
昨29日、平日の休みを利用して久しぶりに銚子電鉄を訪れて参りました。銚子電鉄には過去2回訪れたことがあるのですが、前回の訪問からは2年半が経ってしまい、そろそろまた元伊予鉄の半鋼製電車・デハ801に乗りたいなぁ……そして潮騒の音を聴きながらのんびりと沿線で電車を待ち、濡れ煎餅に舌鼓を打ちたいなぁ……と思っておりました。ちょうどその矢先に起こったのが、極端な資金不足や国土交通省の設備改善命令による周知の通りの火の車状態! そこで「小さなローカル私鉄の魅力をギュッと凝縮したような、趣味的に見てもかけがえのない路線が出来るだけ永らえることを望むならば、ファンとしても乗りに行くことによって微力ながらも何らかの協力をすることが大事だろう」「もうモータリゼーションの極限化を前提とせざるを得ないこれからの時代において、地方のローカル私鉄と鉄道趣味との関係は、たとえば英国のように保存鉄道とファンの協力という枠組みで考える必要もあるのではないか」と考え、さっそく撮り鉄を思い切り満喫しがてら、当面の運転資金確保にささやかながらも協力させて頂くことにしました。
というわけで、ちょうど小春日和のポカポカ陽気の中、醤油工場界隈からキャベツ畑、そして漁師町へとのんびりと走る電車たちを心ゆくまで撮影しましたので、シリーズでご紹介してみたいと思います。まず今回は、元営団2000形改めデハ1000形。銚子電鉄では「最新」の車両ですが、今回改めて車内で製造銘板を見てびっくり……昭和34年製ですので、いつの間にか半世紀近く走っているんですね……(^^;)。しかも常に潮風に当てられているせいか、老朽化のスピードが猛烈に速まっているような印象がありました。この日運用に入っていたデハ1002も、屋根が錆びてボロボロに露出しているのが明らかに見て取れるほど……(-_-)。まずは全国からの濡れ煎協力を得て、デハ701の検査が始まっておりましたが、デハ1000についても近いうちに修繕が必要かと思われ、なおさら台所事情の苦しさを見て取ることが出来ました……。
それはともかく、デハ1000形は日立電鉄なき今、非常に貴重な銀座線・方南町支線旧型車両の生き残りであり、しかも正面のゴリラHMも消されて、如何にも地方私鉄然とした雰囲気を増していますので (*^o^*)、今回訪れてみて好感度は断然アップ! 今後も季節を変えてあれこれ撮ってみたい車両の一つとなりました。(※2枚目の画像は許可を得て撮影しております)
なお、既に公式HPに告示がなされております通り、濡れ煎餅の注文が全国から集中しすぎた結果、オンラインショップが休止となっていますが、実際仲ノ町駅を訪れてみますと、膨大な量の段ボール箱が積まれ、出札口にまで宅急便の伝票が散乱しているなど、その対応に大わらわとなっている様子が見て取れました。そして、職員の皆さんも相当お疲れのご様子……。
というわけで、安全運転を確保して頂きつつ、なおかつ手っ取り早く車両検査費の確保に協力させて頂く最良の方法は……やはり直接乗りに行き、さらには入場券や切符をコレクション用に購入することだと思いました。特に、銚子電鉄の硬券は「○○○円区間」ではなく「○○から○○ゆき」という様式なので、満足度も高いですし (^^)。
それと、直接訪れれば、濡れ煎餅を数ヶ月待ちということは絶対になく、その場で購入できます (^^ →但し、今後しばらく土休日など、品切れになる可能性もありそうですが……)。それでも、私が帰りがけに犬吠駅で購入したときには、既に10枚入りの袋はなく、バラ売りのみでした (^^;)。
確か、銚子電鉄のデハ1000形の中には、日立電鉄にも居なかった(はず?)丸ノ内線方南町支線用のピンクの化粧板がヤツが居た筈ですよね。
一度は行きたいなぁ…と思っていたのですが、なかなか行く機会が無かったので、近い内に行ってみようかなぁ…と、今度こそは思っています。
こんばんは、コメントどうもありがとうございます~!
私は今までてっきり、デハ1000は銀座線だとばかり思っておりましたので、慌てて手許の資料を改めて漁ってみたところ……デハ1002は確かにご指摘の通り方南町支線用でしたね~(大汗)。方南町支線、実は未だに乗ったことがないもので……(超大汗)、なかなか個人的な認識に上って参りません (^_^;)。
というわけで、ご指摘を受けまして、この記事の表題を「もと営団」に改めさせて頂くことにします~。多謝多謝!!
なお、この日運用に入っていた方南町支線用車出身のデハ1002は、クリーム色の化粧板でした。やはり京王重機でパンタ化・両運化 etc..改造を行った際、室内にも大幅に手を入れたようです。
何はともあれ銚子電鉄、これからしばらくのあいだ土日は大賑わいで、普段の表情とは相当違ったものになりそうですが、とにかく絶品級のローカル私鉄の味わいですので、是非! (^^) そして、ブームは一過性で終わる可能性があるので、ファンとして長い目で再訪することが大事かな、と思っています (それはどんな地方私鉄にも言えることですが)。
自分は、デハ1002号の車内化粧板が変わっている事は知りませんでした。貴重な情報をありがとうございました。
それはさて置き、おっとっと様の仰る通り、一過性のブームに終わらせる事なく、継続していく事が大切ですね。
銚子電鉄へ来てくださったんですね。満喫していただけたようで、どうもありがとうございました~。
デハ701の検査も発注できて、とりあえず一安心ですがまだ気は抜けませんね。設備改善命令が出てしまうのも仕方がないぐらい、踏切や施設はボロボロですから・・・。
自分が訪問した際も仲ノ町駅は大変なことになっていましたが、さらにスゴイことになっているみたいですね。職員の皆さんは本当に苦労されているんだと思います。
それにしても、1000形も最新車両と言いながら製造から半世紀近く立ってしまったんですね。そろそろ冷房車の1両や2両欲しいところですが、そんな贅沢も言えませんし・・・。これはまた行って売上貢献するしかありませんね。
あ、今日は少し疲れてるのか、愚痴っぽい文で失礼しました。
こんばんは、コメントどうもありがとうございます~!
約1日遅れのレスで恐縮です (^^;
化粧板の変更など、もちろん営団時代と比べればいろいろ細かい違いもあるのですが、あの2000系独特の、大きな窓・小さい窓入り乱れた雰囲気はそっくりそのままですので、是非お楽しみを……(^^)。
何はともあれ、当面の煎餅の売り上げだけでは到底電車数両分の検査費用や国土交通省の命令によって交換が急務となっている設備の費用をまかない切れないようですので、ローカル私鉄に心を寄せるファンこそ継続して応援して行くことが大事でしょうね……。
こんばんは、コメントどうもありがとうございます~!
約1日遅れのレスで恐縮です (^^:)。あと、タカさんのブログでも拙ブログの期間限定記事をご紹介して頂きありがとうございました m(_ _)m
電車はとりあえず何とかなりそうな雰囲気……ですが、やはり最大の問題は、銚子電鉄を訪れるたびに驚かされるあの諸設備の劣化でしょうか。潮風の威力はかくもあらゆるものを風葬のオブジェにするのか……とうならざるを得ないほど、見事なまでにボロボロですから……(@_@)。踏切はもとより、今回最後に訪れた海鹿島駅なんかは、駅舎の入り口に掲げられた駅名板を支える鉄パイプが今にもポキンと折れて落下しそうになっていましたし……。
課題山積の中でも当面は殺到した濡れ煎注文もこなさなければ運転資金も枯渇するということで、本当に仲ノ町駅は修羅場そのものでしたが、公式HP・次長ブログでもありますように、とにかく安全運転で、訪問客が満足して帰りリピーターとなるように……と思うのみです。
冷房車ですが、地元の利用客にとっては切実でしょうね……。かと言って、現有の車両にはホントに最小限の小型クーラーが設置できるのかどうかも分からず……恐らく小型車ゆえスペースが少なく難儀しているのかも知れません。
手っ取り早く将来的には中古車購入もありうると思いますが、果たして現在の設備を前提とすれば、デハ801よりも大きな電車が入線可能なのかどうか、という問題がありそうです。朝ラッシュ時の切り札としてデハ801と前後して導入しようとしたらしい相鉄2000系すら、車体が大きく重すぎて結局就役できず、今や犬吠駅前の季節営業レストランとなっているわけですから……(-_-)。
こんばんは、コメントどうもありがとうございます~!
ご指摘の通り、地方私鉄の将来については本当に暗い気持ちしかないのが正直なところですが (-_-)、あくまで地方私鉄は地元の乗客をつなぎ止めて乗客に満足を与えようと奮闘しているところにその魅力があるわけで、完全な保存鉄道になってしまうとこれまた少々捉え方が変わってきてしまいます。というわけで、地方私鉄が必死に努力を続ける限り、ファンとしても温かく見守るというのがベストな関係なのではないかな~と思う次第です。
銚子の最大の問題は、確かにアプローチですね (^^;)。「とにかくまず、銚子に行くまでの風景が単調で退屈……」と書いたら怒られそうですし、谷戸田あり水郷ありの田園風景は捉えようによっては絶品ですのでさておき、電車がつまらなくなってしまいました。183系がE255・257系になったのもさることながら、10月以降運用に入り始めた211系ロングシート車が総武線・成田線の銚子行きの運用の大部分を占めるようになりましたので、113系でボックスを占拠してのんびりゆったりと銚子に往復しようと思えば、最近のDJ誌に乗っていた千葉支社内113・211系運用一覧表と必死ににらめっこしなければならなくなりました。特に、東京・横浜方面から銚子に向かうのにちょうど良い時間帯の千葉発銚子行きはほとんどが211系になってしまい……(-_-;)、仕方なく成田10:40発佐原経由銚子行の113系を利用しました (この列車はガラ空きでサイコーでしたが、これからの18きっぷシーズンは未知数 ^^;)。なお、帰りはE255系「しおさい」でサッと帰って来ましたが、E255系はさすが房総観光用に作っただけあって、ヨ257系のようなコチコチ椅子ではなく (と申しますか……ヨ257系はヨ231サロの平屋バージョンぐらいにしか思えません)、フカフカと快適な椅子・内装でしたが……。
というわけで、単に銚子電鉄を楽しむだけでなく、銚子へのアプローチにあたって事前の情報収集をどれだけするかによって、銚子訪問の充実度が俄然変わってくるようにも思います……。
こんにちは。
その後も、何やら暗いニュース(方向幕盗難、、腐食した枕木交換費用は2000万円、追徴課税etc.)ばかりの同電鉄ですが、ネットショップも限界の様で、一時休止のようですね。
で、ネットショップばかりか、犬吠駅と仲ノ町駅の駅売りの濡れ煎も、ネット販売の渋滞緩和の為に、一時休止だとか…
かなり心配なので、年始に現地でオフ会を開く予定を立てている今日この頃です。
こんばんは、コメントどうもありがとうございます~!
私が銚子を訪れた時点では既に運輸局による改善命令が出て、恐らく補修に莫大な費用がかかることを前提としながらも、社員やパートの皆様は一生懸命仕事をされていましたので、何とか苦境を乗り切って欲しいの一言です。
ネットショップの一時休止は、オーダーを数ヶ月分抱え込んだ以上やむを得ないと思いますが、駅売りにつきましては、「在庫薄につき売り切れ」は有り得るとしても完全休止は少々考えにくいです。わざわざ訪れる人を優先させる発想が働くと思いますので……。
まあ、濡れ煎餅が品切れでも、揚げ餅もありますし、何と言ってもついでに購入してみた「でんでん酒」は淡麗辛口の実に美味い本醸造ですので (*^^*)、個人的には余り土産不足には困らないです。
それよりも、最も現金収入に直結するのは何と言っても硬券買いまくりであろうと考えております。明日以降、年末年始は18きっぱーで混雑しそうですが、是非銚子電鉄と銚子の風物を楽しんできて下さい~。