
田園都市線5000系の6扉車3両化が決定したり、5000系の一部が東横線に配置されたり、廃車がアナウンスされていたはずの8500系非軽量鋼体編成が延命のため検査を受けたり……最近の東急の車両事情は傍目に全く先が読めず、日々利用しているだけでも結構ハラハラさせられます。況や、恩田ウォッチに出かけた場合をや……9002Fのうち6両だけテクノシステムに入り、残り2両は貫通路にカバーを掛けられず雨ざらしの放置状態となっているのを目にすると、「まさか今まで《新型》と思っていたはずの9000系すら廃車が発生するのか?」「6両ということは……大井町線延伸分の急行用??」といった、あれやこれやの予想妄想で頭の中がグルグルせざるを得ません (爆)。廃車といえば……後に製造された1000系すら廃車になっていますし、8500系の最終ロット (0で始まる番号の車両) すら○K編成の離脱とともに相次いで廃車となったことを思い出しますと、9000系もいつそうなってもおかしくないでしょう。特に9000系はこれまでVVVFを換装しているわけでもないことから、部品取り用として一部廃車、あるいは「換装よりも新造の方が長期的に見て安い」という計算による編成ごとの廃車が進むという、にわかに信じがたい事態の可能性もゼロではないのかも知れません……。

とりあえず、9000系よりももうちょい古い小田急8000系が相次いでVVVF化され、非VVVFのまま内装リニューアルを実施した一部編成に部品を供出している例に倣い、個人的には是非東急9000系もそうであって欲しい……東横線から切妻&分散クーラー車が消えて欲しくない!という思いが日に日に強まるのを禁じ得ません。う~む、8000系が本数を減らしていた2~3年前でしたら、「9000系なんていっぱい走ってるじゃん。珍しくも何ともないなぁ」「やっぱ先頭車の貫通扉は真ん中でないと……」「コルゲートの数も少ないしイマイチつまらん」ということで、9000系は撮っても申し訳程度、全然真面目に記録していなかったのですが (汗)、東横線から8000系が消え、約5分の3が「走るんです」で来るようになった今では、たまに東横線を利用して9000系に当たると涙が出そうなほど嬉しいわけで……(爆)。
というわけで先日、8000系さよなら運転以来超久しぶりに撮り鉄目的で東横線を訪れ、9000系をきっちり撮るぞ!と気合いを入れてみました。いや~こうして撮ってみると、切妻・赤帯・カクカクした分散クーラー・回転幕……何と潔くダンディーなのでしょう!! (*^^*) これはすっかり味を占めてしまいそうです (笑)。しかも、他に撮り鉄なんて全く見かけず、お気に入りのスポットでじっくりと落ち着いて撮影出来るのもGoodです。
しかし今回は……白楽~妙蓮寺の白幡町カーブにて、衝撃の光景が……。幼稚園の頃まで住んでいたアパートがついに解体され、基礎を残してほとんど更地になっていました (号泣)。既に老朽化&アスベストのため閉鎖されて久しく、このままヤンキーの落書きが増えるよりはその方が良いとも思うのですが、嗚呼無常……。ヒマさえあれば部屋の窓から東横線を飽くことなく眺めたのも完全に記憶の中の話になってしまいました。こうして人も街も電車も移ろって行くのですね……。
※東横線で走り始めた5122Fも偶然撮影。「続きを読む」からどうぞ。

おっとっと様の記事を拝見し、私も撮影に行って参りました! 8000系が引退してから、平日日中は5000系や横浜高速鉄道のY500系が殆どの運用になってしまいましたね(泣)
9002Fの恩田入場を考えますと、9000系も予断を許さない状況ですね 沿線が撮影で盛況する前にできるだけ記録しておこうと思います。 まだまだ鉄道の知識は未熟ですが、これからよろしくお願いしますm(_ _)m
9000系は今、大井町線に行くのか、副都心線乗り入れ改造を受けるのか、あるいは置き換えられるのか、私も注目しております。
そして、私が9000系に注目する一番の理由。それは…
桜木町を知る最後の世代の車両
だからなのです。もし9000系が退役するか大井町線に移籍するかして東横線から姿を消してしまうと、東横線には「桜木町を知る世代」がいなくなってしまうのです(余談ですが、最後の桜木町発の電車に充当されたのは9001Fでした)。
そして、5000系列があれだけ幅を利かせるようになってしまった昨今、「切妻・赤帯・カクカクしたクーラー・回転幕」という、東急のポリシーをこれ以上ないくらいに見事に形にしている車両としては、もはや9000系が最後となってしまいました。
タイトルは「ありふれた午後」となっていますが、こういうありふれた記録が、実は一番大事なのでしょうね。記事を拝見してそんな感想を持ちました。
こんにちは、こちらこそどうもはじめまして、コメントどうもありがとうございます。
東横線の運用は、確率的にいえば5分の2は9000系で来ても良いはずなのですが、新しいVVVF車を使う方がエネルギー効率が良いという発想のためか、どうも9000系は元住吉で寝ている割合が高いようですね。私が訪れたときも30分以上5000系やY500系が連続し、気分が萎えました……。
だからこそなおさら油断は出来ないというわけで……8000系も朝ラッシュ時のみの運用となる直前までは沿線にほとんど撮り鉄もおらずのんびりと撮影出来ましたので、先行きが不透明な9000系を辛うじて効率よく撮り貯めるのは今だ、と本当に思います。ご健闘をお祈りします。
こんにちは、コメントどうもありがとうございます!
9000系の今後ですが、大井町線8090系の一部の老朽化がかなり進んでいるといわれることを考えますと、少なくとも一部の大井町転属は避けられないでしょうね……。そして、副都心線乗り入れ対応となるとしても(その場合はパワーアップのため下回り換装? 大井町線転属で余った中間車を組み込んで10連化?)、長距離直通運転の常として、一度地下鉄の向こうに行ったらしばらく戻って来ないでしょうから(森林公園や武蔵丘まで行く?行かない?)、どのみち数年後には東横線でも滅多に見られない車両になってしまうんですよね……。8500系の特徴編成や東武30000系と似た境遇になりつつある、と言えるかも知れません。
そんなことを考えるにつけ、「ありふれた午後」が後日どれだけキラキラ輝く思ひ出の記録になるだろうか……と思うのですが、もう一つ9000系の意義を挙げるとすれば、ご指摘の通り「桜木町の記憶が染み込んだ東横線車両・最後の世代」だということなんですよね……。まぁ、新造時期から申しまして、Y500系が桜木町に試運転・訓練運転で入線していたわけですが(確か)、営業運転では5000・Y500系ともども入線していませんので、9000系が最後の世代だと断言して良いでしょう。
しかし、それすら僅か5年ちょい前の話……だったはず。それが今や「桜木町を知る電車が近いうちにレアになってしまうかも知れない」と心配しなければならないとは……。それはそのまま、みなとみらい線開業から副都心線直通へと突進する東横線の激変を物語っているのでしょう (-_-;