新古今和歌集の部屋

光る君へ 古事談 為時申文漢詩


(20)望みの先に - 大河ドラマ「光る君へ」

(20)望みの先に - 大河ドラマ「光る君へ」

為時(岸谷五朗)が淡路守に任命され、惟規(高杉真宙)、いと(信川清順)も大喜び。しかしまひろ(吉高由里子)は、宋の言葉を解する父は越前守の方が適任だと考え…。一方...

大河ドラマ「光る君へ」 - NHK

古事談 巻第一
 二十六 藤原為時詩功越前守補任事

一条院御于源國盛任越前守。其藤原為時付於女房献書。其状云、
苦学寒夜紅涙露
除目春朝蒼天在眼云々
天皇覽之敢不御膳。入夜御帳泣而臥給。左相府參入、知其如此、忽召國盛令進辞書。以為時令任越前守。國盛家中啼泣。
國盛自此受病、及秋雖任播磨守猶此病遂以逝去云々

訳(新体系 古事談 続古事談 川端善明 荒木浩校注による)
寒さに耐えて学問をする冬の夜、涙は血となって袖を濡らし、除目(官職への補任者を決める事)に不首尾だった春の朝、天は青々として我が眼に沁る。

原文には、露があるが、本文には無い。誤植か?


苦學寒夜 紅涙霑袖

除目春朝 蒼天在眼


コメント一覧

jikan314
@tkgmzt2902 新・遊歩道様
コメント嬉しいです。
一人が抜擢されると、一人が落とされる。これが現実でしょう?
この話が、今昔物語、古事談、十訓抄などに入れられたと言う事は、この事を珍しい事として絶賛し、才能があっても採り入れられ無い現実が有るからでしょう?
又、光る君へで、興味深い物が有りましたら、私の楽しみ方として、紹介したいと思っておりますので、御來室戴ければ幸いです😉
tkgmzt2902
《以為時令任越前守。國盛家中啼泣》
最初の除目から数日後のどんでん返し。國盛の悔しさもわかりますね。
漢籍に詳しい為時を抜擢したところに、朝廷はきちんと仕事をしているのを感じました。
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