『高気密高断熱で自然素材の家が好きな一級建築士のブログ』

茨城県取手市 シンク設計事務所 辰野峻也のブログです
これから家づくりをされる方の役に立つ情報をお届けします

高気密高断熱、夏涼しく冬暖かい家を勧める理由

2020年03月06日 23時32分54秒 | 高気密高断熱の家
僕は現在の家(事務所兼住まい)を建てて、もうすぐ5年になります。
それ以前に住んでいた家はというと、当時この同じ土地に建っていた某ハウスメーカーさんの中古住宅です。築33年経っていましたがその家で約3年半暮らしました。
約8年半前、実家(旧事務所)から程近い現在住んでいるこの土地が、土地と建物付きで中古物件として売り出され、西側の開けた風景も気に入りすぐに購入を決めました。
なぜすぐに新築を考えず中古の家に住んでみたかというと、その時、具体的にどんな家に住みたいのか決まっていなかったからです。ですが土地は気に入りましたし、築年数はあるものの家自体も気に入りました。2LDKのちょうどよい広さと庭があり、当時生まれたばかりの長男と夫婦3人で暮らすには十分な条件でした。妻もその家で数年住むことに了承してくれたので、ユニットバスの浴槽だけ変え、給湯器が使えなかったのでそういう最低限のリフォームだけを行い、3年半暮らしました。お世辞にもキレイとは言えない建築当時のキッチンやお風呂でしたが、キッチンの面材などはDIYできれいにし、クロスも自分なりに工夫して少しでもきれいに住めるよう努力しました。そうこうして、楽しく暮らしてはいましたが、1つどうにもならないことがありました。
それが、家自体の断熱気密です。
断熱材も入ってはいましたが、なにせ築33年です、壁の中でどうなっているのかはわかりません。冬の朝は、布団から出ることに抵抗感があり、気合を入れて起きてきてリビングの石油ファンヒーターのスイッチを入れると部屋の温度〝0度〟が表示されることもありました。家だけど外気の気温と変わらないんじゃないかと思う毎朝。
これを読んでくれている皆さんも、木造住宅の築年数が古い建物に住んだ経験がある方、ご実家が寒かったなど、おじいちゃんの昔の家等で昔ながらの冬寒い住宅というのは体験されている方も多いと思います。又、今現在でも建てられている全ての住宅が暖かいのかというとそうではありません。断熱性能にこだわっていない建物、すき間の多い建物は、朝起きてリビングがさすがに0度にはならないものの、暖房しても居室と廊下との温度差はかなりあるものと思います。具体的には6度以上の差です。

暖かい家というのは、家全体を暖める考え方の家です。玄関を開けたところから暖かい。
基本的には、ドア等は開けっ放しで大丈夫、家全体を暖かくします。今の時代、床のバリアフリーは当たり前ですが、部屋の温度もバリアフリーです。部屋間の温度差は2度程度を目指します。かといって全館空調を入れていればいいというものではありません。気密性、断熱性能が高い家でないと暖めた熱はどんどん失われてしまうので、燃費の悪い家になってしまいます。気密性能と断熱性能はC値とUA値で表すことが出来ます。

では我が家では冬、どのくらいで暮らせているのかというと、具体的にはリビングは20度以下にはならない家です。
我が家の家の性能はダブル断熱UA値0.33、新築から約5年経過時に測定C値0.37、暖房は薪ストーブになります。薪ストーブだから暖かいのかというとそうではありません。とにかく熱が逃げにくい家になっていると思います。



↑こちらは2020年2月8日、0時を回り寝る前のリビング温度計を撮った写真です。明日は寒いからという理由で普段より少しだけ多く焚いてしまい、最後に追加した薪は22時半くらいだったのですが、外気温3度、室内の温度25.5度です。


↑翌朝の約6時間後では、外気温1.4度、室内の温度23.5度です。夜から朝の約6時間で熱が逃げた温度は2度です。魔法瓶のような家。
この日は、このような結果ですが、普段でも25度までいかないくらいに薪ストーブを焚いて、朝起きると22度台なので、感覚としては2~3度部屋の温度が下がるイメージです。
真冬は朝と夜の2回、薪ストーブを焚いて21度以下にならないくらいで生活しています。
高気密 高断熱、熱が逃げない家とはこのような家なのかなと思っています。
又、暖房がエアコンやその他の場合、消費電力はかなり抑えられます。

この記事を読んでくれている方は、家の性能にも興味がある方なのだと思います。
だからこそ自然素材の雰囲気や見た目だけに目を向けるのではなく、高気密高断熱の暖かい家を建てて頂きたい、住んでいただきたい、そう思います。
家というのは一度建てたらほとんどの方が30年以上は住むところ。長期優良住宅は50年を目指し、100年住宅をうたうハウスメーカーもあります。
衣食住とは私たちの日常ですが、衣食にけっこう贅沢をしてしまう方は多いかもしれません。かといって住は切り詰めればいいかというと、そうではない。なぜなら住むところは安全性や心の豊かさと密接に関わるものだから。
これから大切な家族と暮らしていく何十年を考えるのであれば、熱の逃げない本物の省エネ住宅を建てることこそ本当のエコ。断熱性能、気密性能にはこだわるべきです。
暖かさは正義。
分離発注で暖かい家を原価で建てましょう!



※追記です 2020年3月7日9:08 
この記事を書いた翌朝です

↑昨夜から今朝にかけての部屋温度の検証を行いました。
夜22時の時点で外気は9.6度、部屋の温度は22.5度です。
今の時期など(シーズン初めと終わりの頃)は、薪ストーブを朝と夜の2回焚くのではなく、どちらか1回だけ焚く場合が多いです。
昨日は朝焚いて夜はそれほど寒くなかったため無暖房です。22.5度あれば寒くないですよね!?
そのまま、おやすみなさいで…


↑今朝の6時、外気は6.5度、部屋の温度は20.8度。
8時間で失われた温度は1.7度です。
冬のあいだは20度を切らない魔法瓶のような家です。

では暖房をしないで数日間、家を空けた場合はどうなるのかというと、5年間で2泊3日で家を空けることが冬は5回ほどありました。その時は家に帰ってくるとだいたい16度程度だったと記憶しています。今年の場合は16.0度ぴったりでした。今後も、こんな検証もしていきたいと考えています。

高気密高断熱で熱の逃げない家をつくることが大事。あとは空気を汚さない暖房であれば何を使っても大丈夫、蓄暖や床暖、エアコン、ガスの空気を汚さないタイプの暖房、薪ストーブ、自由です。
本物のエコハウスを造るシンク設計事務所です。
一緒に家づくりをして幸せになりましょう!

我が家の朝はストーブの火入れから始まります^^



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