ改正、その背景にはいろいろな有象無象の経緯があるようですが、とりあえずここではそれに触れないことにしまして……純粋な趣味的観点からみますと、やはり登場する列車と消える列車それぞれにインパクトがあり、極めて話題性に富んでいると言えましょう。
そんな中でも特に「ををっ」と注目に値するのが、横浜方面からのエアポート急行登場と引き替えの、快特増結4連による日中の羽田空港直通消滅でしょうか。まぁ個人的には、たまに羽田空港を使うとすれば早朝や夜間ばかりですので、どのみち日中の便利な直通列車は無縁ですが (苦笑)、羽田空港~川崎間ではD特急表示の4連で運行され、しかも実質的に特急らしくフッ飛ばすのはごく僅かな距離のみというショボいマニアックさは、時刻表を眺める際の楽しみのひとつでした (笑)。

しかし、思い出してみると……そういえば全然撮ってない (汗)。そこで一昨日、横浜の某所での会食で真っ昼間からビールを散々飲んだ後、「まだ日が暮れるまでは時間があるなぁ……」ということで、朦朧とした頭で京急に向かったのでした (^^;)。これから最終日となる次の土曜日に向けて、恐らく日増しにホーム先端が混み合うことになるだろうと想像され、そうなる前にのんびりと撮っておこうと思案したためですが……さすが酔っ払い!考えが甘い! (^^;) 川崎といい六郷土手といい、撮りやすいホーム先端は先客複数が既に陣取っていました。そこで、下がった位置から超望遠で何とか撮影~。2000形といい新1000形といい、日中はこの界隈でしか見られない「特急」の赤い幕が目にしみるようです (笑)。
ネット上をあれこれ彷徨っておりますと、あちこちの駅に掲示されつつある内容から、ダイヤ改正後はどうやら横浜方面エアポート急行が「D」を名乗るのが確実なようで……。そこで、「4連D特急」は割と短命なものに終わることになりますが、その記録を一応押さえておくことができ満足です (^^)。
京急の4連運用が見れるのも残りわずかとなりました。4連優等運用はかつて小田急江ノ島線の急行や京王線の分割特急(京王八王子・高尾山口行き)を思い出します。この運用は羽田空港⇔京急川崎間が特急、京急川崎⇔金沢文庫間が快特、金沢文庫から先浦賀・新逗子間は普通という3つの種別を渡り歩くという列車でした。平日夕方ダイヤ以降に設定される羽田空港発急行成田空港・成田・芝山千代田行きの中には品川まで急行、品川→押上間エアポート快特、押上から京成線内は快特又は通勤特急と渡り歩く列車もあります。
2002年10月の羽田⇔横浜方面直通列車設定から7年半にわたる4連優等運用もまもなく終焉の時が近づこうとしています。4連優等運用に変わる「エアポート急行」が横浜方面からの直通列車としてこれから期待されるであろうと思います。1999年の白紙ダイヤ改正以来、京急蒲田以西の急行が復活されるのですから横浜・横須賀方面からの羽田空港アクセスがさらに増強されることと信じています。
こんばんは、コメントどうもありがとうございます。
かつて複数の関東私鉄で日常的に見られた分割併合も、これで大幅激減ということになりそうですが、こまめな増解結によって輸送力を適正化できる反面、ダイヤ乱れの際の対応が難しく、人員の手配も大変なのだろうと思われ、結局多少編成が長くなってもそのまま直通させる方がラクだという判断になるのでしょう。
今回のエアポート急行は主にJRと競合する駅の救済を図っているように思われ、どの程度横須賀・三浦からのアクセス客を見込んでいるかは分かりませんが(金沢八景で快特の目の前にエアポート急行が停まっているならば、それなりに重視していることになるでしょう)、かつては一般客からみて不人気な車両の指定席だったところに2000系8連が入る可能性が大いにあることから、利用客に受け入れられることを期待したいですね。