無名抄 河内國高安の郡に在中將の通ひ住みける由は、彼の伊勢物語に侍り。 されど、其跡はいづく共知らぬを、かしこの土民の説に、其跡定かに侍るとなん。今中將の垣内と名付けて侍る、則ち是也。 ○在中將 在原業平朝臣(825~880年)父は阿保親王。在五中将とも呼ばれた。六歌仙、三十六歌仙の一人。伊勢物語の主人公 ○伊勢物語 伊勢物語 二十三段