『地粉の店 やどり木』の店主のつれづれ日記 ~心をこめて毎日を送る人たちへ~

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おばあちゃん

2016-08-10 07:37:05 | 日記
こんにちは。
岩手・奥州水沢の小さなパン屋「やどり木」の
店主のつぶやきブログへようこそ(^-^)

お久しぶりの更新となりました。
やどり木店主です。

前回のブログにも書きましたが
先週、祖母がなくなりました。
お声おかけくださった方、メッセージを寄せてくださった方
ありがとうございました。

おかげさまで葬儀と初七日の法要を終えることができました。
ありがとうございます。

病気らしい病気を抱えていたわけではなく
事件でも事故でもなく
ただただその時が来て、逝った
そんな静かな死でした。

亡くなる2日前に見た異常なまでに輝く夕日は
数え歳98歳の祖母の魂の最後の輝きで
その反対側にあった大きくてまるい虹は
祖母を迎えに来てくれた仏様の後光だったのだと思います。

魂はやっぱり輝いているんですね。

98歳、大往生。
亡くなるその日の朝までご飯を食べて、静かに眠るように逝く―
老衰。

病気で薬漬けでぐちゃぐちゃになって死んでしまうより
そっと、静かにほろほろに枯れて死んでいきたい。

大好きなおばあちゃんは死に方まで私に魅せて逝ってくれました。


そして、本当にすごいなぁ~と思うのは
亡くなってからのすべての行事にちゃんとかかわらせてもらえるように
配置してくれたこと。

たったひとつ、イベントをキャンセルしなければならなかったのですが
そのイベントがあるためにその日にご来店予定だった方を
イベントがあるため別の日に替えてもらった後の出来事だったこと、
(おかげでその日は仕事の心配をすることなく告別式に参加できました)
亡くなったその日も夜中にいろいろな手続き取り決めをして解散した後
すぐにお店に向かい、翌日の営業は通常通りすることができて、
月曜日もお店と配達と葬儀と重なったのにも関わらず
スタッフフル動員(2人ですが)して私は葬儀に行くことができて、
その後の七日ごとの法要(お寺で拝んでもらうもの)も
定休日にあたる、水曜日にちょうど重なったこと・・・

お線香を絶やさずにいなければならないので
夜中に交代で起きていたのですが
それも何度かさせてもらえました。

「月山マルシェ」をひとつキャンセルするという
スイッチひとつですべてが”カチッカチッ”と
もうひとつの定位置にきれいに収まる、
そんなことを体験したのでした。

なんだか、あの日(6月の満月)の月山への旅も何かにつながっているような気がしてなりません。



そして、これは私だけが感じたことなので証明できるものではありませんが
足腰が自由に動くうちは毎朝晩、仏壇に手を合わせていた祖母。
家族みんなの幸せをお祈りしていたのですが
子世代(私から見た両親)があまり仏さまにあいさつしないと思っていたところもあり
不満も聞いていました。
そんなことがあっての入棺式―
和尚さんがお経を唱えて親族みんなが手を合わせるその場に
祖母はいました。
その部屋の後ろのほう天井近くに浮いて
みんなが手を合わせているのを満足そうに”うん、うん”と眺めていました。
(見えませんよ。でも、確かに感じました)
”おばあちゃん、喜んでいるな~”と私まで嬉しくなったのでした。

そして、翌日の火葬前のおつとめの時には
家の中でなく空のほうへ
火葬の時にはもっともっと上のほうへ
その魂というか、私が”おばあちゃん”と認識できるエネルギーは
昇っていきました。

静かに、自分の死を受け入れて、
光の世界に帰っていくのを感じられて
本当にいい死に方だったな~と思います。


年を取ってから逝く人はそれまでにたくさんの人の死を見てきているから
亡くなる時は苦しまずに逝かせてもらえる
それがその年まで生きてきたことへのギフトだそう。

昨日、配達に行った先で祖母のことを知った方がそう教えてくださいました。
ちょっと泣きそうになりました・・・。

寂しい気持ちはたくさんありますが
その一方で呼んだらいつでも来てくれる心強いサポーターを得た気持ちもあります。

きっと、おばあちゃんはいつでも応援してくれている♪

今まで、ありがとう!!


そういえば、線香守りをした翌朝(その日は何も行事がない4日目の日だった)
お店も休みででもちょこっと仕事があって行かなければならなくて
眠いしなかなか思うように動けなかったのですがお店に向かいました。
9時にやることがあってその前にちょっとした事務仕事を・・・
やってもやっても時間がまだある。
さぁ、いよいよ今やらなければならないことも終わったなー
何時かな?と時計を見てもまだ、時間がある。
”ん?”
とタブレットを開いたらなんと、9:22!!
時計が止まっていました。

祖母が亡くなった時間で。。。

どうりで動けなかったわけです。
電池を外してまた付けたら動き始めました。
(今も動いています。電池切れではなかったよう)
その時計とともに私の時間も動き始めました。

朝の時間か夜の時間ははわかりませんが
そんな時間で止まる!?
(亡くなった翌日は普通に動いていた)
火葬、告別式の後の出来事です。

祖母はいつも
「今日もパンこしぇ(つくり)してきたの?」と
気にかけてくれていたのですが
きっとお店にも様子見に来てくれたんですね。

ありがとう(*´▽`*)


この1週間、急きょキャンセルしてしまったイベント関係者のみなさま
そして手伝ってもらう予定で仕事を休んでくれた友人
マルシェに遊びに行く予定を組んでくれていた方
パンを焼く以外の仕事を丸投げしたのにも関わらず受け入れてくれたスタッフ
間にあったスラックライン体験会のスタッフを代わってくれた仲間
みんなみんな、ありがとうございました!!

おかげさまで大好きなおばあちゃんを見送って
私自身も他のことに気を取られることなく満足にそのいろいろを感じることができました。
ありがとうございます。

そして、これからもよろしくお願いします!!


2016.8月
暑い日々でした。


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