goo blog サービス終了のお知らせ 

OTA(Now On The Air)

JF3TBMの無線道楽雑記帳。その他、社会随筆も不定期に掲載。

●ATU、魔法の箱では、ありません。

2023年06月11日 | アマチュア無線<全般>

2m・SSBの『ラグチュー』を聞いていたら『中華製のアンテナチューナー』の話題で盛り上がっていました。

【写真:ATU-100という品。$79.99だとか】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆第一電波のセンターローディング・ホイップと組み合わせているとか。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

HF15CL(21MHz用)+ATU-100=10~28MHzまで、マッチングが取れるとか

HF20CL(14MHz用)+ATU-100=7~21MHzまで、マッチングが取れるとか

 

そんな会話で盛り上がっていました。

 

インピーダンス合わせのために『1:9UNUN』のバランがいるとか。

まぁ、アンテナ設置の制約上、

ATUを使わざるを得ない場合には『強い味方』だと思います。

 

また、出たいバンドごとにモービルホイップを用意していたら、

1本が1万円としても5~8万円ほどかかるので、

中華製の『$79.99』は価格的にも魅力でしょう。

 

でも、見かけ上の精神安定剤です。

 

確かに『ちゃんとQSOできているぞ』という声もあります。

QSOも『1ホップの1,000km』だったら、

同調が取れていないANTにATUで『強制マッチング』でも、

それなりに電波が届くのは、経験上知っています。

 

じゃあ、そのATU100とやらで『10,000km飛ぶのかな?』です。

 

アンテナの同調は『基本中の基本』です。

VSWRが『1:3.0』くらいまでなら、

ATUでもMTUでも『ごまかし』が効きます。

 

反射波のロスが25%としても、

進行波が75%ですから、

100Wの出力として『75Wは飛んでいく』のですね。

 

さらに、進行波が反射波の幾分かは合成して外へ放出してくれるので、

VSWRが『1:3.0』くらいなら『まぁ、10,000kmは飛ぶ』のを経験しています。

 

確かに、1本のモービルホイップとATU-100の組み合わせであれば、

ざっくりですが『2万円』で『HF遊び』ができるのですから、

安価と言えば安価だとは思います。

 

でもね。

 

くだんのラグチューは『10MHzがどうの』というあたりから推察すると、

第二級以上の資格を持った方々の会話です。

 

・HF20CLやHF15CL

・ATU-100

・1:9のUNUN ←こんなのが必要ってのが『どうなの?』と感じました。

 

14MHzや21MHzは同調アンテナになっていて『それなりに飛ぶ』でしょう。

それ以外は、RIG側から見た『見かけ上の同調』です。

まぁ、$79.99なので『安い』でしょうから、

実験用には『おもしろい』とは思いますし、

場末のスナックで飲んで、

タクシーで帰るよりは『安い遊び』だと感じます。

 

とはいえ、やっぱり10,000km飛ばすなら『同調アンテナ』を使うべきです。

 

1ホップ1,000km程度なら『テキトーなアンテナ』でも遊べます。

せっかく『第二級以上の資格』をお持ちなら、

きちんと同調が取れる『スクリュードライバー』を使うとか、

1/4波長に切った電線をファイバー製釣り竿とかに沿わして、

念のためにMTUで『微調整を取る』など、

アンテナらしいアンテナを使ってほしいな・・・と感じました。

 

信じられないかも知れませんが、

きちんと同調が取れている『VSWRべた落ちのスクリュードライバー』で、

8J1RLと交信した友人がいて、

彼は『FT8やけど、正真正銘、IC-705の10Wや』と、誇らしげに語っていました。

 

余談ですが。

 

家の中で『鴨居』に21MHz用のダイポールを張った(貼った)ことがあります。

6畳の間の鴨居に電線を這わせて『ベント』させたダイポールなのですが、

木造家屋ゆえに、10Wで運用したところ『楽勝で1,000km』の交信ができました。

59+20dBくらいで入感している北海道の局がCQを出していたので、

ダメ元で呼んでみたところ『59から59+10dBでQSBはあるも強力です』と、

嬉しいレポートを頂いた経験があります。

 

鴨居アンテナでも同調が取れていたら、きちんと飛ぶのです。

 

相手局は『100W運用』とのことで、

10dBの差だったことから『100Wと10Wの差も10dBの差には合点がいく』と、

室内に張った(這った?)ベントダイポールでも、計算的にも合致し、

こんないい加減なアンテナでも『使い物になる』のを実感したことがあります。

※dB:10dBの電力比は10倍。20dBは100倍、30dBは1,000倍。

 

ATUは便利ですが『ATU、魔法の箱では、ありません(川柳)』。

 

もっとも、木造家屋ゆえに室内ベントダイポールも使えましたが、

10W程度にしておかないと『火を噴くと火事になる(笑)』ので、

あんまりオススメしませんが『1ホップ1,000km程度なら使える』のです。

※マンション等、鉄筋や鉄骨の入った建物の中では使えません。

 

基本は『きちんと同調が取れたアンテナ』を使うのがいいと思いますよ。

 

・買い物自慢

・変わったもの自慢

・交信できた自慢

 

昨今、こんなラグチューが多く、JAのアマチュア界の将来が不安です(笑)。

 

毎度おおきに。ほんじゃーね!!

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※記事は、表現と言論の自由に則ったエッセイで、
 公人を除き、登場する個人・団体名は全て架空のものです。
※時事問題については、筆者個人の考えです。
※SNSなどの他サイトへリンクやリツイートはご遠慮ください。
※Twitter等、拡散性の高いSNSでのコメント合戦はお断りします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Copyright:(C)2023 Ota-Tadashi All Rights Reserved.
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※下記の広告は本記事とは無関係です。

 

 

 

 

 

 


●嬉しくて、コップの中で、立ち泳ぎ。

2023年06月08日 | アマチュア無線<全般>

勤務時間の関係で、今までは北米が入感する時間帯は『爆睡中』でした。ハイバンドのコンディションが上がっていて、NAのアラバマ州などと夜間の21MHzで交信できるなんて!、と、ついつい有頂天になってしまいます。とはいえ、トップDXerからみたら『あはは』と一笑されそうで、所詮は『コップの中の立ち泳ぎ』なのですがね(笑)。

【写真:世界一、アマチュア無線人口が多いUSAだから、できて当然なのか】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆大事なことは、他にあるんです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

アメリカと交信できたから『どうだ!』とか、

そんなことは、本当は『どうでもいい』と思っています。

世界一の『雑魚(USA)』を、世界21位の『雑魚(JA)』が呼んで、

交信が成立した・・・。

 

そんなことを自慢したとて『雑魚同志やないの』ですね。

 

アマチュア無線という『共通の趣味』で『遊ぶ仲間』が、

世界中にいて『熱狂的になっているFT8は、やっぱりおもろい』と感じます。

だって、CWerが『CWがイチバン飛ぶ』と思っていても、

実際に『CWでも聞こえへんところとFT8やったら交信できますやん』。

 

こうやって、私は『自分の意見』を述べているに過ぎません。

 

基本的に、アマチュア無線は『孤高に楽しむ趣味』だと思っています。

もちろん、気持ちが通じ合う仲間さんとのアイボールなどは楽しいです。

でも『単に「ムセンをやっている」という共通項』では、

なかなか、心が通わないですし『しらこい(しらじらしい)付き合い』など、

私は『ただの時間の無駄や』と思っています。

 

しつこいですが、私は『自分の意見』を述べているに過ぎません(笑)。

 

どんな分野でも『同志』を持ちたいものです。

仲間内の『なぁなぁ』では『なかなか、同志は見つからないもの』です。

やはり、自分の意見や主張を何らかの形で『述べる』のが大事ですね。

 

経験上ですが・・・。

 

自分の意見を打ち出すことで、はじめて同志が見つかります。

意見を表明しない人には『協力者や顧客は集まりません』。

アマチュア無線は趣味ですから『顧客』というのは不適切な表現ですが、

とはいえ『どうせなら、あの方にお願いしてみよう』ということも。

直接、アマチュア無線で利益を目的にしてはいけませんが、

信頼できる『仲間、同志』であれば、趣味を超えたお付き合いも生まれます。

 

へらへらと迎合して、烏合の衆では『あかん』と思っています。

 

アマチュア無線は『とても奥が深い趣味』です。

ニューカマー局には『なかなか見えてこない』かも知れませんが、

いろんなプログラムが用意されていて、

それを上手く自分なりの遊び方に取り入れて、

組み合わせていくのが楽しいのです。

 

別に、押し付けているつもりはありませんヨ(笑)。

 

私は『へっぽこのなんちゃってDXerごっこ』ですが、

こうやって、自分の意見を書いていると、

『こんなん組み合わせてやってみたらいかが?』と、

トップDXerの方からのアドバイスも頂けるようになりました。

 

例えば『10MHz帯を運用したら?』という提案も。

 

案外、10MHz帯は『運用者も少なく、DX向き』なのに気づきました。

自身の経験では『BCL』と照らしてみました。

短波放送の分野では『9MHz帯(31mB)は短波放送のメインストリート』。

かつてはRAE(アルゼンチン国営放送)が31mBで放送していました。

現在も31mBは使われていますが『フロリダの中継』なので、

以前よりは、受信もしやすくなりました。

 

アルゼンチンから直接、日本向け日本語放送は非常に受信困難でした。

 

でも、RAEは中国や台湾の放送やジャミング(相互妨害)の中でも、

健気に?放送を続けていた時代が長く続き、

私のBCL仲間でも、RAEの受信確認証を何枚も持っている『猛者』もいました。

▲貴重な『RAE(アルゼンチン国営放送のQSLカード)』。

 

それだけ、31mBは『飛ぶ』という証拠なのですね。

 

31mBに隣接する、10MHz帯(30mB)は『魅力的なバンド』です。

今のところは、近隣の関係で(複雑な地域関係もあるんでねぇ・・・)、

あえて、10・14MHz帯の指定事項も外し、簡単には運用も叶いませんが、

 

DXをやるには、10MHz帯の運用を『どのタイミングで加えるか』が課題に。

 

まぁ、サイクル25の間は『3アマ的運用を堪能しよう』を続けるつもりです。

私のブログを読んでいただいている方には、

何か『アマチュア無線を楽しむヒント』を得てもらってありがたく感じています。

 

いろいろ『毒吐きブログ』ですが・・・。

 

主な読者ターゲットは『第四級、第三級の方々』に絞っています。

あたりまえですが、トップDXerの方が見たとて、

何の参考にもならない駄文ですから(笑)。

 

・第三級の操作範囲で(ホンマは、一番コスパがいい資格なのですよ!)

・住宅密集地や集合住宅、狭小住宅からの運用

・電波障害を避けるためにも、MAX50W

▲冒頭のeQSLは『21MHz・50W・FT8で交信』した『アラバマ州』。

 カリブ海まであと一歩だ!(キューバとも交信できています)

 

私も同じ目線で、少しの工夫をしてみると、

DXerごっこくらいは『誰でもできる』と実感しています。

再開局の方で7・18~28MHzを駆使し、

MIXですがDXCC(100エンティティ)を1年でCfmした方もいます。

 

情報があふれかえっている昨今です。

 

Youtubeで、誰それさんが、こう言っていたから・・・。

 

案外、あてにならない情報もたくさんあります。

情報とは『行動に移すか否かの「判断材料」』であると認識すれば、

その『行動』の前に『自分は何をどうしたいのか?』を真剣に考えますね。

 

有名Youtuberが『UNKO食え』と言えば、UNKO食いますか?ってなコトです。

 

アマチュア無線は『自分がどうしたいのか?』が、

かなり大事なファクター(要素)を占めています。

ARRLのプログラム(DXCC等)で『スコアを伸ばす』とあれば、

最低200Wと10・14MHz帯は必須(第二級以上が必須)ですね。

 

DXCC入りでほぼ満足、JARLのAWARDとかを組み合わせて遊ぶならば・・・。

 

これですと、第三級の50WとFT8や欧文CWでも『ほぼ一生、遊べる』でしょう。

大事なことは『自分がどうしたいのか、どうありたいのか』を、

なるべく早く見つけることです。

よく誤解される『資格取得』は『単なる手段、通過点』ですね。

 

まずは『私は、こういうのをやりたい』と意見や自己主張をしましょう。

 

必ず、協力者や同志が現れます

 

あとは、みなさん『大人』ですし、

ご自身の職業的な経験値を応用すれば、

うまく、お付き合いしていけるし、それでいい・・・。

私はそう考えています。(ま、ドンくさい人もいますがね、ははは)

とはいえ、所詮は『嬉しくて、コップの中で、立ち泳ぎ(川柳)』ですわ。

 

毎度おおきに。ほんじゃーね!!

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※記事は、表現と言論の自由に則ったエッセイで、
 公人を除き、登場する個人・団体名は全て架空のものです。
※時事問題については、筆者個人の考えです。
※SNSなどの他サイトへリンクやリツイートはご遠慮ください。
※Twitter等、拡散性の高いSNSでのコメント合戦はお断りします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Copyright:(C)2023 Ota-Tadashi All Rights Reserved.
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※下記の広告は本記事とは無関係です。

 

 

 

 

 

 


●移動運用時でもカウンターポイズの扱いは要注意です。

2023年06月07日 | アマチュア無線<全般>

Twitterで『移動運用の写真』を、ときどき見かけます。冷や水を浴びせる気はありませんが、本来『自治体の公園課』などに許可を得て運用すべき場所に『無許可』で、カウンターポイズ(簡易GND)を四方八方に広げ、公園に遊びに来た子供たちが『なにこれ~、デカい蜘蛛(くも)みたい~!』と、触り倒して怒っている局の『つぶやき』を見かけますが『そりゃ、あんたが悪いわ』とか、思いながら笑ってみています。

【写真:市販の簡易GNDですが、使用上の注意を払ってくださいね】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆電波法施行規則・第25条、第26条に明記されていますね。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

送信設備の空中線、給電線若しくはカウンターポイズであつて、

高圧電気を通ずるものは、

その高さが人の歩行その他起居する平面から、

2.5メートル以上のものでなければならない。

 

とあります。

 

例外は(第25条から引用、一部読みやすいように算用数字等に書き換え)

 

1,2.5mに満たない高さの部分が、人体に触れない構造である場合、

  または、人体が容易に触れない位置にある場合

2,移動局であって、その移動体の構造上困難であり、かつ、

  無線従事者以外の者が出入りしない場所にある場合

 

移動局も法に沿えば『公園の地べたに這わす』のはNGと私は認識しています。

 

さらに『おいおい、どうせえっちゅうねん』という規則もあります。

 

無線設備の空中線系には避雷器又は接地装置を、

また、カウンターポイズには接地装置を、

それぞれ設けなければならない。(←どうせえちゅうねん、ですね)

ただし、26.175MHzを超える周波数を使用する無線局の無線設備及び、

陸上移動局又は携帯局の無線設備の空中線については、この限りでない。

※電波法施行規則 第26条第1項(空中線等の保安施設)

 

まぁ、決まりは決まりなので・・・。

 

一般の移動局に関しては『そこらへんで勝手に店開き』しないこと、

そして『嬉しがってTwitterとかに写真を載せない』のが賢明だと思います。

簡易GND自体は『まぁ、理にかなった品かな』とは思っています。

 

法の解釈というのは、どうとも取れる内容も多いですね。

 

移動局といっても『移動する局』で『自宅(常置場所)』でも、

法のくくりは『移動局』とも解釈できます。

法令集のどこにも『移動運用時』などと『親切』には書いていません。

 

この記述も解釈をしっかりとわかっていないと、引っ掛かりますね。

 

送信設備の空中線、給電線若しくはカウンターポイズであつて、

高圧電気を通ずるものは、

その高さが人の歩行その他起居する平面から、

2.5メートル以上のものでなければならない。

 

どこにも『地上高』とか書かれていませんね。

 

例えば『地上高40mの自社ビルの屋上』に設置するアンテナであれば、

屋上でも『その高さが人の歩行その他起居する平面から2.5メートル以上』と読み取れます。

 

施行規則の第25条、第26条に関しては『上級試験』でテッパンの出題です。

 

さらに、200W超えの場合『落成検査』の対象ですから、

検査前でも、必ず総通係官が『2.5mルール』に確認を入れてきます。

自分は50W以下だから・・・とタカをくくっていると、

公園の地べたに『蜘蛛の巣』状態に電線を広げて『店開き』をすると、

いろんな『問題』が起きる懸念があります。

 

電波法のように言うと『但しこっそりやる場合は、この限りでない』かな(笑)。

 

とにかく総通の見解通り『運用の中身は資格が担保する』を、

もう少し意識した方がいいと、

私は思っています。

 

しかし、ハンディ機なんか『体に密着』するから、どうなの・・・(笑)。

 

毎度おおきに。ほんじゃーね!!

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※記事は、表現と言論の自由に則ったエッセイで、
 公人を除き、登場する個人・団体名は全て架空のものです。
※時事問題については、筆者個人の考えです。
※SNSなどの他サイトへリンクやリツイートはご遠慮ください。
※Twitter等、拡散性の高いSNSでのコメント合戦はお断りします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Copyright:(C)2023 Ota-Tadashi All Rights Reserved.
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※下記の広告は本記事とは無関係です。

 

 

 

 

 

 


●第三級で『10・14MHz』が許可されないのか、の考察。

2023年06月06日 | アマチュア無線<全般>

先日、ある局との交信で『ボク、3アマで「通信憲章」も出題されているのに、どうして10MHzと14MHzが出られないのか理由がわからないんです』と聞きました。なるほど、素朴な質問でした。以下は、私なりの見解です。

【写真:第三級の運用でも、キューバとかできるから10・14に固執しないで】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆要は『運用の中身は「資格」が担保する』という総通の見解です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

今は第三級も『通信憲章』が出題されるのですね。

 

私が電信級を取得した時代には、

そういうもの(笑)は、出題の対象外でした。

基本的には、無線工学・電波法規とも『電話級と同じ』といっても

過言ではありませんでした。

 

1,電話級:10W以下、8MHz以下21MHz以上の『電話』

2,電信級:10W以下、8MHz以下21MHz以上の『電信』

 

つまり、PhoneとCWをやるには『両方』を取得しないといけない時代でした。

 

要するに、現在のように第三級を取れば、

10・14MHzを除き、

MAXで50Wの運用ができる『イチバン、コスパのいい資格』ではなく、

電信級では『Phoneには出られない』という時代でした。

さらに電気通信術試験も『欧文の1分間25文字の送受信』でした。

苦労して取得しても『Phoneには出られない』という奇異な資格でしたね。

 

信じられないかも知れませんが・・・。

 

さらに、平成元年ごろまで?(と記憶しています)、

電話級の有資格者は『電気通信術』のみパスすれば、

電信級の資格が付与された時代が『少しの間だけあった』のです。

 

簡単にいうと『1分間25文字の欧文の受信試験に通ったら電信級に格上げ』。

 

その後、電信級は『第三級』と呼称が変わり、

空中線電力が25Wに増力、さらに50Wに増力されています。

増力を期待し『滑り込み』で『受信試験のみで電信級を取った人』も多いです。

 

法改正の目的が『何だったのか』は、私は知りませんが。

 

さらに、第一級、第二級とも『欧文25文字』に緩和された時期もあり、

第三級を持っていたら『電気通信術の科目合格扱い』の時期もありました。

今も『電話級から、簡素化された電気通信術のみパスした旧電信級』が多く、

その人たちは『法規の試験で「通信憲章」を出題されていない』という背景があります。

 

また通信憲章の試験にパスしたからといって14MHzでバンバンDXができるか。

 

まぁ、そこそこはできますし、第二級資格を駆使すれば、

200W免許で平均点の200~250エンティティくらいは可能です。

でも、道路で言えば『高速道路に、660ccの軽四で合流するようなもの』。

 

そこそこの速度は出せても『下手すりゃ煽られる』のが実情。

 

200Wの無線機で、並み居る1kW(もしくは1kW超えのDXer)に、

立ち向かうとなれば、アンテナで実効輻射電力でkW並みにできないと、

ぶっちゃけた話『14MHz帯に出られるだけ』という話ですね。

まぁ、住宅事情を抱えながら『工夫』で乗り越えているDXerもたくさんいます。

 

しつこいですが、第四級の法規の出題範囲には『通信憲章』は含まれていません。

 

かといって、第三級と第二級、第一級の『通信憲章』出題は異なります。

 

第三級の場合は『通信憲章、通信条約及び無線通信規則の簡略な概要』です。

第二級以上は『通信憲章、通信条約及び無線通信規則の概要』で、

第三級の試験科目に記載される『簡略な概要』は、

国際的にはNGという見解(私見)です。

(参考:無線従事者規則・第五条の20~23項を参照してくださいね)

 

まぁ、今や『45,550円』を払ってe-ラーニングで2アマが取れる時代です。

 

第三級の『簡略な概要』と、第二級以上の『概要』について、

詳しく調べたことはありませんので『何が異なるのか』は、知りませんが、

簡略だから、並み居るDXerだらけの10・14MHz帯では、

きちんと『概略』をわかっていないと許可されない、

という風に解釈しています。

 

なぜ『かつて2アマ以上の許可だった18MHzに3アマが出られるの?』

 

それは、私に聞かれてもわかりません。

まぁ、WARCバンドで運用者が少なかったころだからなのか(笑)、

詳しいことは、管轄の総合通信局の担当係官に聞いてください

 

総通の見解は『運用の中身は資格が担保する』の一言です。

 

毎度おおきに。ほんじゃーね!!

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※記事は、表現と言論の自由に則ったエッセイで、
 公人を除き、登場する個人・団体名は全て架空のものです。
※時事問題については、筆者個人の考えです。
※SNSなどの他サイトへリンクやリツイートはご遠慮ください。
※Twitter等、拡散性の高いSNSでのコメント合戦はお断りします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Copyright:(C)2023 Ota-Tadashi All Rights Reserved.
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※下記の広告は本記事とは無関係です。

 

 

 

 

 

 


●何を、つぶやこうが、勝手ですが・・・。

2023年06月05日 | アマチュア無線<全般>

【写真:いつもの移動運用地。季節感満載で『趣(おもむき)』があります】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆Twitterで、免許証を見せびらかすのは、どうかな・・・?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

よく見かける『憧れの2アマに受かりましたぁぁぁ!』といった『つぶやき』。

 

つぶやくのは、大いに結構ですが、

従事者免許証の名前と免許番号を、

画像処理でモザイクをかけた写真を載せるのは、

いかがなものでしょうかね。

 

製版屋のレタッチマン技術で『モザイク』を復元も可能なことも。

 

今のニューカマー局には『信じがたい』かも知れませんが、

免許番号と名前が『名簿屋』に売られたり、

自分が知らないうちに『なりすまし』で、

ご自身の住まいとは異なるエリアで『悪用』されることも懸念があります。

 

まぁ、昔ほど『アマチュア無線資格に値打ちがない』かも知れませんが。

 

・QSLカードに記載された住所から

・自分が知らないうちに『転出』で『住民登録が抹消』されたり

・転入先で、勝手に『他エリアのコールサイン』を他人に取られたり

 

何があるかわからないのは、世の常です。

 

極論ですが、三文判をついた委任状でも、

それっぽい事由が書かれていたら、

戸籍謄本も上げられてしまいますし、

住民登録の中身も触られることも。

 

どこの世界にも『ややこしいヤツ』がいます。

 

個人情報は『自分で守る』のが鉄則です。

とはいえ、QRZ.comやJARLの局名録からも、

ある程度の個人情報が得られます。

 

大きな事件がないのは、自分が知らないだけ・・・かも。

 

もちろん、他人の戸籍謄本や住民登録を、

なりすましで、勝手に『いらう(触る)』行為は、

あたりまえですが『犯罪』です。

 

信じがたいことも世の中にはあります。

 

アマチュア無線とは無関係ですが、

知人の女性が『自分の合意がないまま、半ばストーカーの男性が

勝手に婚姻届けを出していた』事件もありました。

嬉しがるのも『ほどほど』がよろしいようで・・・。

 

毎度おおきに。ほんじゃーね!!

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※記事は、表現と言論の自由に則ったエッセイで、
 公人を除き、登場する個人・団体名は全て架空のものです。
※時事問題については、筆者個人の考えです。
※SNSなどの他サイトへリンクやリツイートはご遠慮ください。
※Twitter等、拡散性の高いSNSでのコメント合戦はお断りします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Copyright:(C)2023 Ota-Tadashi All Rights Reserved.
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※下記の広告は本記事とは無関係です。