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地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

相鉄の日立製アルミ車2020 (3) 20000系

2020-09-10 11:15:00 | 大手民鉄 (相鉄)


 本日の『神奈川新聞』及びそのネット版『カナロコ』には、米軍上瀬谷通信施設跡地の再開発に賭ける相鉄の野望、という趣旨の記事が掲載されています。曰く、定期券収入の比率が高く、ラッシュ時に圧倒的に一方向輸送な相鉄にとって、空いている電車を如何に客で満たすかは積年の課題であり、JR直通・東急直通で都内への足がかりを得る相鉄にとっての次の目玉は、都内から人を引っ張ってくるための上瀬谷の再開発であるところ、既に内々の合意を取り付けたTDL・USJ級巨大テーマパークの誘致は、ここに来て武漢由来のウイルス問題で相鉄も巨額の赤字を免れなかったこともあり、宙に浮いたのだとか……。



 というわけで、既に横浜市がゴーサインを出した新交通システムとの整合性はどうなるのかという問題が生じているわけですが、それでも相鉄はテーマパークの誘致を諦めておらず、横浜市も巨大な土地の再開発を進めて利益を挙げたいのでしょう。
 しかし個人的には、今や都内及び神奈川県において、これほど大自然の中の大草原感あふれる巨大な土地が残されているのは最早上瀬谷しかないのですから、武漢由来のウイルス問題でなかなか海外にも出かけられなくなっているこのご時世、そして自粛生活の中で緑とのふれあいを求める気運が高まっているこのご時世だからこそ、ドドーンと広がる緑を活かした都市公園にして、それで集客を図ってほしいものだと思います。谷戸を活かしたこどもの国の大草原バージョンという感じの……。そして、アクセスルートも新交通システムよりは、海軍道路に線路を敷いたLRTみたいなのがちょうど良いですね (弾薬庫引込線を戦後道路に変えたことで生まれた海軍道路に再びレールが)。あ〜、でも、それだとテーマパークほどには客が乗らないってか……?
 とまあいろいろありますが、とにかくも東急乗り入れの重責を担うべく、20000系の大量増備が始まっています。今年度中には6本が新造されて計7本となるようですから、これはあっという間に新7000系全編成現役時と同レベルの勢力になるということで、特に狙わなくても少々 (?) 待てば20000系に乗れる日も近いでしょう。
 そして個人的には……ポポンではなくマイクロから20000系が競作で出ないかなぁと待望し続けております。

叡電探訪2019初夏 (4) デオ721

2020-09-06 00:06:00 | 地方民鉄 (近畿)


 先日発売となった鉄コレ叡電デオ722、京福塗装が実に美しく、素晴らしいですね……。デオ710・720が登場した当初、ニス塗り半鋼製のデナ21・デオ200をつぶすな……と激しく落胆し悲憤慷慨したものですが、そんなことも既に遥か遠い昔の80年代の話。台車を交換しカルダン駆動となって久しいデオ710・720がトコトコと走る叡電の風景を愛で、そして鉄コレを愛でる……それがローカル私鉄趣味の王道というものではないかと思います。



 そしてデオ720の鉄コレとしては、既に緑帯のデオ721も発売されていますが、もちろん個人的にはこちらも購入し、N化しております。総じて鉄コレデオ720は、単行でチョコチョコ走らせても良し、多客時対応の2連を再現するも良し。京都らしい (?) 粋な一品を卓上に、という感じでしょうか。
 というわけで、昨年5月の京都出張ついでに撮影した叡電画像の続きとして、デオ721を貼っておきます。今後また京福塗装が復活しないかな……と思うと同時に (既に一度復活したのでしたっけ?)、三陸鉄道バージョンの鉄コレが発売されるのを熱烈に待望しています。

南海高野線徒歩鉄 (7) 2000系

2020-09-04 18:13:00 | 都市民鉄 (近畿以西)


 高野線の山岳区間は大型車お断りの泣く子も黙る急勾配・急曲線の連続であり、平日はたまに2000系の大運転が走る他は基本的に2300系2連が往来していますが、土休日ダイヤであれば2000系4連の運用が増えます。たまに関西を訪れる関東人にとって、2000系4連といえば本線の普通の印象が強くなってしまっておりまして (とりわけ平日に訪れればなおさら)、高野線の山岳区間で「2扉車」を掲示しない4連が走っているのを眼にすると、強い違和感を感じるという倒錯した状態に……(笑)。でもやっぱり良いですね。本来の目的で用いられている光景を眺めるのは……。



 そして今回高野街道(京・大坂道)を実際に歩いて、南海高野線が如何に高野山を身近にした偉大な路線であるかを痛感しました。1枚目の画像の左に小さく写っている踏切を渡ったのち、高野街道はひたすら長い登りとなり、「やれやれ、紀見峠がすっかり遠くなったな……」と感慨を抱きながら紀ノ川の谷を見下ろして一息ついたと思ったら、急転直下、転げ落ちそうな激坂を下って河根 (かね) の宿場に至り、それまで稼いだ高度がチャラになったかのような絶望を味わうことになります。その直後、脳天に激しいショックの雷が落ちるかのような凄まじい激坂登りが待ち受け、ヒィィ〜と悪戦苦闘を続けると、やっと神谷の集落に至って勾配が緩くなります。
 極楽橋駅は、そんな緩い勾配がしばらく続いてヤレヤレ気分で歩いて来た先にあり、撮り鉄休憩は本当にありがたいクールダウンのひとときでもありました。ここで気分をとり直して、ケーブルカーに乗らずに旧街道を登る頃には、標高ゆえに外気もひんやり。ついに真言密教の聖地に入るという清々しさと緊張感とともに山道をこなして行くと、やがてバス専用道と合流して女人堂に到着し、眼前に巨大な宗教都市が開けていったのでした。


大井川鐵道2019夏 (10) 茶色のE101

2020-09-03 17:58:00 | 地方民鉄 (東海道)


 大井川鐵道では今月の急行「かわね路」をE31牽引で運行するようで、西武ヲタが大井川に殺到する気配がしますが、まあ裏を返せば、告知をすることでヲタを集めて収入アップを狙っているのかも知れません。なるべくのんびり・まったり楽しみたい向きとしては、予告なし登板の方が人も少なく「当たり」感が強くて良いと思いますが……。



 そして、E31が旧型客車を牽くのは魅力的であることは言うまでもありませんが、EF15の私鉄小型バージョンと呼ぶべき風貌の茶罐E101が牽引するのもまた最高に魅力があり、どちらかを取れということ自体がビミョーな問題であるような気がします (笑)。大井川はフリーきっぷを大幅に割り引くようでもあり、また新金谷で入換を撮りまくる幸せなひとときを感じてみたいですね。


相鉄の日立製アルミ車2020 (2) 8000系

2020-08-31 18:00:00 | 大手民鉄 (相鉄)


 相鉄20000系の大量新造により、新7000系の残り全てと8000系の一部が廃車となることが明らかとなっていた中、20102Fの就役により7753Fが離脱したため、検査期限の近さとは関係なく先に新7000系から消えて行きそうだという気配となって来ましたが、早晩8000系前期編成にも廃車が及ぶことにもなるでしょう。今は全くの日常風景として白い8000系が大量に行き交う光景を記録するのは今のうちです。



 いっぽう、既に8709FがYNBになりましたが、残りの8000系後期編成も徐々にYNBになって行くことでしょう。とりあえずは、白い後期編成の姿をより多く記録にとどめつつ、YNB8000系の模型がマイクロから出て来ることを待望したいと思います。そして個人的には、8000系後期編成の一部を使って、ダークグリーンツートン旧塗装と黄緑旧塗装を再現し、あたかも新6000系の末期のような光景を再現して頂けないものかと夢想・妄想しているのですが、日本全国の鉄道におけるネタ枯渇の現実が小田急沿線に凄まじいネタ鉄の嵐を生みだしたことに鑑み、それは空しい妄想のままで終わりそうな気がしています……。