
洞庭秋月
西 風 剪 出 暮 天 霞
萬 頃 煙 波 浴 桂 花

漁 翁 不 知 羈 客 恨
直 吹 寒 影 過 蘆 花
秋にすむ水すさまじく

さよ ふけて月 をひた せば
おきつ しらなみ
洞庭秋月
玉澗
西風剪出暮天霞 西風剪り出す暮天の霞、
萬頃煙波浴桂花 万頃煙波桂花を浴す。
漁笛(翁)不知羈客恨 漁笛は羈客の恨みを知らず、
直吹寒影過蘆花 直に寒影を吹いて芦花を過ぐ。
冷泉為相
秋に澄む水凄まじく小夜更けて月を浸せる沖津しら浪
