大阪府下のタクシー運賃が『31日』より改定されます。約160社中、80%のタクシー会社が『運賃改定で5,000円超えた分の50%割引』を撤廃します。
【写真:この割引制度で『毎月、1日分の売り上げ相当のタダ働き』】
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◆タダ働き解消で、どうなりますやら・・・。
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20%(約30社)は5/5割を残します。
別に『お客さんのため』に残すのではなく、
5/5割を『選んで乗ってもらえる』と乗務員に吹き込んでいますが、
実際には、そういう『甘い言葉』で乗務員をつなぎとめておき、
運転手が他社に流れるのを恐れているのがホンネです。
タクシー会社側からみた『お客さん』は『乗務員』です。
私たち『現場』は『運賃を頂戴する本当のお客さま』と接しますが、
会社は『乗務員は「ロイヤリティを巻き上げるFC加盟店?」』であり、
いわば、コンビニ本部と店舗との関係に似た感じです。
運輸局は『乗務員には請負業をさせてはならない』と決めています。
まぁ、確かに『扱いは会社員』ですが、
やっていることは『請負業みたいなもん』です。
私のところの会社は『まだマシ』ですが、
他社動向を暴露すれば『ただのカネヅル』です。
カード、チケット、QRコード決済等『現金外営収』は『換金手数料5%』です。
私の所属会社は、換金手数料は会社が負担しますので、
乗務員の負担はありません。
酷い会社は『障がい手帳をお持ちの方の福祉割引』も、
乗務員に負担させているか『その分は、タダ働き』です。
福祉割引は『元運賃から10%割引』ですので、
その負担額は、けっこうキツイですね。
さらに!。
無線配車に関しても『配車手数料』と称し、
1回の配車につき『50円』や『100円』を乗務員から巻き上げます。
会社の指示の仕事をやって、手数料を取られるのって、どやねん!?。
多くの会社は『賃率60~64%』とか謳って(ほざいて)いますが・・・。
・遠距離割引分は、乗務員のタダ働き(会社は負担しない)
・カード、チケット、QR決済等『現金外営収の換金手数料5%』を巻き上げる
・福祉割引も、10%を乗務員負担かタダ働き
・無線配車の手数料、1配車50円~100円程度を巻き上げる
実際に支給される『総支給額』は『賃率55~57%が天井』。
もっと暴露すれば。
・月初から10日間で税引き営収10万円あれば『前借5万円』
・その前借5万円も『手数料1,000円』を先に巻き上げる(実前借は49,000円)
・前借でも足りなければ『別枠』で『社内貸付』で『年利10%(複利)の手数料』
・その枠を超えれば、また別枠で貸付枠が用意されている(社内多重債務)
・会社ぐるみで『貸金業』状態で、本物の貸金業の看板を持っている会社もある
今回の運賃改定で『乗務員の待遇改善』と『どのクチが言うてんねん』でんな。
ちなみに、ウチの会社は『一切、カネを貸さない』『手数料もとらない』です。
スーツ風の作業服(制服)は、きちんと毎年1着ずつ支給ですし、
カッターシャツも、定期的に支給されます。
労働組合が強かった時代に、きちんと会社にも団交してくれた諸先輩に感謝。
毎度おおきに。ほんじゃーね!!
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