11/30付の記事で『CW(電信)をしていたら認知症が防げる?』といった記事を書いた。結論は『そんなものは、人による』である。
【写真:同様の書籍は、たくさんあるからご参考に・・・】
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◆80歳時点の脳は、みんなアルツハイマー状態である。
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本の著者である、和田秀樹氏(医師)によると、
『80歳代になってアルツハイマー型の変化がない老人はいない』という。
そのエビデンスには、10年の勤務医時代に、
年間100事例、合計1,000例の『脳の解剖結果』を見て『わかったこと』とある。
端的には『80歳を超えれば誰でもアルツハイマー型認知症になるかも』だ。
要は『認知症になるかどうかは、その程度が軽いか重いか』ということ。
動脈硬化にしても、高齢者になればなるほど、
多かれ少なかれ、誰にでも『ある』ことで、
逆に『全くない高齢者は皆無』という衝撃的なことを述べている。
となれば『CW(電信)をやったら認知症が防げる?』は希望的観測だ。
確かに、指先運動は脳への血流が増えるというエビデンスもある。
今、新聞広告でも『脳トレ系』の書籍が、目に留まるようになった。
かといって、誰でもが80歳を過ぎたらアルツハイマー型の脳になっているのだから、
脳トレをやったからと言って、認知症にならない保証など『どこにもない』のである。
また、80歳の誕生日に『突然、アルツハイマー型の脳』になるとも考えにくい。
当たり前だが『少なくとも70歳代からアルツハイマー型の進行は始まっている』といえる。
認知症といわれる状態は『何が違うのか?』。
・例えば、実年齢は70歳なのに、脳は80歳の状態
・あるいは、実年齢は80歳なのに、脳は90歳の状態
・普通の人は、1年で1歳ずつ年を取るが
・認知症の人は、1年で2~3年も年を取る、ということ
これは、実家の母親を見ていても『なるほど』と納得したものだ。
私が、何に腹を立てているかというと、
2025年問題など、早くからわかっているコトに対し、
例えば、アマチュア無線業界が『何の対策も打っていない』ということである。
もっとも、アマチュア無線業界に限らず、
介護業界などは、福祉関係者の脱落(ドロップアウト)が急増し、
今後、5~10年間に予測される福祉関係者不足に、
国も、政党も、自治体も『ほったらかし』『先送り』なのだ。
1日、1万歩・・・誰が言い始めたのだろうか・・・?
ときどき、足腰の強い後期高齢者が『毎日平均8km歩いているから大丈夫』とか言っている。
ある日突然、骨折でも起こして歩けなくなったら、どうするのだろう。
また、我々現役の前で誇らしく『サンデー毎日になった』と喜んで言うのも、何か腹が立ってくる。
昨日も書いたが、サンデー毎日のオタクらを、誰が扶養していると思っているのだ!?。
いちおう、自分の趣味である『アマチュア無線』を軸に、
近未来、訪れる『超高齢社会』を、非常に憂いている。
この程度のお遊びで、認知症が予防できるのなら、みんなやればいい。
しかし、認知症は『なる人はなる』し、『ならない人はならない』。
あるいは、程度こそ個人差があれど『誰でも認知機能の低下』は懸念される。
まったく、おめでたいとしか言いようがない。私はそう感じている。
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